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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 相州
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  4. 秋廣

Soshu Akihiro

秋廣

特重
巻 26, 番 12 · 脇差

Soshu Akihiro

秋廣

評価作品28点

国相模時代Shohei (1346–1370)時代区分南北朝流派Soshu伝法相州伝代1st師匠Sadamune藤代最上作刀工大鑑1,000(上位8%)種別刀工コードAKI98
3重要文化財
6重要美術品
2御物
7特別重要刀剣10重要刀剣

概要

秋広は南北朝期相模国の工で、諸書は広光と並べて後期相州の双璧とする。「南北朝期の相州にあって、時代的にもまた技術の面からも貞宗の次に位置するのが広光と秋広である」とされ、両者はそれまでの相州物には見られなかった「斬新で大胆な皆焼の刃文」を描いて鮮烈な個性を見せた。秋広は広光の子、或いは弟、貞宗の弟子などと伝えられるが、系譜は定めないまま、製作年紀に照らせば広光より後輩であることは確かとされる。

得意は時代の造込みそのものである。身幅広く寸延びて浅く反りのついた平造・三ツ棟の短刀・小脇指がほとんどで、「太刀には確実な有銘作を殆ど見ない」。地鉄は板目に杢を交えて大模様に肌立ち、処々流れて地沸厚くつき、地景頻りに入り、淡く沸映りの立つものもある。双璧の内での第一の見どころはこの地で、地がねは広光以上に肌立ちごころとなり、殊に肌立って荒らびごころのものがある点が分かれ目とされる。

その名を負うのは皆焼である。肌立つ板目に丁子・互の目・小のたれの乱れを匂深く沸厚く焼き、金筋・砂流し頻りにかかり、飛焼・湯走り・棟焼が地や棟にさかんにかかって皆焼となる。帽子は乱れ込んで掃きかけ、尖りごころのものが多く、返りを長く焼き下げて棟焼に続き、華やかな作では火焰風の沸くずれを交える。地景豊かな肌立つ地鉄に明るく冴える匂口、地へ及ぶ焼の景色が鑑別の核で、この時代に始まる皆焼の刃文は「両者の最も得意としたところ」と繰り返される。

作域は一様でなく、極めは意図して広くとられる。常の作は広光より小振りで丁子がさまで目立たず、身幅の割に焼刃がやや小模様となる点が、広光に対する秋広の極めどころと明記される。貞治・応安頃の大振りの年紀脇指数口はこの通説を覆し、姿が広光以上に大柄で団子丁子が目立ち、「広光宛らの状を見せる」とされる。一方で、のたれに互の目を交えて飛焼・湯走りの殆ど目立たない静かな作風もあり、重美の一口は「珍らしく皆焼でなく」と評され、極めは皆焼のみに依らない。

末期は再び静まる。下限に近い至徳四年紀の短刀は、重ね厚く寸つまるズングリとした庖丁風の姿態に、小のたれに互の目・尖りごころ・逆ごころの刃を交え、小沸つき僅かに金筋の入る穏やかな刃を焼く。諸書はこののたれを「貞宗の作風を継承していることを窺わせる」とし、広光にこの手の作域が見られないことから「秋広のみが継承したものであろうか」と問う。草の倶利迦羅・三鈷柄附剣の彫物は正広・広正の先駆とされ、室町末期の相州鍛冶にまで影響を及ぼした。銘は掟で、「相州住秋広」と五字に切り、延文紀は広光同様に年月日を略さず、貞治以降に略す手があらわれ、永和以降は例外なく年月日を略す。

収集の観点では、秋広は相州の名工としては手が届く。藤代の極めは最上作、年紀作は延文二年から明徳三年に及ぶ。国宝はないが、重要文化財と特別重要刀剣・重要刀剣が相当数あり、特別重要の脇指二口は戦前に重要美術品に認定され、その一口は地景を頻りに織りなした強い鍛えと躍動する皆焼刃により「重要美術品認定品の作位の高さが首肯される名品」と評される。伝来は名家に連なり、貞治紀の脇指は筑前黒田家、応安三年紀の脇指は本阿弥光常折紙を附して伊予宇和島伊達家、特別重要の脇指は薩摩の大島津家に伝わり、大倉集古館・黒川古文化研究所・京都国立博物館・鹿児島神宮などにも遺る。在銘の秋広は世に出ることもあり、その折には後期相州の炎を直に手にしうる数少ない正直な道の一つである。

鑑定

典型=南北朝の寸延び平造短刀・小脇指に焼く皆焼の一作風を、二つの作域(丁子の目立たない常の小振りの作と、団子丁子の目立つ広光宛らの稀な大柄の作)で展開。飛焼の殆ど目立たない静かな部類が傍らに立ち、末期には重ね厚いズングリとした短刀に貞宗風の穏やかなのたれを焼く至徳の作域で締めくくる

秋広は広光と並んで南北朝期相州鍛冶の双璧であり、時代的にも技術の面からも貞宗の次に位置すると評される。この期に始まる皆焼の刃文は両者の最も得意としたところである。現存作は身幅広く寸延びた平造の短刀・小脇指がほとんどで、銘は「相州住秋広」と五字に切り、年紀は月日を略すのが常、太刀には確実な有銘作を殆ど見ない。年紀作は延文二年(一三五七)から明徳三年(一三九二)に至る。常に対比される広光に比べると姿はやや小振りで、地がねは一段と肌立ち、丁子は目立たない。

鑑定の決め手

自作の六〇%に対し貞宗〇%・正宗一%。広光の六四%のみが並ぶ。両者こそ相州皆焼の双璧である

作品の60% ・ 貞宗比 6.4倍

双璧の内での分かれ目。「秋広の地がねは、広光以上に肌立ちごころとなり地景入り」「やや荒っぽい感じがある」「殊に肌立って荒らびごころのものがあり」と記され、肌立ちは五三%対広光四三%

作品の60%

作風の変遷

典型(寸延び平造に皆焼)

現存作の主流。平造・三ツ棟、身幅広く寸延びて浅く反る、この期の特色ある造込み。鍛えは板目、しばしば大模様となって杢を交え、肌立って地沸厚くつき、地景頻りに入り、時に地斑を交え淡く沸映りが立つ。刃文は互の目に丁子・小のたれを交え、飛焼・湯走り・棟焼が地や棟にさかんにかかって皆焼となり、沸厚く、金筋・砂流し頻りにかかり、匂口明るく冴える。帽子は乱れ込んで掃きかけ、尖りごころのものが多く、返りを深く焼き下げて棟焼に続く。彫物は表裏の刀樋が多く、時に梵字・護摩箸を見る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
常の小振りの作域— 常の八・九寸台の短刀・小脇指。広光の尺余の小脇指より小振りで、丁子がさまで目立たず、身幅の割には焼刃がやや小模様となる点が「秋広の極めどころ」と明記される
稀な大柄の作域(広光宛ら)— 貞治・応安頃の大振りの年紀脇指数口。秋広には珍しく大振りで、姿が広光以上に大柄となり、団子丁子が目立って「広光宛らの状」と評される

静かな部類(飛焼の殆ど目立たない作風)

確証はやや弱い皆焼の主流の傍らに「のたれに互の目を交えた刃取りで、飛焼・湯走りの殆ど目立たない作風のものが見られる」と明記され、重美の一口は「珍らしく皆焼でなく」と評される

小さな静の部類。同じ地景豊かな肌立つ地鉄に、浅いのたれに互の目を交えた刃を焼き、飛焼・湯走りは穏やかまたは殆ど見えず、中には匂口のやや沈みごころとなるものもある。極めは皆焼に限らないことを示す部類である。

刃文 Hamon
匂口沈み

至徳の末期作域(貞宗風ののたれ)

確証はやや弱い下限に近い至徳四年(一三八七)紀の短刀。重ね厚く、身幅の割に寸がつまったズングリとした庖丁風の姿態に、小のたれに互の目・小互の目・尖りごころの刃・逆ごころの刃を交え、小沸つき僅かに金筋が入る静かな刃を焼く

年紀の末期に作風は静まる。説明はこの部類ののたれを「貞宗の作風を継承していることを窺わせる」とし、広光にはこの手の作域が見られないことから「秋広のみが継承したものであろうか」と記す。草の倶利迦羅・三鈷柄附剣の彫物は後の正広・広正の先駆となり、室町末期の相州鍛冶にまで影響を及ぼしたとされる。

姿 Sugata
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

年紀作は最古の延文二年(一三五七)から貞治・応安・永和・康暦・至徳を経て、下限は明徳三年(一三九二)に至る。延文紀と貞治紀の一部のみが年月日まで切るため、年紀の切り方が製作年代をさらに絞る。

最古の延文二年紀の短刀は例外的に「相模国住人秋広」と七字銘に切り、広光同様に年月日を略さない切り方を見せ、「同工研究上の貴重な資料」と評される。

無銘の極めは時代の造込みと双璧内の見どころで定まる。広光に比べると「丁子刃が目立たず、ややこずむところに相違がある」とされ、その点こそが秋広の極めどころと明記される。

指定

国宝—
重要文化財3
重要美術品6
御物2
特別重要刀剣7
重要刀剣10

名工ランク

1.05 (指定作品28点)

刀工の上位1%

伝来

伝来記録15件 の鑑定作品における Akihiro

伝来ランク

名家所蔵10点、伝来記録15件

刀工の上位4%

素点:3.14 / 10

刀姿

評価作品28点の分布

銘

評価作品28点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Sadamune
Akihiro
弟子
  1. 1.秋義Akiyoshi2指定

Soshu派

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