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概要·鑑定·指定·伝来·作品種別·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来作品種別銘系譜流派
  1. 流派
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  3. 脇後藤
  4. 一乗派
  5. 後藤一乗

Goto Ichijo

後藤一乗

特重
巻 10, 番 40 · 三所物

Goto Ichijo

後藤一乗

評価作品91点

国山城時代late Edo–early Meiji (1791–1876)流派後藤>脇後藤>一乗派伝法Iebori代6th generation (Hachirobe line head)師匠Goto Kamejo (亀乗, Hanzaemon line); studied iebori tradition under Goto Hojo (法乗, 16th mainline head)得意分野mitokoromono, menuki, kozuka, kogai, fuchi-kashira, tsuba種別刀装具作者コードWGO042
2重要文化財
2重要美術品
7特別重要刀剣80重要刀剣

概要

後藤一乗は、後藤家の掉尾を飾る名工である。寛政三年(1791年)に後藤家の分家である七郎右衛門家四代重乗の子として京都に生まれた。九歳の時、八郎兵衛謙乗の養子となり、十一歳で半左衛門亀乗について彫技を学んだ。十五歳の時、養父の死に伴い家督を相続した。兄に是乗光熙、弟に久乗光覧がいる。彼ははじめ光貨といい、ついで光行、さらに光代と名乗り、文政七年(1824年)三十四歳の時、光格天皇の御剣金具を制作した功により法橋の位を授かり一乗と号し、文久二年(1862年)には光明天皇の御太刀金具を制作し、翌年法眼に叙せられた。嘉永四年(1851年)六十一歳時に将軍家に召されて江戸に移ったが、晩年は京都にもどり、明治九年(1876年)八十六歳で歿している。

一乗の作風は、はじめ家彫の掟物である竜や獅子を手がけ、のちはそれを基礎にして写生を主としたものに転じ、草花・虫・鳥・風景などを細緻な彫法で品格高くあらわしている。作域は広く、赤銅魚子地、四分一磨地、素銅地など様々な素材を用い、高彫、容彫、象嵌、色絵といった多様な技法を駆使する。特に赤銅魚子地においては、「絹目魚子と呼称される温順な地がね」と評される緻密で美しい魚子地を特徴とする。図柄は四君子、花鳥、虫、風景など多岐にわたり、大小拵の金具一式を手がけることも多い。作風は時期によって変化が見られ、壮年期の作品は細密なものが多いとされる。嘉永頃の作品には細密でありながらも格調高い見所が多く見受けられる。また、金砂子象嵌を用いる作も存在する。銘は「後藤法橋一乗(花押)」、「後藤一乗」、「一乗(花押)」などがある。

一乗の作品は、後藤流の伝統的な美点を近代的に昇華させたものとして高く評価されている。その作風は「典雅」、「品格が高い」、「流麗」、「格調高い」と評され、繊細緻密な高彫と的確な色絵、雅びな砂子象嵌など、御家彫である後藤流の美点が、一乗の手にかかり近代的に昇華された感があると評される。また、「一乗ならではの洗練された構図と鮮やかな高彫」、「卓越した技巧と一乗独特の画題選択」、「第一人者としての自負と矜持さえもが、作品の一部を形成しているかのようである」と評されるように、その独創性と高い技術力は、他の追随を許さない。後藤家における最後の名工として、その作品は今日においても高く評価され、重要刀装具として指定されているものも多い。

鑑定

三軸の記述:地金・素材×技法(彫・象嵌)×画題(家彫の正統/写生の二相)。加えて鉄地の伯応銘という記録的特徴。時代相としての段階ではなく、二つの相は晩年期に併存する。

一乗は後藤家の掉尾を飾る最後の名工。作風は二つの相にわたり、赤銅魚子地に竜・獅子を彫る家彫の正統と、晩年に復古大和絵の菊池容斎から発展させた草花・虫・鳥・人物の写生風がある。識別の鍵は後藤共通の魚子地ではなく、本来の家彫にない片切彫の線描、赤銅・朧銀の昼夜仕立の鐔、そして写生を後藤家彫そのものに持ち込んだ点にある。家彫が禁じた鉄地を用いる際は因習により一乗銘を避け、伯応と銘した点が稀有な記録的特徴である。

鑑定の決め手

画家菊池容斎に学んだ写生で、相伝の家の画題にはない。一乗を画する史的功績

片切彫の線描は本来の家彫になく、絵画修養を経た写生の手を示す

鐔をほとんど作らない後藤本家にはない特徴

地金・素材

地は終始、金色絵を伴う赤銅魚子地という後藤共通の正統の地で、目貫はしばしば金無垢。写生風の作では後藤の常を越えて朧銀・四分一を用い、鐔では赤銅と朧銀を昼夜仕立とする。さらに後藤が禁じた鉄地をも手がけ、鉄磨地に金砂子象嵌を散らした。鉄に家名を付すことを禁じた因習により、これらは一乗銘でなく伯応銘を負う。

技法

正統作は高彫と金無垢の容彫で支えられる。写生では片切彫の線描・甲鋤彫・据文・平象嵌が加わり、裏板には毛彫の和歌を刻す。片切彫の線は本来の家彫にない技法上の標である。

画題

段階ではなく二つの相:家の掟物である竜・獅子の正統と、菊池容斎に学んで写生した草花・虫・鳥・人物・風景。両様は晩年の注文作に併存する。

家彫(掟物)

赤銅魚子地に竜・獅子を高彫(目貫は金無垢の容彫)であらわし家彫の伝統を守る。江戸前期の名人上手に引けを取らないと評される。

写生

草花・虫・鳥・千鳥・風景を細緻に写生する晩年の相。菊池容斎の下画と松本謙斎の画技に基づく。写生を後藤家彫に持ち込んだ点が史的功績である。

画題一覧

銘の変遷

銘の位置
年紀
採録銘

資料注記

後藤家は鉄地を扱うことを禁じた。一乗が写生風に鉄地の鐔を製作した際も、因習により一乗銘を避け、別号の伯応(凸凹山人とも)を用いた。すべて写生風で従来の後藤家の作と趣を異にする鉄地の伯応銘作は、金工そのものではなく記録に担われた一乗極めの手がかりである。

研究

掟物から写生への転換は、菊池容斎に下画を、松本謙斎に画技を学んだ意識的修養として記録される

後藤の因習が鉄を禁じたため、鉄地の鐔は一乗銘でなく伯応銘を負う(禁制素材作の極めの規準)

指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品2
御物—
特別重要刀剣7
重要刀剣80

名工ランク

0.35 (指定作品91点)

作者の上位3%

伝来

伝来記録18件 の鑑定作品における Goto Ichijo

伝来ランク

名家所蔵8点、伝来記録18件

作者の上位2%

素点:2.65 / 10

作品種別

評価作品91点の分布

その他
4652%
鍔
1618%
三所物
1517%
小柄
78%
縁頭
45%

銘

評価作品91点の銘の種類

販売中

系譜

Goto Ichijo
弟子(11名)
  1. 1.東明Tomei5 販売中31指定
  2. 2.永武Nagatake13指定
  3. 3.一琴Ikkin1 販売中11指定
  4. 4.一匠Issho8指定
  5. 5.一真Isshin1 販売中7指定
  6. 6.一至Isshi8指定
  7. 7.光来Korai1指定
  8. 8.光正Mitsumasa1 販売中
  9. 9.一寿Ichiju1 販売中1指定
  10. 10.一拳Ikken1指定
  11. 11.一啓Ikkei1 販売中

Ichijo派

Ichijo派の他の刀工

  1. 1.東明Tomei5 販売中31指定
  2. 2.永武Nagatake13指定
  3. 3.一琴Ikkin1 販売中11指定
  4. 4.一匠Issho8指定
  5. 5.一真Isshin1 販売中7指定
  6. 6.義照Yoshiteru2 販売中4指定
  7. 7.光覧Koran4指定
  8. 8.一至Isshi8指定
  9. 9.川島一如Kawashima Ichinyo1指定
  10. 10.一寿Ichiju1 販売中1指定
  11. 11.光来Korai1指定
  12. 12.和田一真政竜Wada Isshin Masatatsu1指定