新刀の時代は、その大部分が京都で発明された。埋忠明寿の工房が運動を育て、堀川国広が一世代を鍛え、鎚を持たぬ本阿弥家が名刀の意味を司った。
注文番号:AS26558 脇差:白鞘入り(第63回重要刀剣指定品、または日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣) 銘文:(菊紋)伊勢守藤原金道(三代) 日本鍛冶宗匠 新刀:宝永頃(1704–1711年):上々作:極上和泉守兼定 弊社では刀剣の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作は(菊紋)伊勢守藤原金道(三代)の作品の中でも、上々作にランクされる逸品です。 ハバキ:木ハバキ 長さ:50.6 cm (1尺6寸7分) 反り:1.4 cm (4分6厘) 目釘穴:2個 元幅:2.95 cm 重ね:0.66 cm 刀身重量:485 g 体配: 身幅広く、重ね厚く、反り深くつき、大切っ先となる。非常にバランスの取れた体配の良い一振りです。 地鉄: 小板目肌よく詰み、精良な地鉄となる。 刃文: 刃区より互の目乱れを焼き、帽子は丸く返る。 特徴: 三代伊勢守藤原金道は、二代より三品勘兵衛の名を継ぎ、貞享元年(1684年)に伊勢守を受領しました。 享保7年(1722年)には徳川幕府の命により浜御殿での御用を仰せ付かりましたが、病気のため参府が叶わず、代わって四代来金道と三代久道が召し出されました。 その際の出来映えは来金道が勝っていたと伝えられており、和泉守来金道は江戸にて鍛刀したと言われています。 伊勢守金道家は文禄頃の初代に始まり、十一代まで続く京都五鍛冶の筆頭として栄えました。 ※白鞘の鳩目に割れがございます。 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣 葵美術鑑定書:全身押し形 (注:価格には国際送料は含まれておりません) オークション開始価格:350,000円 入札する 関連作品: 脇差:出羽大掾藤原国路(特別保存刀剣)






新刀 · 山城 · 1673-1681頃
藤代 上作 · 刀剣大鑑 上位63%
現在3点販売中
新刀 · 山城
現在54点販売中
三品派は、美濃国関の兼道を源流とし、その子らが京へ上って興した新刀の一門である。説明書は、兼道の四子すなわち長兄伊賀守金道、来金道、丹波守吉道、末弟越中守正俊が父と共に美濃より上京し、西洞院夷川に住して三品派の名を大いに高めたと記す。長兄金道は京五鍛冶の頭領にして、その家は刀工の受領を朝廷に推薦する権を世襲し、銘に「日本鍛冶宗匠」と添えて幕末に及んだ。やがて一門は京にとどまらず大坂へも枝を張り、京初代丹波守吉道の子が大坂に移って大坂丹波の祖となり、その周囲に大和守吉道が連なり、丹後守兼道のごとく大坂に住して元禄頃に活躍した工も出た。末関の量産地に発しながら、堀川派と並ぶ京新刀の一大勢力に育ち、さらに大坂へと展開した点に、この一門の歩みがある。 作風を貫くのは、工と世代の差を越えて繰り返される三品の共通語法である。地鉄は板目に杢や流れ肌を交えて棟寄りに強く流れ、刃寄りで柾がかって肌立ち、地沸微塵に厚くつき地景のよく入るもので、美濃関の継承を京の作にまで伝える。京の古い手が肌立つ板目を見せるのに対し、大坂の系では小板目をよくつめ清く澄んだ地に転ずる差がある。刃文は美濃由来の互の目と尖り刃を基調に、これを京風に洗練して小のたれの大乱れに展開し、沸が強く時に荒くむら立ち、砂流しさかんに金筋長く入る。最も明快な見どころは帽子で、のたれ込みに先尖って掃きかける三品帽子は一門の標識をなし、末弟正俊にことに顕著である。いま一つの標識が丹波守吉道の創案した簾刃で、湯走り・飛焼・砂流しが幾重にも縞がかって簾の如く焼かれる。金道と正俊が志津風を共に得意として作域広く、吉道はこの簾刃の一手に己を結び、大坂の系はその簾刃を最もよく継いだ。同じ語法のうちに、各工の手が読み分けられる。 収集の観点では、三品派は新刀草創の格と明快な鑑定の勘所をあわせ持つ一門である。先尖って掃きかける三品帽子と、縞がかって平行に焼かれる簾刃の二つの見どころは、地と刃のいずれにも紛れなく現れて工と作域を定める手懸りとなり、大坂の直ぐで均一の焼出しは京の手と分かつ目印となる。主要工の格は説明書の評にそのまま現れ、初代伊賀守金道は一派中最も優れた手とされ、初代丹波守吉道は初期新刀屈指の名工に数えられ、末弟正俊は器用さ兄弟中第一と評される。一門の作はおおむね在銘で、銘そのものが時の標識となり、由緒の確かさをもって賞翫される。来歴の知られる作は谷干城の愛刀、佐竹家、織田有楽斎、北野天満宮、皇室、大坂城代青山家の蔵を経て伝わり、一口は京都国立博物館に納まる。最上手の在銘作が市に現れるのは折々のことで容易ではないが、一たび相見えれば、三品派が美濃関より京・大坂へいかに展開したかを語る確かな証となる。 詳しく見る →
京 新刀の源流
新刀の時代は、その大部分が京都で発明された。埋忠明寿の工房が運動を育て、堀川国広が一世代を鍛え、鎚を持たぬ本阿弥家が名刀の意味を司った。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
開始価格
¥350,000