1853年のペリー来航は徳川の泰平をほどき、二世紀ぶりに実用刀の大量需要を生んだ。四谷正宗と呼ばれた清麿はその前夜に世を去り、宗次や行秀が最後の好況を担った。
日本刀 白鞘 刀 銘 月山貞吉(NTHK鑑定書付) 【解説】 本作はNTHK(日本刀剣保存会)により、幕末の名工、月山貞吉の作と極められた一振りです。鑑定によれば、本作は天保年間(1831-1845年)の製作であり、当初より銘のない「生ぶ無銘」の体配を呈しています。 月山貞吉は本名を月山弥八郎といい、天明元年(1781年)に出羽国(現在の山形県)に生まれました。若年期より、奥州月山伝の末裔とされる父・奥山弥三郎貞近から作刀の基礎を学びました。 二十歳前後で江戸へ上り、新々刀の祖として名高い巨匠・水心子正秀の門を叩きます。正秀のもとで十年に及ぶ修行を積んだ後、天保4年(1833年)に大坂へ移住。ここで「大坂月山」の礎を築き、その技術をさらに研鑽させました。江戸中期には衰退の危機にあった月山伝は、貞吉の尽力によって見事に再興を果たしたのです。 貞吉は塚本家より貞一を養子に迎えました。この貞一こそが、後に明治期を代表する帝室技芸員となる初代月山貞一です。貞吉・貞一父子は長年にわたり月山伝統の技法を研究し、ついに月山伝の象徴である「綾杉肌(あやすぎはだ)」を完成させました。綾杉肌は、地肌に杉の年輪が波打つような美しい紋様が表れるのが特徴です。 貞吉は明治3年(1870年)、71歳で没しました。その技は貞一、貞勝へと受け継がれ、現代まで六代にわたって月山家は続いています。現在は月山貞利氏、そしてその子である貞伸氏が奈良県にて伝統の技を守り続けています。 本作は、80cmを超える長寸に深い反りがついた堂々たる姿が魅力です。地鉄を精査すれば、月山伝の真骨頂である美しい綾杉肌を存分にご堪能いただけます。 【法量】 長さ(Nagasa):80.4 cm 反り(Sori):3.0 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地紋(Jihada):鍛錬の過程で折り返し重ねられた鋼の表面模様 【詳細】 茎(Nakago): 茎には意図的に黒錆が残されています。これは柄内部での赤錆の発生を防ぐためのものであり、その錆色や朽ち込み具合は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 鎺(Habaki): 刀身が鞘の内部に直接触れるのを防ぎ、刀身を固定して錆や欠けから守る重要な金具です。 鑑定書: NTHK(特定非営利活動法人 日本刀剣保存会)鑑定書付属 日本刀剣保存会は、明治22年(1889年)に設立された日本で最も歴史ある鑑定機関の一つです。本作は令和2年(2020年)9月20日に鑑定を受けました。ご購入者様にはこちらの鑑定書原本をお渡しいたします。 登録証: 岩手県教育委員会交付(岩手 第27491号) 日本国内で美術品として認められた刀剣には、文化庁が認める「銃砲刀剣類登録証」が付随します。本制度により、伝統的な古式鍛錬と玉鋼を用いて製作された刀剣であることが証明されています。













新々刀 · 摂津 · 1830-1863頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在1点販売中
新々刀 · 摂津
現在37点販売中
幕末 最後の需要
1853年のペリー来航は徳川の泰平をほどき、二世紀ぶりに実用刀の大量需要を生んだ。四谷正宗と呼ばれた清麿はその前夜に世を去り、宗次や行秀が最後の好況を担った。
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 白鞘 刀 銘 月山貞吉(NTHK鑑定書付) 【解説】 本作はNTHK(日本刀剣保存会)により、幕末の名工、月山貞吉の作と極められた一振りです。鑑定によれば、本作は天保年間(1831-1845年)の製作であり、当初より銘のない「生ぶ無銘」の体配を呈しています。 月山貞吉は本名を月山弥八郎といい、天明元年(1781年)に出羽国(現在の山形県)に生まれました。若年期より、奥州月山伝の末裔とされる父・奥山弥三郎貞近から作刀の基礎を学びました。 二十歳前後で江戸へ上り、新々刀の祖として名高い巨匠・水心子正秀の門を叩きます。正秀のもとで十年に及ぶ修行を積んだ後、天保4年(1833年)に大坂へ移住。ここで「大坂月山」の礎を築き、その技術をさらに研鑽させました。江戸中期には衰退の危機にあった月山伝は、貞吉の尽力によって見事に再興を果たしたのです。 貞吉は塚本家より貞一を養子に迎えました。この貞一こそが、後に明治期を代表する帝室技芸員となる初代月山貞一です。貞吉・貞一父子は長年にわたり月山伝統の技法を研究し、ついに月山伝の象徴である「綾杉肌(あやすぎはだ)」を完成させました。綾杉肌は、地肌に杉の年輪が波打つような美しい紋様が表れるのが特徴です。 貞吉は明治3年(1870年)、71歳で没しました。その技は貞一、貞勝へと受け継がれ、現代まで六代にわたって月山家は続いています。現在は月山貞利氏、そしてその子である貞伸氏が奈良県にて伝統の技を守り続けています。 本作は、80cmを超える長寸に深い反りがついた堂々たる姿が魅力です。地鉄を精査すれば、月山伝の真骨頂である美しい綾杉肌を存分にご堪能いただけます。 【法量】 長さ(Nagasa):80.4 cm 反り(Sori):3.0 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地紋(Jihada):鍛錬の過程で折り返し重ねられた鋼の表面模様 【詳細】 茎(Nakago): 茎には意図的に黒錆が残されています。これは柄内部での赤錆の発生を防ぐためのものであり、その錆色や朽ち込み具合は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 鎺(Habaki): 刀身が鞘の内部に直接触れるのを防ぎ、刀身を固定して錆や欠けから守る重要な金具です。 鑑定書: NTHK(特定非営利活動法人 日本刀剣保存会)鑑定書付属 日本刀剣保存会は、明治22年(1889年)に設立された日本で最も歴史ある鑑定機関の一つです。本作は令和2年(2020年)9月20日に鑑定を受けました。ご購入者様にはこちらの鑑定書原本をお渡しいたします。 登録証: 岩手県教育委員会交付(岩手 第27491号) 日本国内で美術品として認められた刀剣には、文化庁が認める「銃砲刀剣類登録証」が付随します。本制度により、伝統的な古式鍛錬と玉鋼を用いて製作された刀剣であることが証明されています。













新々刀 · 摂津 · 1830-1863頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在1点販売中
新々刀 · 摂津
現在37点販売中
幕末 最後の需要
1853年のペリー来航は徳川の泰平をほどき、二世紀ぶりに実用刀の大量需要を生んだ。四谷正宗と呼ばれた清麿はその前夜に世を去り、宗次や行秀が最後の好況を担った。
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.