二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
番号:AS24396 太刀:白鞘入り(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣) 銘文:相模国住人弘邦造(無鑑査) 平成二年新春 当社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作は相模国住人弘邦の作品の中でも「上々作」にランクされる逸品です。 ハバキ:金着一重 長さ:67.1 cm (2.21尺) 反り:2.2 cm (7.26分) 目釘穴:1個 元幅:3.03 cm 先幅:1.95 cm 重ね:0.66 cm 刀身重量:635 g 時代:現代(1990年) 体配: 身幅広く、重ねもしっかりとして反りが深くついた、姿の美しい一振りです。 切先はやや詰まり、表裏に棒樋を掻き通し、生ぶ刃が残る極めて健全な体配を呈しています。 地鉄: 小板目肌がよく詰んで精良な地肌となり、細やかに鍛え上げられた小板目が刃文の美しさを一層引き立てています。 刃文: 働きのある足が入った見事な直刃を焼いています。 柔らかく穏やかな足が美しく入り、気品に満ちた風格のある仕上がりです。 さらに、淡く映りが現れている点も見所です。 直刃の刃文で無鑑査の地位を築くことは極めて困難であり、本作はその技量の高さを物語っています。 特徴: 廣木弘邦は神奈川県を代表する現代の名工で、福岡県に生まれ、人間国宝・隅谷正峯に師事しました。 平成8年(1996年)には最高位である「無鑑査」に認定。 惜しまれつつも2013年5月に65歳で没しました。 弘邦の作風は基礎が極めて強固であり、備前伝、大和伝、山城伝、相州伝の各伝位に精通していました。 無鑑査刀匠としてその早すぎる死は大きな損失でしたが、本作に代表されるように、その刃文の出来映えは群を抜いています。 洗練された優雅さと品格を兼ね備えた、珠玉の名品をぜひお手元でご覧ください。 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 葵美術評価鑑定書 全身押し形 オークション開始価格:900,000円 関連商品: 刀:源盛義(無鑑査)






昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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