信包は、福岡一文字派に属し、信房の子で信正の弟と伝えられる。年代は天福(1233-34)頃とされ、備前三房の一人と称される。在銘作は少ない。
作風は、板目に杢・流れ肌を交え、部分的に肌目が立ち、地沸つき、乱れ映り立つ地鉄を特色とする。刃文は丁子風の刃に互の目、尖りごころの刃、角がかった刃が交じり、足・葉がよく入り、小沸出来となる。刃中に金筋、沸筋、砂流しがかかる作もある。帽子は小さく乱れ込み、尖りごころに小丸に返る。茎は生ぶ雉子股形であり、先は刃上がり栗尻、鑢目はやや深い筋違となる。
信包の作は、身幅尋常ながらも腰反りが高く、上半での反りも目立つ力強い太刀姿を示すものが多い。刃文は、丁子風の刃に頭の丸い互の目が比較的目立ち、出入りがさまで目立たないなど、長船長光に近似した焼刃構成を示すものがあり、この手の刃文としては先駆となっている点が注目される。地刃が冴え、刃中に働きがある出来の良い作が見られる。生ぶ茎在銘であることも資料的価値を高めている。