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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 古備前
  3. 助平

Ko-Bizen Sukehira

助平

特重
巻 18, 番 31 · 太刀

Ko-Bizen Sukehira

助平

評価作品6点

国備前時代c. 1151–1200時代区分鎌倉流派Ko-Bizen伝法備前伝代1st師匠Nobufusa藤代Jo-jo saku刀工大鑑2,000(上位2%)種別刀工コードSUK99
2御物
1特別重要刀剣3重要刀剣

概要

助平は平安末期から鎌倉初期にかけての古備前の刀工で、古来、高平・包平と並んで「備前三平」と称せられて名高い。説明書はその名の稀少さを率直に記す。すなわち三者のうち包平はまま見られるものの、助平は極く稀であり、高平に至っては正真と信ずべきものを経眼しない。特別重要刀剣の太刀は、生ぶ茎に「備前国助平」と五字に切った在銘作で、僅かな現存群の要をなし、説明書はその出来を「古備前物の古香で深い味わい」を醸すものと評する。その記録は二様の作風ではなく、一つの古備前の手を出来の幅で見るものである。

本工の特色は華やかな刃ではなく焼の低い静かな刃にある。細身の身に直刃調の小乱れを焼き、焼を低く抑え、これに小互の目・小丁子・小乱れを交え、小足・葉入り、小沸厚くつく。金筋・砂流しが細かにかかり、焼刃に沿って断続的に湯走り・二重刃を交える。渋い現存作では同じ刃が細直刃に締まって互の目・小のたれ・小乱れを交え、匂口しづみごころとなり、打のけが現れる。これは一世代後に花開く福岡一文字の高く華やかな丁子とは分かたれる古備前の静かな根の手で、説明書は在銘の太刀に「この工の特色が窺える」とする。

その静かな刃の下に終始変わらぬのが地鉄である。板目に杢を交えてよくつみ、地沸よくつき細かな地景が頻りに入り、その上に上手の作には乱れ映りが鮮明に立ち、疲れた作には淡い映りのみを留める。帽子は直ぐに小丸となり、特別重要刀剣の作では二重刃かかってやや返り、磨上の一口には掃きかけが見える。重要刀剣第二十九回の太刀には表裏に棒樋を掻き流す。最上の作は地刃ともに沸の働きに富み、その働きは刃中の金筋・砂流しと地中の地景に托される。

現存作は作風ではなく状態によって分かれる。生ぶ茎の在銘太刀、すなわち特別重要刀剣や重要刀剣第四十九回の作は、生ぶの腰反り高く踏張りつき小鋒の姿を留め、説明書のいう「凜然として優雅」な姿態を呈し、乱れ映りも鮮やかである。磨上の現存作は同じ手をより穏やかに留める。ある重要刀剣は僅かに磨上げてはいるが殆んど生ぶで、地刃が総体に疲れごころとなり小乱れの刃文もやや整わぬ感があり、また別の一口は「焼の低い直刃調小乱れの渋味」のある出来と読まれる。これらを貫く一つの見どころがある。確認される現存作はいずれも「備前国助平」の五字長銘を切り二字銘に接せず、これは長銘が例外である包平とは逆である。

古備前のうちで本工を分かつのは、他との対比ではなく自らの作の上に読まれる。明るい古備前の板目地に地沸つき地景頻りに入って乱れ映りが立ち、その上に焼低い直刃調の小乱れを焼いて金筋・砂流しに働く、福岡の大いなる開花に先立つ静かな手である。説明書は重要刀剣第二十九回の太刀に直に比較を引く。すなわち助平有銘の太刀は御物、旧御物(現東京国立博物館)、および日光東照宮の焼身などが現存し、これらの長銘は酷似していて、古備前の趣を示しつつこの工の特色が窺えるとする。本工は備前伝の敷居に立ち、その最も輝かしき手が育つ静かな根にある。

収集の観点では、初期備前の名のうちでも屈指の稀少さである。藤代の極めは上々作。国宝はなく、重要文化財もなく、その記録は一口の特別重要刀剣の太刀と僅かな重要刀剣の太刀を通じ、関係する作が御物、東京国立博物館、日光東照宮、彦根城博物館に存する。来歴は残るところでは高く、ある重要刀剣の太刀は伏見宮家に伝わり宝暦十三年の折紙と金梨子地菊花紋蒔絵糸巻太刀拵を伴い、その作はまた皇室、岩崎家、藤堂家を経た。説明書は生ぶ在銘の助平の太刀を「資料的にも頗る貴重」とする。正真の作が僅かしか現存せず、その多くが機関や旧家に蔵されるため、在銘の助平が私蔵に帰すことは極めて稀である。正真の一口は、古備前を集める者が出会い得る最も稀なものの一つであり、備前伝いかに始まったかを語る証である。

鑑定

一つの古備前の手を出来の幅で見る:細身で腰反り高い生ぶ在銘の太刀に見る焼低い直刃調の小乱れと板目地に立つ鮮やかな乱れ映りと、同じ作風をより穏やかに留め、刃やや整わず地疲れごころとなる磨上の現存作と

助平は平安末期から鎌倉初期にかけての古備前の刀工で、古来、高平・包平と並んで「備前三平」と称せられて名高い。その記録はあらゆる古備前の名のうちでも屈指の稀少さで、説明書は包平はまま見られるものの助平は極く稀であり、高平に至っては確実なものを経眼しないとする。その手は二様の register ではなく、一つの一貫した作風を出来の幅で見るものである。身幅細く腰反り高く踏張りつき小鋒の太刀姿に、板目に杢を交えてよくつんだ地鉄を鍛え、地沸よくつき細かな地景が頻りに入り、上手の作には乱れ映りが立つ。刃文は焼低く、直刃調の小乱れに小互の目・小丁子を交え、小足・葉入り、小沸厚くつき、金筋・砂流し細かにかかり、刃に沿って断続的に湯走り・二重刃を交え、帽子は直ぐに小丸となる。確認される現存作はいずれも「備前国助平」の長銘をきり二字銘に接せず、これは包平とは逆であって、説明書は本工の生ぶ在銘の太刀を資料的に頗る貴重とし、その地刃の健全を称揚する。

鑑定の決め手

包平(多くは二字銘)にはない特徴

作風の変遷

生ぶ茎の在銘太刀(典型・最上手)

本工の最上の記録は、生ぶ茎で五字在銘、製作当初の姿を留めた太刀である。姿は平安末期の古備前の体配で、身幅細く元先の幅差つき踏張りがあり、腰反り高く先へ行くに従い反り浅く小鋒に結び、優美にして優雅な姿態を呈する。板目に杢を交えてよくつんだ地に、地沸よくつき細かな地景が頻りに入り、乱れ映りが鮮明に立つ。刃文は焼低く、直刃調の小乱れに小互の目・小丁子を交え、小足・葉入り、小沸厚くつき、金筋・砂流し細かにかかり、焼刃に沿って断続的に湯走り・二重刃を交える。帽子は直ぐに小丸に返り、二重刃かかってやや返る。茎は生ぶの雉子股形、佩表目釘孔の下棟寄りに細鏨大振りの五字銘「備前国助平」を切る。説明書はこれを古備前物の古香で深い味わいを醸す出来とし、同工の数少ない生ぶ在銘の太刀として資料的にも頗る貴重とし、その地刃の健全を称える。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

磨上の現存作(同じ手、より渋く穏やかに)

記録のもう一つの面は、少し磨上げ、あるいは磨上げてもなお腰反り高く生ぶ姿の古香を留める太刀である。これらは同じ作風をより静かに渋く延べる。地鉄は板目、一口は小板目に杢を交えてよくつみ、地沸・地景つき、上手のものには乱れ映りが立ち、疲れたものには淡い映りのみを留める。刃文は直刃調の小乱れを保ち、互の目・小のたれ・小乱れを交え、匂口しづみごころに疲れた作では渋く沈んだ感となり、打のけ・細かな金筋・砂流しを交え、帽子は直ぐに小丸、処々に掃きかけかかる。重要刀剣第二十九回の太刀には表裏に棒樋を掻き流す。説明書はこれを焼低い直刃調小乱れの渋味のある出来で地刃よく沸づき古備前物の持味が示されるとし、渋い作には総体に疲れごころとなり刃文もやや整わぬ感があるとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、助平が古来、高平・包平と並んで「備前三平」と称せられて名高いこと、そして三者の現存が大きく異なることを記す。すなわち包平はまま見られ、助平は極く稀、高平に至っては正真と信ずべきものを経眼しない。銘については包平とは逆で、確認される助平はいずれも「備前国助平」の長銘を切り二字銘に接せず、包平は長銘が例外であるとする。

重要刀剣第二十九回の太刀について説明書は直に比較を引く。すなわち助平有銘の太刀は御物、旧御物(現東京国立博物館)、および日光東照宮の焼身などが現存し、御物の太刀は踏張りがあり鋒小さく、小板目肌よくつみ地沸つき、刃文は小乱れに小丁子を交じえ足・葉しきりに入り小沸よくつき処々に金筋がかかり、これらの「備前国助平」の長銘は酷似していて、古備前の趣を示しつつこの工の特色が窺えるとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物2
特別重要刀剣1
重要刀剣3

名工ランク

0.13 (指定作品6点)

刀工の上位15%

伝来

伝来記録6件 の鑑定作品における Sukehira

伝来ランク

名家所蔵5点、伝来記録6件

刀工の上位10%

素点:2.50 / 10

刀姿

評価作品6点の分布

銘

評価作品6点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Nobufusa
Sukehira

Ko-Bizen派

Ko-Bizen派の他の刀工

  1. 1.友成Tomonari34指定
  2. 2.正恒Masatsune66指定
  3. 3.包平Kanehira32指定
  4. 4.景安Kageyasu1 販売中27指定
  5. 5.吉包Yoshikane46指定
  6. 6.信房Nobufusa13指定
  7. 7.成高Naritaka9指定
  8. 8.行秀Yukihide16指定
  9. 9.助包Sukekane1 販売中28指定
  10. 10.基近Motochika4指定
  11. 11.順慶Junkei7指定
  12. 12.恒光Tsunemitsu8指定