二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
宗勉刀匠は昭和2年の生まれで、18歳の時に実父、宗正光を師として刀鍛冶の道に入り、師の目指した虎徹風を自らも踏襲していたが、その後清麿風の作域に挑戦して、これを見事に成功させ、やがて「清磨の宗」と異名をとるほどになった。また、助広風の涛瀾刃にも挑戦し、その達成度の高さが認められて、平成2年に無鑑査刀匠になった。 これにより、遂に江戸期を代表する虎徹・清麿・助広の三名工の作風を手中に納め、まさに創意に基づく現代の名工としてその名を馳せた。しかし、元来から試みていた長船長光・一文字等の古作への思いも捨てきれず、その再現を目指して研究を重ねていたが、2015年(平成27年)に惜しまれつつも鬼籍に入られた。 本刀はまさに清麿を彷彿とさせるような目の醒める出来映えで、宗勉刀匠50歳頃の技量が横溢した時期に製作された優刀で出来が良い。



昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
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