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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 肥前忠吉
  3. 宗安

宗安

Tadayoshi Muneyasu

重要
巻 70, 番 52 · 刀

宗安

Tadayoshi Muneyasu

評価作品4点

国肥前時代Kan'ei (1624–1644)時代区分Early Edo流派肥前忠吉伝法Shinto種別刀工コードMUN788
4重要刀剣

概要

肥前国の宗安は、いずれも「肥前国住人源宗安」と独得の書体で大振りに長銘を切る数少ない在銘の刀によって知られ、一通の文書を拠り所として、今日その名は肥前の一名工の最初期銘と読まれている。古い記録は彼を初代伊予掾の門人とし、『新刀弁疑』は「伊予椽(初代)門人ならむか」とするにとどまり、『新刀一覧』『古今鍛冶備考』もこれを繰り返す。だが「今日の通説では二代伊予掾宗次の初銘とされている」のであり、これは藩主鍋島勝茂より寛永九年九月九日に宗安の名を授けられた旨の命名書の遺存によって裏付けられる。

小糠肌に細直刃を焼く忠吉系肥前刀の主流にあって、伊予掾宗次系は相州伝を作域として一線を画し、宗安銘の刀はその作風が既に成った姿を示す。最も目に立つのは、変化のある乱刃の中に交える目立つ尖り刃である。記録はこれを範とする古作に直結させる。「初代は古作志津辺を範としたものが常で」、乱れの中に尖り刃を目立たせるのを特色とし、五十二回の刀も乱れの中に尖り刃を交えるなど地刃ともに初代に共通する作域を示す。刃文はのたれを基調に互の目・小のたれ・尖り刃を交え、時に大互の目や互の目丁子風の刃を交えて焼幅広く、足・葉がよく入り、匂口深く明るく、小沸が厚くつき処々荒めの沸を交える。

地鉄はよくつんで処々肌立つ板目に小板目・流れ肌を交え、地沸が厚く時に微塵につき、地景がよく入って総体に精良なかねを呈する。刃中の働きも豊かで、金筋・沸筋が僅かに入り、砂流しがかかり、焼頭に小さく湯走り風の飛焼が交じり、一口には棟焼も見せる。帽子は乱れ込んで小丸に長めに返り、先盛んに掃きかけて強く沸づき、身幅広い一口では地蔵風に丸い。七十回の刀は、地鉄を小板目に流れ肌が交じった精良なかねと読み、匂口は明るく小沸が厚くついて柔らかみがあり、刃中の働きには「古作を思わせるような自然な味わい」があって、そこに「本工の高い技術が窺える」とされる。

遺例は姿も銘も揃っている。いずれも鎬造・庵棟の刀で、身幅は尋常から広めに亙り、反りの深いものは反り高く、身幅広く平肉のついた一口は反り浅く中鋒が延び、重ねの厚いものもある。茎はいずれも生ぶで、栗尻に浅い勝手上がりの鑢目を施し、指表棟寄りに細鏨ながら大振りの長銘を切る。記録は銘振り自体を一派の標とし、銘の切り方からも一派の特色を明らかに窺い知ることができるとする。作は志津を狙った相州伝一様の作域と読まれ、宗安の名は二代宗次銘以前の最初期に属するため、姿の差を超えて時代の作域を分かつ必要はない。

宗安銘の刀を肥前刀の大勢から分かつのは、まさにこの相州伝の指向であり、それは比較によってではなく自身の地刃によって担われる。のたれ基調の明るく深い乱刃、目立つ尖り刃、金筋・砂流しの豊かな沸の働き、長く返って掃きかける帽子こそが、彼を直刃の主流から離して宗次系に位置づける。記録は名の人物について慎重である。二十五回の記録は宗安を正次と同人とする一説を伝えるが、それを裏付ける資料がなく明確にし難いとし、少なくとも初代伊予掾宗次と最も関係の深い刀工に違いなかろうとする。今日の読みは寛永九年の命名書によってこれを解き、本作群を二代の初期作とする。

記録は小さく、すべて重要刀剣の位にとどまる。在銘の刀四口、国宝・重要文化財の指定はなく、伝来の記録もない。その範囲の中で各口はこの名の数少ない遺例中の優品と評される。二十五回の刀は数少なき同作中の優品で「覇気に富んでいる」とされ、令和六年指定の七十回の刀は、肥前刀の中でも異色の地位を占めた宗次系刀工の研究に大きく資する貴重な作例とされる。収集の上での意味は明らかである。遺例は少なく、市場に出ることは稀で、宗安銘の刀に出会うのは時を措いて、根気をもってのことであり、その折には、覇気に富む相州伝の乱刃の出来と、二代伊予掾宗次の最初期の手を伝える銘字との二重の価値において貴ばれる。

鑑定

古作志津を狙った寛永頃の相州伝一様の作域。長銘・生ぶ茎の在銘の刀という一つの作域に担われ、遺例はいずれも初代伊予掾宗次に近い出来口を示す

宗安は肥前二代伊予掾宗次の初銘で、藩主鍋島勝茂より寛永九年九月九日に授けられた名である。遺例は数少なく、いずれも「肥前国住人源宗安」と独得の書体の大振りな長銘を切る在銘の刀である。忠吉系の直刃・小糠肌を基盤とする肥前刀の中にあって、本作群は相州伝を範とする点で異色を成す。よくつんで処々肌立ちごころとなる板目に小板目・流れ肌を交え、地沸が微塵に厚くつき地景がよく入る地鉄に、のたれを基調として互の目・目立つ尖り刃・小のたれ・大互の目を交えた変化のある乱刃を焼き、匂口深く明るく、小沸が厚くつき処々荒沸を交え、金筋・砂流し・湯走り・飛焼・棟焼を見せる。帽子は乱れ込んで小丸に長く返り、盛んに掃きかけ、時に地蔵風となる。記録はこの作域を、古作志津辺を範とし乱れの中に尖り刃を目立たせるのを常とした初代宗次に共通するものと読む。

鑑定の決め手

作品の75%

作品の100%

作品の75%

作品の75%

作風の変遷

典型(古作志津を狙った相州伝の乱刃、尖り刃を目立たせる)

刀は鎬造・庵棟、身幅は尋常から広めに亙り、重ねは頃合から厚め、反りは古調のものに深く、身幅広く平肉のついたものには浅めにつき中鋒が延びる。茎は生ぶ、栗尻に浅い勝手上がりの鑢目。鍛えはよくつんで処々肌立つ板目に小板目・流れ肌を交え、地沸が厚く時に微塵につき、地景がよく入って総体に精良なかねを呈する。刃文は変化のある乱刃で、のたれを基調に互の目・目立つ尖り刃・小のたれ・小互の目・時に大互の目や互の目丁子風の刃を交え、焼幅広く、足・葉がよく入り、匂口深く明るく、小沸が厚くつき処々荒めの沸を交え、金筋・沸筋を僅かに見せ、砂流しがかかり、焼頭に小さく湯走り風の飛焼が交じり、一口には棟焼も見せる。帽子は乱れ込んで小丸に長めに返り盛んに掃きかけ、時に地蔵風に丸く、時に尖りごころとなる。彫物はない。茎の指表棟寄りに、細鏨で大振りに、一派独得の書体の長銘を切る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
長銘・生ぶ茎の在銘の刀(肥前国住人源宗安)— 遺例はいずれも生ぶ茎の刀で、指表棟寄りに「肥前国住人源宗安」と細鏨ながら大振りに、一派独得の書体で長銘を切る。銘振り自体が一派の特色を示すものと読まれる
長銘
研究

古記録は彼を初代伊予掾の門人とする。『新刀弁疑』は「伊予掾(初代)門人ならむか」とし、『新刀一覧』『古今鍛冶備考』も「伊予掾門人」とする。

今日の通説では宗安を二代伊予掾宗次の初銘とし、藩主鍋島勝茂より寛永九年九月九日に宗安の名を授けられた旨の命名書の遺存によって裏付けられる。

初代宗次は古作志津辺を範とするのを常とし、変化のある乱刃の中に尖り刃を目立たせるのを特色とした。五十二回の刀は地刃ともに初代に共通する作域を示し、乱れの中に尖り刃を交えるなど初代同様の出来口を見せるとされる。

二十五回の記録は宗安を正次と同人とする一説を伝えるが、それを裏付ける資料がなく明確にし難いとし、初代伊予掾宗次と最も関係の深い刀工に違いなかろうとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣4

名工ランク

0.02 (指定作品4点)

刀工の上位28%

刀姿

評価作品4点の分布

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

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宗安

宗安(Muneyasu)は、肥前の肥前忠吉派の刀工です。

Kan'ei (1624-1644)に活動しました。

作風はShintoに属します。

宗安の作品には、重要4点が指定されています。