特別保存刀剣鑑定書付 刀:銘 備前国住人横山祐久作(安政五年二月日) 【解説】 概要 本作は安政五年(1858年)、幕末の動乱期に備前国(現在の岡山県)の横山祐久によって打たれた一振りです。祐久は備前長船派の流れを汲み、安政から慶応年間にかけて活躍した名工で、横山祐永の門人として知られています。 師・祐永について 備前長船住祐永は、幕末の備前を代表する極めて著名な刀工の一人です。横山祐平の次男として生まれ、後に備前横山派の当主となりました。彼は平安時代中・後期の古備前の名匠「友成」から数えて五十六代目の孫と自称しました。その卓越した技量は朝廷からも高く評価され、刀工にとって至上の名誉である「菊紋」を切ることを許されました。祐永は多くの門弟を育成しましたが、祐久はその中でも優れた技量を持つ高弟の一人です。祐久の現存作は決して多くはありませんが、本作からもその確かな腕前を窺い知ることができます。 備前長船派の歴史 長船派は鎌倉時代中期の光忠を始祖とすると伝えられています。備前国において最大の勢力を誇った流派であり、時の有力大名や高名な武士から数多くの注文を受けました。その作品は「長船物」として武士の間で深く愛好されました。 同派からは、長光・真長・景光の「長船三作」をはじめ、長光・兼光・長義・元重の「長船四天王」など、日本刀の歴史に名を刻む名工が輩出されています。 備前国は中国山地に近く、刀剣の主原料である良質な砂鉄が豊富に採れました。また、吉井川の流域では水や炭の確保も容易であり、こうした地理的条件が高品質な鉄の精製と作刀を支えました。備前では古くから作刀が盛んで、平安時代後期には「古備前」と呼ばれる刀工集団によって備前伝の基礎が築かれました。その伝統と技法を継承し、鎌倉時代中期以降に大きく繁栄したのが備前長船派です。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に鑑定されています。これは真作であることはもちろん、保存状態が極めて良好で、かつ美術的価値が高い名品であることを証明するものです。 【刀身】 長さ:68.1 cm(二尺二寸五分) 反り:2.0 cm(六分六厘) 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造の文様 地鉄(肌):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 茎(なかご): 刀身の柄に収まる部分です。職人が意図的に残した「黒錆」は、柄内部での赤錆の発生を防ぐ役割があります。この茎の錆色や経年変化は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 【外装】 拵(こしらえ): 鞘、柄、鍔など、刀剣を装飾・保護するための外装一式です。 縁頭(ふちかしら): 柄の両端(手元と先端)を保護し、装飾する一対の金具です。 本作の縁頭は、竹や葦を編んだ「網代(あじろ)」をモチーフにした意匠と思われます。





















備前伝 · 備前 · 1865-1868頃
現在2点販売中
備前伝 · 備前
現在38点販売中
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
特別保存刀剣鑑定書付 刀:銘 備前国住人横山祐久作(安政五年二月日) 【解説】 概要 本作は安政五年(1858年)、幕末の動乱期に備前国(現在の岡山県)の横山祐久によって打たれた一振りです。祐久は備前長船派の流れを汲み、安政から慶応年間にかけて活躍した名工で、横山祐永の門人として知られています。 師・祐永について 備前長船住祐永は、幕末の備前を代表する極めて著名な刀工の一人です。横山祐平の次男として生まれ、後に備前横山派の当主となりました。彼は平安時代中・後期の古備前の名匠「友成」から数えて五十六代目の孫と自称しました。その卓越した技量は朝廷からも高く評価され、刀工にとって至上の名誉である「菊紋」を切ることを許されました。祐永は多くの門弟を育成しましたが、祐久はその中でも優れた技量を持つ高弟の一人です。祐久の現存作は決して多くはありませんが、本作からもその確かな腕前を窺い知ることができます。 備前長船派の歴史 長船派は鎌倉時代中期の光忠を始祖とすると伝えられています。備前国において最大の勢力を誇った流派であり、時の有力大名や高名な武士から数多くの注文を受けました。その作品は「長船物」として武士の間で深く愛好されました。 同派からは、長光・真長・景光の「長船三作」をはじめ、長光・兼光・長義・元重の「長船四天王」など、日本刀の歴史に名を刻む名工が輩出されています。 備前国は中国山地に近く、刀剣の主原料である良質な砂鉄が豊富に採れました。また、吉井川の流域では水や炭の確保も容易であり、こうした地理的条件が高品質な鉄の精製と作刀を支えました。備前では古くから作刀が盛んで、平安時代後期には「古備前」と呼ばれる刀工集団によって備前伝の基礎が築かれました。その伝統と技法を継承し、鎌倉時代中期以降に大きく繁栄したのが備前長船派です。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に鑑定されています。これは真作であることはもちろん、保存状態が極めて良好で、かつ美術的価値が高い名品であることを証明するものです。 【刀身】 長さ:68.1 cm(二尺二寸五分) 反り:2.0 cm(六分六厘) 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造の文様 地鉄(肌):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 茎(なかご): 刀身の柄に収まる部分です。職人が意図的に残した「黒錆」は、柄内部での赤錆の発生を防ぐ役割があります。この茎の錆色や経年変化は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 【外装】 拵(こしらえ): 鞘、柄、鍔など、刀剣を装飾・保護するための外装一式です。 縁頭(ふちかしら): 柄の両端(手元と先端)を保護し、装飾する一対の金具です。 本作の縁頭は、竹や葦を編んだ「網代(あじろ)」をモチーフにした意匠と思われます。





















備前伝 · 備前 · 1865-1868頃
現在2点販売中
備前伝 · 備前
現在38点販売中
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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