戦国の関は一つの産業であった。春日神社を氏神と仰ぐ鍛冶たちが、中部日本の軍勢を武装させた。孫六兼元の三本杉と之定の最上作は、量産の町に第一級の技が息づいていたことの証である。
保存刀剣鑑定書付 加州家次 銘(加州藤原家次) 【解説】 本作は日本美術刀剣保存協会(日美刀協)の鑑定により、加州藤原家次の作と極められた一振りです。銘については、後年の磨上げにより「次」の字が一部欠けております。 家次は室町時代後期(16世紀後半)、加賀国(現在の石川県)で活躍した工で、「加賀青江」としても知られています。室町期に隆盛を極めた加州真景派の流れを汲むとされ、時の上級武士のために数多くの名刀を鍛え上げました。 家次が拠点を置いた加賀国は、当時、前田氏によって統治されていました。前田氏の祖である前田利家公は、尾張(現在の愛知県名古屋市周辺)の織田家に仕え、後に加賀百万石の礎を築いた戦国時代屈指の名将です。織田信長公や豊臣秀吉公とも深い親交があった利家公の統治下で、加州の刀工たちはその技を磨きました。 本刀は2021年6月に日本美術刀剣保存協会より「保存刀剣」に指定されました。保存刀剣鑑定書は、美術的価値が高く、かつ保存状態の優れた真正の日本刀にのみ与えられるものです。 現状、帽子付近に一部薄錆が見受けられます。このままでも十分に鑑賞に堪える状態ですが、ご希望であれば当方提携の研師による研ぎ直しを無料で承ります(その際、1〜2ヶ月ほどお時間を頂戴いたします)。 【刀身】 長さ:70.0 cm(2尺3寸1分) 反り:1.8 cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(肌):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 茎(なかご): 日本刀の柄に収まる部分です。刀工が意図的に残した黒錆は、内部の赤錆を防ぐ役割を果たします。また、経年による茎の朽ち込みや色調の変化は、刀剣の制作年代を特定する上で極めて重要な指標となります。 【拵】 拵(こしらえ)は、鞘、柄、鍔などの外装一式を指します。 縁頭(ふちがしら): 柄の両端を保護する金具です。本作には「鯛」と思われる魚の図が施されています。鯛は「めでたい」に通じる縁起物として古来より重宝されてきました。また、七福神の一柱である恵比寿様が抱える魚としても知られています。恵比寿様は漁業の神としてのみならず、航海安全や商売繁盛、さらには良縁や富をもたらす福神として信仰を集めてきました。この縁頭には恵比寿様そのものは描かれていませんが、活きの良い魚の意匠がその御神徳を象徴しているかのようです。 柄・目貫(めぬき): 目貫のモチーフは「駆馬」です。元々は金の色絵が施されていたと思われます。馬は古くから交通や運搬の手段として人間と共にありましたが、日本では古来より「神の乗り物」と考えられ、神社に奉納されるなど神聖視されてきました。これが現代の「絵馬」の起源とされています。

















美濃伝 · 加賀
現在26点販売中
加賀象嵌は、江戸時代初期から享保期にかけて金沢を中心とする加賀国で発達した独特の平象嵌技法である。その起源は、加賀地方の鐙工が行っていた平象嵌を、鐔や刀装具に応用したことに始まるとされる。加賀藩の庇護のもと、献上品として制作された作例も多く、金沢の工芸文化の高い水準を示す技術として栄えた。室町期には鏡師と呼ばれる工人による山金地の鋳出鐔が見られ、これらが後の加賀象嵌の源流の一つとなったと考えられる。 加賀象嵌の技術的特徴は、赤銅、四分一、素銅などの磨地に、金・銀・銅など多種の色金を駆使した精緻な平象嵌にある。漆黒の赤銅磨地に色金を緻密に嵌め込む手法が主流だが、素銅地に明るい色調で景物を表した古調な作例も存在する。構図は絢爛にして巧みであり、秋草蝶図や鴛鴦図など、画面一杯に展開された図案文様化した表現が特徴的である。毛彫を併用し、内覆輪や埋金など細部にまで丁寧な仕上げが施され、未使用のまま伝世した保存状態の良い献上品級の作も少なくない。 鏡師系の作品は、真鍮地や山金地に鋤出高彫で大胆な文様を配し、格子形花文や菊花文など古雅な意匠を持つ。室町末期から桃山初期にかけての作風を示し、土手耳の構造や鋳出による立体的な表現が見られる。加賀象嵌と総称される一群には、こうした鏡師の流れを汲む古式な様相を呈するものから、江戸中期以降の洗練された平象嵌作品まで幅広い作域が含まれ、加賀国における刀装具制作の伝統の深さを物語っている。 詳しく見る →
戦国の関は一つの産業であった。春日神社を氏神と仰ぐ鍛冶たちが、中部日本の軍勢を武装させた。孫六兼元の三本杉と之定の最上作は、量産の町に第一級の技が息づいていたことの証である。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
保存刀剣鑑定書付 加州家次 銘(加州藤原家次) 【解説】 本作は日本美術刀剣保存協会(日美刀協)の鑑定により、加州藤原家次の作と極められた一振りです。銘については、後年の磨上げにより「次」の字が一部欠けております。 家次は室町時代後期(16世紀後半)、加賀国(現在の石川県)で活躍した工で、「加賀青江」としても知られています。室町期に隆盛を極めた加州真景派の流れを汲むとされ、時の上級武士のために数多くの名刀を鍛え上げました。 家次が拠点を置いた加賀国は、当時、前田氏によって統治されていました。前田氏の祖である前田利家公は、尾張(現在の愛知県名古屋市周辺)の織田家に仕え、後に加賀百万石の礎を築いた戦国時代屈指の名将です。織田信長公や豊臣秀吉公とも深い親交があった利家公の統治下で、加州の刀工たちはその技を磨きました。 本刀は2021年6月に日本美術刀剣保存協会より「保存刀剣」に指定されました。保存刀剣鑑定書は、美術的価値が高く、かつ保存状態の優れた真正の日本刀にのみ与えられるものです。 現状、帽子付近に一部薄錆が見受けられます。このままでも十分に鑑賞に堪える状態ですが、ご希望であれば当方提携の研師による研ぎ直しを無料で承ります(その際、1〜2ヶ月ほどお時間を頂戴いたします)。 【刀身】 長さ:70.0 cm(2尺3寸1分) 反り:1.8 cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(肌):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 茎(なかご): 日本刀の柄に収まる部分です。刀工が意図的に残した黒錆は、内部の赤錆を防ぐ役割を果たします。また、経年による茎の朽ち込みや色調の変化は、刀剣の制作年代を特定する上で極めて重要な指標となります。 【拵】 拵(こしらえ)は、鞘、柄、鍔などの外装一式を指します。 縁頭(ふちがしら): 柄の両端を保護する金具です。本作には「鯛」と思われる魚の図が施されています。鯛は「めでたい」に通じる縁起物として古来より重宝されてきました。また、七福神の一柱である恵比寿様が抱える魚としても知られています。恵比寿様は漁業の神としてのみならず、航海安全や商売繁盛、さらには良縁や富をもたらす福神として信仰を集めてきました。この縁頭には恵比寿様そのものは描かれていませんが、活きの良い魚の意匠がその御神徳を象徴しているかのようです。 柄・目貫(めぬき): 目貫のモチーフは「駆馬」です。元々は金の色絵が施されていたと思われます。馬は古くから交通や運搬の手段として人間と共にありましたが、日本では古来より「神の乗り物」と考えられ、神社に奉納されるなど神聖視されてきました。これが現代の「絵馬」の起源とされています。

















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戦国の関は一つの産業であった。春日神社を氏神と仰ぐ鍛冶たちが、中部日本の軍勢を武装させた。孫六兼元の三本杉と之定の最上作は、量産の町に第一級の技が息づいていたことの証である。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.