NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 肥前忠吉
  3. 正廣

Tadayoshi Masahiro

正廣

重要
巻 25, 番 334 · 薙刀

Tadayoshi Masahiro

正廣

評価作品32点

国肥前時代Kanei (1624–1644)時代区分江戸流派Hizen Tadayoshi伝法Shinto代1st師匠Yoshinobu藤代Jo-jo saku刀工大鑑550(上位23%)種別刀工コードMAS172
32重要刀剣

概要

正廣は吉信の子で、傍肥前の流れに属する刀工であり、初め正永と銘し、寛永二年に正廣と改めた。佐賀にあって肥前忠吉一門の周辺に働き、二代近江大掾忠広の側近として勤め、初代忠吉歿後は二代を助けて、説明書のいう良き協力者として活躍した。後に河内大掾を受領し、肥前国河内大掾藤原正広と銘した。受領の年について説明書は率直で、通説は寛永五年とするものの、寛永十六年紀の作まで肥前国佐賀住正広とのみ銘し、受領銘は寛永十八年八月紀の作から見え始めるゆえ、近年はその頃の受領とする。傍肥前、すなわち本家の傍らに働いた分家の刀工の中で、説明書は本工を「傍肥前の中でも最も技量が優れており」と評する。

本工を分かつものは、まさに本家との対照にある。肥前本家が静かで匂深い中直刃をもって読まれるのに対し、正廣はその逆を好んだ。説明書はこれを端的に「作風は乱れた刃を好んで焼き」と記す。その典型の刃文は腰元の中直刃の焼出しから起き、丁子を主調とした乱れに互の目・互の目丁子・大互の目を交え、小のたれや時に尖りごころ・角刃風を帯びる。その丁子を説明書は武蔵大掾忠広のそれに通うものとする。焼に高低を表し、処々乱れの群落を静かな直ぐ調の刃で繋ぎ、足長く葉よく入り、匂口深く、乱れの谷に小沸厚く凝り、少しく飛焼を見せ時に棟焼を交え、砂流しよくかかり長い金筋が入る。ある刀について説明書は、得意とした乱れ刃を焼いてその本領を遺憾なく発揮していると記す。

その華やかな刃の下には、一門と共有する精良な地鉄がある。地鉄は小板目のよくつんだ肥前の米糠肌となり、地沸が微塵に厚く敷かれ細かに地景の入る、明るく冴えた地である。帽子は直ぐに小丸、掃きかけて深く長く返り、時に表は小さく乱れ込む。姿は均整の取れた肥前の格好で、時に身幅広く鋒延びごころ或いは大鋒となって力強く豪壮である。匂口は華やかな作にも静かな作にも明るく、地刃ともに終始変わらぬところである。

しかし本工は一様の手ではない。その記録の一面に、能くした中直刃の作域がある。浅くのたれて小互の目を交えた静かな直刃に、小足・葉入り、細かな金筋・砂流しが自然に織りなされ、匂口は同じ精良な小板目の上に明るい。寛永十一年紀のこの静かな手の重要刀剣の刀を、説明書は本工の白眉とし、「この刀はその白眉である」と記す。年紀作は寛永から寛文にかけて僅かに残り、受領前後の銘字の特色を併せ含む数口の重要刀剣は作刀年代を究める資料として尊ばれる。本工は寛文五年に五十九歳で歿したと伝えられる。

本家との弁別は説明書みずからが引く。直刃より乱れ刃を好む点に加え、本家と異なる筋違の鑢目、刀を常に指裏に銘する習いによって分かたれる。説明書はその作を「本家忠吉家の作よりも自然、覇気のある作が多く」と読み、ある代表作については「彼が得意とした乱れ刃を焼いて、その本領を遺憾なく発揮している」と評する。かくして本工は肥前の分家の手の中で最も技量に富み、傍肥前にあってその出来が最も本家の質に迫りながら、なお独自の作域を保つ工である。

収集の観点では、正廣は得難くも手の届く肥前の名である。藤代の極めは上々作。国宝はなく重要文化財もなく、その記録は重要刀剣の各位を通じ、およそ三十口が指定を受けて、説明書はその最上を地刃ともに力強く放胆で動勢に富む作と評する。資料的興味も高く、ある重要刀剣の脇指は腰樋の中に吉長の手になる指月布袋の浮彫を帯び、説明書はその図柄を肥前刀中極めて珍しく、同国の彫物を研究する上で資料的価値が高いとする。来歴は一部しか記録されておらず、ゆえに静かに述べるのがよい。その作は名家の連なりとしてではなく、所在の知られる私蔵の中に伝わる。在銘の正廣は、本家最上の肥前刀のように手の届かぬものではなく、時を得て折々その重要刀剣の一口が世に現れ、傍肥前最も技量に優れた工の華やかな乱れ刃に接する機会となる。

鑑定

傍肥前の分家を作域別に読む:得意とした華やかな乱れ刃の典型、すなわち直刃の焼出しから起く互の目・互の目丁子・大互の目の丁子主調の乱れを肥前の米糠肌に焼くものと、これに対する能くした静かな中直刃

正廣は傍肥前、すなわち佐賀の肥前本家の傍らに働いた分家の刀工の中で最も技量に優れた工である。吉信の子で初銘を正永といい、寛永二年に正廣と改め、二代近江大掾忠広の側近・良き協力者として勤め、初代忠吉歿後は一門の分家中の第一人者であった。説明書はその作風を直刃よりも乱れ刃を得意とし、その丁子を武蔵大掾忠広のそれに通うものとし、本家忠吉家の作よりも自然で覇気のある作が多いとする。典型はまさにその華やかな乱れ刃で、腰元の中直刃の焼出しから丁子を主調とした乱れに起き、互の目・互の目丁子・大互の目・小のたれを交え、焼に高低を表し、足長く葉入り、匂口深く小沸厚くついて乱れの谷に凝り、砂流しよくかかり長い金筋が入り、匂口明るく、これを一門の地たる小板目のよくつんだ米糠肌に地沸が微塵につき地景の細かに入る地に焼き、帽子は直ぐの小丸に掃きかけて長く返る。記録のもう一つの面は能くした静かな中直刃で、浅くのたれ小互の目を交えた直刃を、同じ明るい匂口で同じ精良な地に焼く。説明書は本工の鑢目と指裏に銘を切る習いが本家と異なる点を、偽作に対する鑑定上の注意とする。

鑑定の決め手

肥前本家が匂深い中直刃を本領とするのに対し、正廣の見どころはその逆で、互の目と丁子を主調とした乱れ刃であり、説明書はその丁子を武蔵大掾忠広に通うものとし、得意とした見事な乱れと評する

作品の81%

作品の69%

作風の変遷

得意とした乱れ刃(典型・傍肥前の丁子乱れ)

作域の典型は説明書が直刃にまさって得意としたとする華やかな乱れ刃である。本体は腰元の中直刃の焼出しから丁子を主調とした乱れに起き、互の目・互の目丁子・大互の目・小のたれを交え、時に尖りごころ・角刃風を帯び、その丁子を説明書は武蔵大掾忠広のそれに通うものとする。焼に高低を表し、処々乱れの群落を直ぐ調の刃で繋ぎ、足長く葉よく入り、匂口深く小沸厚くついて乱れの谷に凝り、少しく飛焼を見せ時に棟焼を交え、砂流しよくかかり長い金筋が入り、匂口明るく冴える。地は小板目のよくつんだ肥前の米糠肌となって地沸が微塵に厚く敷かれ地景の細かに入る。帽子は直ぐに小丸、掃きかけて深く長く返り、時に表は小さく乱れ込む。姿は均整の取れた肥前の格好で、時に身幅広く鋒延びごころ或いは大鋒となって力強く豪壮であり、説明書はこれを正廣が得意とした見事な丁子乱れ、本家を凌ぐ自然で覇気のある作と評する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

中直刃の作域(能くした静かな直刃)

正廣は華やかな乱れ刃で名を知られるが直刃も能くし、その記録の一面に中直刃の作域がある。浅くのたれ小互の目を交え時に小丁子を交えた静かな直刃で、小足・葉入り、匂口明るく冴え、砂流しかかり沸つき、地は同じくよくつんだ小板目に地沸つく。帽子は直ぐの小丸に掃きかけを保つ。説明書はこの中直刃に細かな金筋・砂流しの自然に織りなされた一口を本工の白眉とする。最も得意とした華やかな乱れ刃に対する静かな一面である。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、正廣が吉信の子で初銘を正永といい寛永二年に正廣と改めたこと、傍肥前の中で最も技量に優れたとされること、初代忠吉歿後は二代忠広を助け良き協力者として活躍したこと、直刃よりも乱れ刃を得意とし丁子に互の目・小のたれを交えるその作風が武蔵大掾忠広に通い、本家より自然で覇気のある作が多いことを記す。

受領については、説明書は寛永五年河内大掾受領の通説を伝えつつ、寛永十六年紀のものまで肥前国佐賀住正広あるいは肥前国正広と銘し、寛永十八年八月紀の作から受領銘が見え始めることから、近年は受領を寛永十八年頃とする説が有力であると記す。さらに本家と鑢目が異なること、刀を指裏に銘するゆえ刀銘の作は特に真偽に注意すべきことを付す。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣32

名工ランク

0.15 (指定作品32点)

刀工の上位14%

刀姿

評価作品32点の分布

銘

評価作品32点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Yoshinobu
Masahiro
弟子(12名)
  1. 1.正廣Masahiro4 販売中24指定
  2. 2.廣隆Hirotaka
  3. 3.廣次Hirotsugu
  4. 4.正廣Masahiro1 販売中
  5. 5.正廣Masahiro
  6. 6.正廣Masahiro
  7. 7.正廣Masahiro
  8. 8.正廣Masahiro
  9. 9.正廣Masahiro
  10. 10.正廣Masahiro
  11. 11.正永Masanaga
  12. 12.正永Masanaga1 販売中3指定

Hizen Tadayoshi派

Hizen Tadayoshi派の他の刀工

  1. 1.忠吉Tadayoshi8 販売中125指定
  2. 2.忠吉Tadayoshi4 販売中60指定
  3. 3.忠廣Tadahiro7 販売中169指定
  4. 4.忠國Tadakuni1 販売中32指定
  5. 5.正廣Masahiro4 販売中24指定
  6. 6.行廣Yukihiro1 販売中16指定
  7. 7.吉家Yoshiie4指定
  8. 8.宗安Muneyasu4指定
  9. 9.吉信Yoshinobu4指定
  10. 10.吉房Yoshifusa3指定
  11. 11.廣則Hironori3指定
  12. 12.忠吉Tosa no Kami Tadayoshi3指定