徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
大阪石堂の繁栄に一翼をになった康広は、備前一文字風の丁子乱れを得意とした江戸時代初期の刀工。近江国石塔村の出身で、兄の為康と共に大阪へ移住。大乱れの刃文が多かった当時としては斬新で、時同じくして江戸へ出た江戸石堂、光平や光置も受け入れられて、西と東で同時期に繁栄している。 本作は定寸に尋常な反り格好で、研ぎ減りのない健全な一振。見るものを圧倒する華やかさで、得意の丁子刃は鎬地に届くほど。匂口締まった重花丁子を交えて一文字風に仕上げ、刃中には葉や金筋も働いた見事な焼き。詰んだ小板目肌には地景入り、帽子は尖って返っている。生ぶ茎は錆色も良く、総体的に欠点は見られない。付属の拵は黒と茶を縦に塗り分けた時代の変わり塗りの鞘が洒落ていて、金茶の柄巻で高級感を出している。保存刀剣鑑定書附。
















摂津 · 1684-1688頃
藤代 中上作 · 刀剣大鑑 上位76%
現在6点販売中
康廣の位置づけを、日本刀全体および伝法・時代・時期ごとに示します。各区分(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
江戸時代
徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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