調布玉川図鐔 無銘(京金工) -Mumei (Kyō-Kinkō)- 縦61.6ミリ 横55.0ミリ 切羽台厚3.75ミリ 重量78.8グラム 江戸中期 Mid Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 京金工とは、京都で活動した装剣金工、または京都系の作風を示す作品に用いられる呼称です。京都では室町時代以来、後藤家をはじめとする装剣金工が活動し、江戸時代には一宮長常や大月派など多くの金工が、それぞれに特色ある刀装具を制作しました。赤銅や四分一、素銅などを用い、高彫、象嵌、色絵を施した作品も多く、なかでも花鳥、人物、故事、名所などを絵画的に表した、繊細で雅趣ある作風が知られています。 調布玉川は、『伊勢物語』や『古今和歌集』をはじめとする古典文学にも詠まれた名所で、多摩川の清流で布を晒す情景を題材とした画題です。清らかな流れに白布をさらし、風になびく様子は古くから歌枕として親しまれ、京金工においても風雅な意匠として好んで取り上げられました。 本作は赤銅石目地を用い、表には柳が枝を垂れる玉川のほとりで布を晒す女性を、裏には風を受けてたなびく白布を高彫色絵で巧みに表し、表裏を通して一つの情景を完成させています。流水には繊細な毛彫が施され、金・銀・赤銅を効果的に用いた色絵と縄目耳が作品全体に上品な華やかさを添えています。茎穴は古調をよく残した自然な姿を見せ、切羽台の肉置きにも落ち着きがあり、全体の品格ある彫技とあわせて江戸中期頃の京金工らしい特色がうかがえる、古典的な画題と優れた彫金技術を兼ね備えた京金工の優品です。
















銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
¥165,000