T376. Daisho sukashi tsuba by Hayashi of Higo. The dai is 7.4 x 8 x .45 cm; nakago hitsu-ana is.8 x 2.7 cm. The sho is 6.7 x 7 x .4 cm; nakago hitsu-ana is.8 x 2.5 cm. The theme is clam shells, one used by and attributed to Hayashi the 3rd according to Ito Mitsuru in his book Works of Hayashi and Kamiyoshi (see my last picture). Of course, this set could be by a later smith, I don’t know, but it definitely is Hayashi. Conditions are excellent, about perfect. This comes in a daisho box with pillows (the pillows are mismatched a bit, if that matters) and a label on the side. I can make out Hayashi but nothing else on the label. The tsuba have sat in the box long enough to leave shadows on the cloth. 13 ounces.









肥後 · 肥後
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林派は、肥後金工を代表する流派であり、その祖である林又七(慶長十八年~元禄十二年、一六一三~一六九九)によって確立された。又七は清三郎重治と称し、工名を又七とした。その先祖は尾張国の出身で、元来は鉄砲鍛冶を家業としていたが、間々鐔も作っていたと伝えられる。父清兵衛の時、鉄砲鍛冶として加藤清正に仕え、肥後熊本に移住した。加藤家が改易になってからは細川家に仕えることとなり、特に細川三斎の薫陶を受けて大成を遂げた。八十七歳で歿するまで、武士道精神を体現した作品を多く遺している。後世、林派の相伝は神吉家に受け継がれ、寿平忠光(正忠)が藩命により林派の作風の復活に努め、その子である寿平国平深信(天明六年~嘉永四年、一七八六~一八五一)もまた誠実で品格の優れた作風を継承し、技術において楽寿の作に比肩すべき作品を残している。 林又七の作風は、いわゆる羊羹色にたとえられる独特の鉄地が最大の特色である。よく鍛えられた精美な地鉄は、ねっとりとした艶を持ち、微妙に肌目が露出しながら深い紫錆を呈する。この卓越した鉄味を基調として、又七は多彩な技法を駆使している。地透、陰透といった透かし技法は、力強くも流麗な鏨遣いによって一気呵成に打ち抜かれ、槌目仕立ての平地との対比が絶妙な緊張感を生み出す。さらに独自の彫込み象嵌技法を用いて、枯木や桜花、九曜紋などを配し、鉄鐔でありながら雅趣を失わない格調を実現している。金縄目象嵌や真鍮象嵌も巧みに施され、単調に陥ることなく存在感に満ちた仕上がりとなる。平地には微妙に肉をつけ、彫り口に柔らかみを感じさせる技法も特徴的であり、耳際の処理や櫃孔の配置にも細心の注意が払われている。 林又七の作品は、君子の風格と評されるように、精神性の高さが際立っている。枝折竹、松樹、梅樹、揚羽鶴、雲出八橋といった高尚な画題を選び、狭い鐔の空間の中に深い遠近感と清風の趣を表現する。竹の弾力、寒梅の精神性、鶴の姿態など、単なる装飾を超えた文人的教養が随所に看取される。これらは江戸時代初期の武士道精神、特に文武両道を体現したものであり、細川三斎の指導奨励のもとで磨かれた造形感覚の賜物である。作品の多くは無銘であるが、羊羹色の鉄味、独特の透かし技法、彫込み象嵌の配置などから一見して又七と鑑せられる。在銘作は極めて少なく、金象嵌銘や鏨銘が施された作品は貴重である。林派の伝統は後世に受け継がれ、神吉深信らによって幕末期まで肥後金工の中核を成し、その格調高い作風は肥後鐔の魅力を世に知らしめることとなった。 詳しく見る →
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