日本刀 銘 月山貞吉 安政五年二月日(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書付) 【解説】 本作は、幕末の安政五年(1858年)に月山貞吉によって作刀された一振りです。貞吉は天明元年(1781年)、出羽国(現在の山形県)に月山弥八郎として生まれました。日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、本作の銘文は彼が故郷である出羽国において作刀したことを示しています。 「月山」の名は、彼が属した刀工の流派に由来します。月山派の起源は平安時代末期(12世紀)まで遡り、出羽国の霊峰・月山の麓で活動した刀工集団をその祖としています。 貞吉は若かりし頃、奥州月山の末裔とされる父・奥山弥三郎貞近に作刀を学びました。二十歳前後で江戸へ上り、新々刀復古の提唱者であり幕末期に最も影響力のあった名工・水心子正秀の門を叩きます。 約十年の修行を経て新々刀の技法を極めた貞吉は、天保四年(1833年)に大坂へ移住し、「大坂月山」の礎を築きました。大坂の地で独自の作風をさらに研鑽し、幕末に活躍する多くの優れた門弟を育成しました。 鎌倉時代より続く名門であった月山派も、江戸時代中期には一時衰退を見せていましたが、貞吉の尽力と功績によって幕末期に再びその輝きを取り戻し、中興の祖となりました。 貞吉は塚本家より養子(貞光、後の月山貞一)を迎えました。貞一は後に明治期を代表する帝室技芸員となります。貞吉・貞一父子は長年にわたり月山伝の伝統技法を研究し、ついに月山派の代名詞である「綾杉肌(あやすぎはだ)」の再現に成功しました。貞吉は綾杉肌のみならず、諸伝の作風においても優れた技量を発揮しています。 貞吉は明治三年(1870年)、71歳で没しました。その伝統は貞一、貞勝へと受け継がれ、現代に至るまで連綿と続いています。現在は奈良県において、月山貞利氏および月山貞伸氏がその数百年の伝統を守り、作刀に励まれています。 本作は日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に指定されています。これは保存状態が極めて良く、かつ美術的価値が高い真作の日本刀にのみ与えられる鑑定書です。 ※刀身に僅かな鍛え傷(きたえきず)がございます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身諸元】 長さ(Nagasa):72.7 cm 反り(Sori):1.8 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地文(Jihada):鍛錬の過程で折り返し重ねられた鋼が描き出す地鉄の模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる持ち手部分。 日本刀の茎には、柄内での赤錆を防ぐために「黒錆」が残されます。この経年による茎の変色は、専門家が作刀年代を特定する際の重要な指標となります。

























新々刀 · 摂津 · 1830-1863頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在2点販売中
新々刀 · 摂津
現在40点販売中
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 銘 月山貞吉 安政五年二月日(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書付) 【解説】 本作は、幕末の安政五年(1858年)に月山貞吉によって作刀された一振りです。貞吉は天明元年(1781年)、出羽国(現在の山形県)に月山弥八郎として生まれました。日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、本作の銘文は彼が故郷である出羽国において作刀したことを示しています。 「月山」の名は、彼が属した刀工の流派に由来します。月山派の起源は平安時代末期(12世紀)まで遡り、出羽国の霊峰・月山の麓で活動した刀工集団をその祖としています。 貞吉は若かりし頃、奥州月山の末裔とされる父・奥山弥三郎貞近に作刀を学びました。二十歳前後で江戸へ上り、新々刀復古の提唱者であり幕末期に最も影響力のあった名工・水心子正秀の門を叩きます。 約十年の修行を経て新々刀の技法を極めた貞吉は、天保四年(1833年)に大坂へ移住し、「大坂月山」の礎を築きました。大坂の地で独自の作風をさらに研鑽し、幕末に活躍する多くの優れた門弟を育成しました。 鎌倉時代より続く名門であった月山派も、江戸時代中期には一時衰退を見せていましたが、貞吉の尽力と功績によって幕末期に再びその輝きを取り戻し、中興の祖となりました。 貞吉は塚本家より養子(貞光、後の月山貞一)を迎えました。貞一は後に明治期を代表する帝室技芸員となります。貞吉・貞一父子は長年にわたり月山伝の伝統技法を研究し、ついに月山派の代名詞である「綾杉肌(あやすぎはだ)」の再現に成功しました。貞吉は綾杉肌のみならず、諸伝の作風においても優れた技量を発揮しています。 貞吉は明治三年(1870年)、71歳で没しました。その伝統は貞一、貞勝へと受け継がれ、現代に至るまで連綿と続いています。現在は奈良県において、月山貞利氏および月山貞伸氏がその数百年の伝統を守り、作刀に励まれています。 本作は日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に指定されています。これは保存状態が極めて良く、かつ美術的価値が高い真作の日本刀にのみ与えられる鑑定書です。 ※刀身に僅かな鍛え傷(きたえきず)がございます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身諸元】 長さ(Nagasa):72.7 cm 反り(Sori):1.8 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地文(Jihada):鍛錬の過程で折り返し重ねられた鋼が描き出す地鉄の模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる持ち手部分。 日本刀の茎には、柄内での赤錆を防ぐために「黒錆」が残されます。この経年による茎の変色は、専門家が作刀年代を特定する際の重要な指標となります。

























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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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