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概要·鑑定·栄誉·図録·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定栄誉図録指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
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  4. 則重

Soshu Norishige

則重

特重
巻 16, 番 13 · 刀

Soshu Norishige

則重

評価作品132点

享保名物帳正宗十哲
国越中時代Enkei (1308–1311)時代区分鎌倉流派Soshu伝法相州伝師匠Kunimitsu藤代最上作刀工大鑑2,000(上位2%)種別刀工コードNOR312
1国宝
7重要文化財
10重要美術品
30特別重要刀剣84重要刀剣

概要

則重は鎌倉時代末期の越中の工で、新藤五国光の門人、行光・正宗とは兄弟弟子として相州伝を完成へ導いた。『古今銘尽』など江戸期の刀剣書は正宗十哲の一人に挙げるが、現存する正和・元応などの年紀や太刀・短刀の姿形からすれば、室町期の刀剣書のいう新藤五国光門下説が妥当で、正宗とは相弟子、あるいはやや先行とみるべきである。

常の作風はその名を負う松皮肌である。板目が大模様に肌立ち、杢を交え、太い地景が頻りに入って松皮の如き肌をなし、地沸厚く、かねは黒みを帯びる。諸書は相州上工中もっとも正宗に近いとしつつ、「正宗以上に沸の変化を露に表現」したものが多いとし、刃中・地鉄ともに「千変万化の沸の働き」をあらわすという。刃文はのたれに互の目を交えた沸出来で、匂口は沈みごころ、金筋・砂流しが烈しく働き、二重刃・湯走りを交える。帽子は単なる小丸ではなく、掃きかけて乱れ込み、時に尖り・焼詰め風となる。

いま一つ、精到で珍重される作風がある。在銘の太刀や前期の在銘短刀では地肌が常ほど肌立たず、整った小板目に締まって地刃ともに穏やかとなり、かねは一段と明るく冴え、地景・金筋は静かである。ある在銘太刀は「常の則重の作に比べて地刃共に穏やか」と評され、小のたれ主調の底に則重特有の渦巻肌と地景を沈めてよく冴える。正和三年紀の在銘短刀は肌立たず明るく、「新藤五国光や行光につながる出来」として前期作とされる。これは松皮肌の崩れではなく、別個の、そして高く評価される一面である。

鑑別の核は二様に共通する。太い地景、沈みごころの匂口、烈しい金筋・砂流し、そして掃きかける帽子である。沈む匂口は明るい備前と分かち、沸の変化の激しさと肌立ちは正宗と分かつ。藤代は最上作に列し、特別重要刀剣の指定数は全工中でも上位に位置する。在銘作は短刀が主で、「太刀は僅かに二口をかぞえるのみである」。名物は豊臣秀吉より徳川綱吉を経て柳沢家へ、ほかに島津・前田・細川・井伊などの諸家を歴とし、国宝・重要文化財として動かぬものも多い。松皮肌は門人為継により越中へ受け継がれた。

鑑定

地鉄二様:松皮肌(常の作風)/精到な小板目(在銘太刀・前期在銘作)、諸書が共に評価

新藤五国光門、行光・正宗と兄弟弟子。特色は松皮肌、板目が肌立ち、太い地景が頻りに入る(89%)、に、沸づき匂口沈みごころで金筋・砂流しの烈しい刃。大多数がこの松皮肌で、少数はさほど肌立たぬ整った小板目となり、NBTHKもこの二様を明記する。

鑑定の決め手

作品の10%

作品の89%

沈みごころの匂口、明るい備前と対照的

作品の85%

作風の変遷

松皮肌(典型・大多数)

板目(大板目)が肌立ち、太い地景が頻りに入って松皮肌をなす。のたれ調の沸出来で匂口沈みごころ、金筋・砂流し烈しく、二重刃・湯走りを交える。帽子は掃きかけて乱れ込み、または小丸となり、時に尖り・焼詰め風となる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

精到な小板目(在銘太刀・前期在銘作)

いま一つの、諸書が高く買う精到な作風。常ほど肌立たぬ整った小板目で、地刃ともに穏やかに、かねは一段と明るく冴え、地景・金筋は静かである。諸書はこれを常の作より穏やかとし、新藤五国光・行光につながる前期作と見る。在銘の太刀や前期の在銘短刀に見られる作風で、ある在銘太刀は小のたれ主調の底に則重特有の渦巻肌と地景を沈めてよく冴える。

地鉄 Jigane
研究

正宗門の説から、現在は兄弟弟子・同時代〜やや先行説が定説。

古備前・古伯耆を見習った古調の作もある。

豪壮な松皮肌の常態のほかに、在銘の太刀や前期の在銘短刀には、より穏やかで明るい精到な小板目の作風があり、新藤五国光・行光に近い前期作として珍重される。

栄誉

享保名物帳Kyōhō Meibutsu Chō (Catalog of Celebrated Blades)

所載1口

享保4年(1719年)、本阿弥家が八代将軍徳川吉宗に献上した名物刀剣の台帳。平安〜南北朝の刀剣約274口(現存168口+焼失約80口+追記約26口)を刀工別に収載し、号の由来・寸法・代付・伝来を記す。本栄誉は名物帳に作品が所載される刀工に付与され、詳細欄には刊行集計による口数(正確な場合)または所載名物の号を記す。

正宗十哲Masamune Juttetsu (Ten Brilliant Students of Masamune)

十哲に数うるも実は相弟子(新藤五門下)

正宗十哲 ― 幕末の『刀剣正纂』(文久2年・1862)に初出する後世の括りで、同書自体が「後人ノ憶説ナレバ、今取ラズ」と注記する。兼光・長義・金重・直綱は年代的に直弟子とは考え難く、則重は新藤五国光門下の相弟子とするのが通説。しかしNBTHK説明には頻繁に言及され、鑑定用語として定着している。名簿には異同があり(直綱に代えて貞宗を数える説、金剛兵衛盛高を来国次または直綱に代える説)、本栄誉は標準的な十工に付す。

掲載作品

特重 — 巻 16, 番 13 · katana

カタログ提供 Hoshi
2026年2月

指定

国宝1
重要文化財7
重要美術品10
御物—
特別重要刀剣30
重要刀剣84

名工ランク

0.89 (指定作品132点)

刀工の上位2%

伝来

伝来記録35件 の鑑定作品における Norishige

伝来ランク

名家所蔵13点、伝来記録35件

刀工の上位5%

素点:3.05 / 10

刀姿

評価作品132点の分布

銘

評価作品132点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kunimitsu
Norishige
弟子(5名)
  1. 1.正宗Masamune1 販売中87指定
  2. 2.繁慶Hankei2 販売中51指定
  3. 3.爲繼Tametsugu2 販売中76指定
  4. 4.真景Sanekage3 販売中48指定
  5. 5.國房Kunifusa17指定

Soshu派

Soshu派の他の刀工

  1. 1.正宗Masamune1 販売中87指定
  2. 2.貞宗Sadamune87指定
  3. 3.秋廣Akihiro28指定
  4. 4.義弘Go Yoshihiro2 販売中55指定
  5. 5.國光Kunimitsu4 販売中72指定
  6. 6.廣光Hiromitsu1 販売中45指定
  7. 7.行光Yukimitsu4 販売中151指定
  8. 8.高木貞宗Takagi Sadamune1 販売中40指定
  9. 9.爲繼Tametsugu2 販売中76指定
  10. 10.國廣Kunihiro15指定
  11. 11.大進房Daishinbo3指定
  12. 12.総宗Soso1指定