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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 肥前忠吉
  3. 宗次

Tadayoshi Munetsugu

宗次

特重
巻 14, 番 41 · 刀

Tadayoshi Munetsugu

宗次

評価作品9点

国肥前時代Genna (1615–1624)時代区分江戸流派Hizen Tadayoshi伝法Shinto代2nd師匠Munetsugu藤代Jo-jo saku刀工大鑑650(上位18%)種別刀工コードMUN546
2御物
1特別重要刀剣6重要刀剣

概要

伊予掝源宗次は肥前諌早に住した初代忠吉の門人で、説明はこの工をその祖と並べて近世肥前鍛冶の嘱矢の一人に数える。彼の属する一門は小糠肌の地鉄と静かな直刃という最も精良な作風で知られ、鐡島の庇護のもとに肥前の標準を作ったが、その中にあって宗次は意図的な異色である。正系が帖子を直ぐに小丸へ焼くのに対し、宗次は相州伝を強調した盛んな乱刃を焼き、説明はその対比を、作を彼の手に定める見どころとして繰り返し名指す。旧来の鍛冶書が初代伊予掝の門人とした初銘の宗安は、今日の通説では二代の初銘とされ、寛永九年九月に藩主鐡島勝茂よりその名を授けられた。

彼の特色ある手は、互の目とのたれを主調とし、その中に交える尖り刃の目立つ乱刃にある。説明はこの尖りを変化のある乱刃の特色と名指し、柔らかな備前丁子ではない相州伝の尖りが、正系肥前の直刃と彼を分かつ。刃中には盛んな砂流しと頻りなる金筋がかかり、匀深く汸厚く、焼頭の上に飛焼・湯走り・棟焼を見せ、下半に比して上半が華やかに乱れる。帖子は何よりの見どころである。正系の肥前が帖子を直ぐに小丸に返すのに対し、宗次のものは殆どが乱れ込んで掃きかけて返り、時に火焰風となる。そのため説明は彼の一口を評して、帖子の乱れたものが「他の肥前刀に紛れない」と言う。

地鉄は一門の精良さをその拘束なく携える。彼は細かな板目、しばしばよくつんだ小板目が流れごころとなる錢を鍛え、表面に地汸厚くついて地景が入り、身幅の広い作では肌がやや立ち、大肌ごころを僅かに交える。錢は説明の言う精良な肥前のものだが、静かな直刃ではなく相州伝の乱刃に仕えさせられており、地刃ともによく汸づき覇気に富むと読まれる。茶さえもその肖像の一部で、刃方の肉を落としてタナゴ腹風とし、肥前が裏に銘する慣に反して指表に細鐶で大振りの独得の長銘を切る。

作群は一の作風を共有する二代によって名で明瞭に分かれる。初代は宗次と銘し、最も完全には肥前国住人伊予掝源宗次と銘して、説明はこの工を一系の最高作の作者とする。二代は伊予掝宗次を受け継ぐ前に初銘の宗安を切り、その作は数少ながら、質とともにそれが何を定めるかで貴ばれる。宗安の説明は『新刀弁疑』の「伊予掾(初代)門人ならむか」を引き、『新刀一覧』『古今鍛冶備考』も同じく門人とするのに対し、今日の読みを対置する。すなわち宗安は二代の初銘であり、鐡島勝茂の命名書がこれを裏付けるとする。逆筋違の鐶目が他の世代の分かれ目である。両者の間で変わらぬのは作風で、説明はこれを一の共有する作域として扱い、宗安と宗次は目に同じく映る。

その共有する作域には述べられた手本がある。説明は初代が古作志津辺を範とするを常としたとし、宗安の作を同じ相州伝の作風で志津を狙ったものとして、細かな汸が匀口に柔らかな明るさと古作を思わせる自然な味わいを与えるとする。この手本は、宗次を彼自身の根拠ある特色によって、その一門の中に置く。明るく汸づく相州伝の乱れに尖りを目立たせ、乱れ込んで掃きかける帖子を、直刃を象徴とするまさにその一門の中に焼く。説明が彼を肥前諸工中最も個性的と呼び、その作を紛れないとするのはまさにこの意である。尖りの特色と乱れ込みの帖子は両代に及ぶが故に、二代の宗安作は初代の手からの逸脱ではなく、その手の裏付けとして読まれる。

彼は上上作の工で、薄いながら高い記録を持つ。特別重要刀剣の刀一口と重要刀剣の十口、国宝はなく重要文化財もなく、指定を受けた作は記録上十二口ほどで、市場に出るのは稀である。その記録の、そして生涯の頂点は、三代将軍徳川家光が寛永十一年の上洛に際して洛中に下賜した銀を以て鍛えられた特別重要の刀である。紀州徳川頼宣の重臣那波道円の一門の那波宗旦がその下賜銀の一部を費用にあてて宗次に注文したもので、注文銘と一六三四年の年紀が、説明の言う「生涯に於ける最高作」と資料的価値の頻る高い一口としている。この名刀の他は伝来が乏しく、付け加えずに記録のままに留めるのが良く、彼の作に現存の美術館・神社の所蔵は記録にない。収集家にとって宗次や宗安は、直刃の一門の中の相州伝の異例として、初期肥前が提供しうる最も個性的なものの一つであり、重要刀剣の中に時を進めて出会うもの、一口現れれば一系の節目となる。

鑑定

説明が corpus を通じて述べる型。本領は一つ、古作志津に範をとった相州伝強調の乱刃で、これを一系を貫いて焼く。作風に直交して銘字による register が立つ。初代は宗次と銘し、二代は宗次を継ぐ前に初銘の宗安を切るが、両者は一の作域を共有する。逆筋違の鑢目が二代を初代から分かつ。

肥前国伊予掾源宗次は初代忠吉の門人で、肥前諫早に住し、説明によれば佐賀にも住したという。初代忠吉と並んで近世肥前鍛冶の嚆矢と称される。肥前一門の中にあって異色の存在で、帽子を直ぐに小丸へ焼く正系に対し、相州伝を強調した盛んな互の目乱れを焼き、説明はこれを古作志津に範をとったものとする。見どころは相伴って立つ。細かな板目、しばしば流れ肌を交えた小板目に地沸厚くつき地景の入る地鉄の上に、互の目とのたれを主調とする乱刃を焼き、尖り刃の目立つのを特色とし、匂深く沸厚く、砂流し・金筋がかかり、上半に飛焼・湯走り・棟焼を見せる。帽子は乱れ込んで掃きかけ、時に火焰風となり、正系の直ぐの小丸とは異なる。茎仕立も独得で、刃方の肉を落としたタナゴ腹風をなし、肥前刀が裏に銘するのに対し指表に大振りの細鏨の長銘を切る。逆筋違の鑢目は二代を示し、初銘の宗安は今日二代伊予掾宗次の初銘とされ、寛永九年に藩主鍋島勝茂より授けられた名である。

鑑定の決め手

作品の42%

説明はこれを紛れなき唯一の見どころとする。肥前刀一般が帽子を直ぐに焼いて小丸に返すのに対し、彼の帽子は殆どが乱れ込んで掃きかけ、時に火焰風となる。重要刀剣第二十三回・第三十回の説明にその対比が名指される

作品の83%

作品の17%

作風の変遷

相州伝乱刃の本領(corpus の大半)

指表に切る長銘とタナゴ腹風の茎に伴う。corpus のほぼ全てが生ぶ茎に大振りの長銘を持ち、肥前刀の裏銘の慣に反して指表に切る。乱れ込みの帽子がその恒常の連れである

正系の肥前刀と区別される本領の作風。細かな板目、しばしば流れごころの小板目に地沸厚くつき地景の入る地鉄の上に、互の目とのたれを主調として丁子ごころと目立つ尖り刃を交えた乱刃を焼き、下半に比して上半が華やかに乱れる。足・葉頻りに入り、匂深く沸厚く、砂流し・金筋さかんにかかり、上半に飛焼・湯走り・棟焼を見せる。帽子は乱れ込んで沸崩れごころに、掃きかけて返り、時に火焰風となって、正系の直ぐの小丸とは異なる。説明はこれを古作志津に範をとった相州伝強調の作風と名指し、肥前刀中にその作を紛れなく知らせる標識とする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

宗安の作域(二代の初銘)

宗安銘に伴い、corpus の三分の一を占める。今日の通説はこれを二代伊予掾宗次の初銘とし、寛永九年に鍋島勝茂より授けられた名とする。逆筋違の鑢目が二代を初代から分かつ

宗安と銘する作で、後に伊予掾宗次を継いだ際に措かれた初銘である。『新刀弁疑』『新刀一覧』『古今鍛冶備考』は宗安を初代伊予掾の門人とするが、今日の通説はこれを二代の初銘とし、寛永九年に藩主鍋島勝茂が宗安の名を授けた旨の命名書がこれを裏付ける。作域は初代と一にして、よくつんだ小板目に、のたれ・互の目・丁子風・尖りごころの刃を交えた変化のある乱刃を焼き、匂深く沸強く厚くつき、金筋・砂流しかかり、同じく志津を狙った相州伝である。同作は数少なく、一派の研究に資料的価値が高い。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

経歴は説明のほぼ定型句である。初代忠吉の門人、肥前諫早に住し佐賀にも住したといい、初代忠吉と並ぶ近世肥前の嚆矢、肥前諸工中最も個性的な工とされる。

説明は世代を茎と名から読む。逆筋違の鑢目のものは二代であり、初銘の宗安は旧来の鍛冶書が初代伊予掾の門人とするのに対し、通説では二代宗次の初銘とされ、寛永九年の鍋島勝茂による命名書がこれを裏付ける。

正系との隔たりは明示される。肥前が裏に銘して精良な直刃を焼くのに対し、彼は指表に独得の大振りの長銘を切って盛んな乱刃を焼き、茎は刃方の肉を落としたタナゴ腹風をなす。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物2
特別重要刀剣1
重要刀剣6

名工ランク

0.00 (指定作品9点)

刀工の上位100%

伝来

伝来記録5件 の鑑定作品における Munetsugu

伝来ランク

名家所蔵3点、伝来記録5件

刀工の上位18%

素点:2.11 / 10

刀姿

評価作品9点の分布

銘

評価作品9点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Munetsugu
Munetsugu
弟子(2名)
  1. 1.宗次Munetsugu1指定
  2. 2.宗次Munetsugu9指定

Hizen Tadayoshi派

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  10. 10.宗安Muneyasu4指定
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