菅原伝授手習鑑車引透鐔 藻柄子入道宗典製 江州彦根住 -Soheishi nyudo Soten, Goshu Hikone ju- 縦72.1ミリ 横66.2ミリ 切羽台厚4.3ミリ 重さ108.0グラム 江戸中期 The middle period of Edo era 附属 特別貴重刀剣認定書、日本刀剣保存会鑑定書、桐箱 本作は彦根宗典派を代表する名工、藻柄子入道宗典による赤銅地の優品です。画題には御所車と人物を配し、松樹や瑞雲を背景として格調高い王朝趣味の世界を表しています。 地金には上質な赤銅を用い、深みのある黒紫色の煮色仕上げが施されています。御所車や人物は高肉彫で立体的に表され、衣服や車輪には金象嵌を巧みに用いて華やかさを添えています。人物の表情や衣紋の細部に至るまで丁寧に彫り上げられており、宗典派ならではの精緻な彫技を堪能することができます。 表には御所車の周囲に人物を配し、裏では老松の根元に人物を表しており、両面を通じて物語性のある構成となっています。透かしを巧みに取り入れながらも画面に密度があり、随所に施された金象嵌が落ち着いた赤銅地に美しく映えています。 宗典派の特色である彫口の鋭さと気品ある意匠がよく示された作品であり、保存状態にも恵まれています。特別貴重刀装具認定書および日本刀剣保存会鑑定書が附属する、鑑賞価値の高い優品です。
















彦根派
江戸
近江
在銘
特別貴重 (NBTHK)
金工 · 近江
現在29点販売中
彦根派は、近江国彦根に興った刀装具の一流派であり、その彫法は世に彦根彫の名をもって知られる。開祖は藻柄子入道宗典で、『装剣奇賞』によれば元来は京都の出身と伝えられ、後に江州彦根に移住して彦根彫の祖となったという。彦根御家中川北氏の抱え工となり、氏を喜多川(喜多河)と改め、初銘を秀典と称した。同名二代があるといい、現存する行年紀作などから初代は承応元年に生まれたことが知られ、その活躍期は江戸時代前期から中期にかけてである。美濃彫の流れを汲むとも伝えられ、作風に後藤風、美濃風が見られるとする見解もある。宗典の門からは野村包教をはじめとする有力な作者が輩出し、包教は宗典門第一の上手と称され、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。 作風は、鉄地または赤銅魚子地を用い、鋤出高彫に金・銀・赤銅・素銅などの各種の色金を駆使した象嵌色絵をもって飾るものが多い。たっぷりとした地の表裏画面一杯に主題を肉置き豊かな高彫で表し、各種の色金にかつ金の種類をも複数使用して、壮大な画面に仕立てる点に大きな特色がある。題材は武者、竹林の七賢、花鳥、藻貝尽くし、唐人物、群仙図、十二支など多岐にわたり、また『源氏物語』の「明石」や『小督』の物語に取材した作例も見られる。賑やかに華やかに展開する様はまさに宗典の真骨頂であり、その彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。包教もまた、大胆な構成力と繊細な色がね象嵌をもって画面を広く使い物語を演出し、師の作風を継承しつつ独自の魅力を加えた。 彦根派の作は、その濃密な彫法によって名を馳せ、宗典は代表工として多くの鐔好きを魅了した。ともすれば賑々しい鐔は行き過ぎの感を否めないこともあるが、宗典の手にかかると不思議と行き過ぎ感がないばかりか、品格をも兼ね備えた豪華な優鐔となる。包教の作もまた、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、その白眉と見られる一枚も伝えられている。一方、宗典の名はあまりにも有名であったために、後代の彦根彫の作品に宗典の刻銘が多用され、土産物といわれる粗悪な作品にまで刻銘されているのが現実である。それゆえ真作においては、賑々しい作柄に品格を兼ね備えた豪華な優鐔が多く、行年銘が貴重であり、保存状態が良いことも好ましい評価の点とされる。
本作はNBTHKの旧鑑定書(貴重・特別貴重)を有しますが、これらは現在発行されておらず、信頼性に欠けるとされています。極めを確認するには、公的な鑑定機関(NBTHK・NTHKなど)への再提出による現代の鑑定をご検討いただけます。
お求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
菅原伝授手習鑑車引透鐔 藻柄子入道宗典製 江州彦根住 -Soheishi nyudo Soten, Goshu Hikone ju- 縦72.1ミリ 横66.2ミリ 切羽台厚4.3ミリ 重さ108.0グラム 江戸中期 The middle period of Edo era 附属 特別貴重刀剣認定書、日本刀剣保存会鑑定書、桐箱 本作は彦根宗典派を代表する名工、藻柄子入道宗典による赤銅地の優品です。画題には御所車と人物を配し、松樹や瑞雲を背景として格調高い王朝趣味の世界を表しています。 地金には上質な赤銅を用い、深みのある黒紫色の煮色仕上げが施されています。御所車や人物は高肉彫で立体的に表され、衣服や車輪には金象嵌を巧みに用いて華やかさを添えています。人物の表情や衣紋の細部に至るまで丁寧に彫り上げられており、宗典派ならではの精緻な彫技を堪能することができます。 表には御所車の周囲に人物を配し、裏では老松の根元に人物を表しており、両面を通じて物語性のある構成となっています。透かしを巧みに取り入れながらも画面に密度があり、随所に施された金象嵌が落ち着いた赤銅地に美しく映えています。 宗典派の特色である彫口の鋭さと気品ある意匠がよく示された作品であり、保存状態にも恵まれています。特別貴重刀装具認定書および日本刀剣保存会鑑定書が附属する、鑑賞価値の高い優品です。
















彦根派
江戸
近江
在銘
特別貴重 (NBTHK)
金工 · 近江
現在29点販売中
彦根派は、近江国彦根に興った刀装具の一流派であり、その彫法は世に彦根彫の名をもって知られる。開祖は藻柄子入道宗典で、『装剣奇賞』によれば元来は京都の出身と伝えられ、後に江州彦根に移住して彦根彫の祖となったという。彦根御家中川北氏の抱え工となり、氏を喜多川(喜多河)と改め、初銘を秀典と称した。同名二代があるといい、現存する行年紀作などから初代は承応元年に生まれたことが知られ、その活躍期は江戸時代前期から中期にかけてである。美濃彫の流れを汲むとも伝えられ、作風に後藤風、美濃風が見られるとする見解もある。宗典の門からは野村包教をはじめとする有力な作者が輩出し、包教は宗典門第一の上手と称され、同派の有力な分派として独自の地位を確立した。 作風は、鉄地または赤銅魚子地を用い、鋤出高彫に金・銀・赤銅・素銅などの各種の色金を駆使した象嵌色絵をもって飾るものが多い。たっぷりとした地の表裏画面一杯に主題を肉置き豊かな高彫で表し、各種の色金にかつ金の種類をも複数使用して、壮大な画面に仕立てる点に大きな特色がある。題材は武者、竹林の七賢、花鳥、藻貝尽くし、唐人物、群仙図、十二支など多岐にわたり、また『源氏物語』の「明石」や『小督』の物語に取材した作例も見られる。賑やかに華やかに展開する様はまさに宗典の真骨頂であり、その彫口はおおらかでゆったりとしており、観る者を幽玄の世界に誘うと評される。包教もまた、大胆な構成力と繊細な色がね象嵌をもって画面を広く使い物語を演出し、師の作風を継承しつつ独自の魅力を加えた。 彦根派の作は、その濃密な彫法によって名を馳せ、宗典は代表工として多くの鐔好きを魅了した。ともすれば賑々しい鐔は行き過ぎの感を否めないこともあるが、宗典の手にかかると不思議と行き過ぎ感がないばかりか、品格をも兼ね備えた豪華な優鐔となる。包教の作もまた、師である宗典の傑作に勝るとも劣らない出来と評され、その白眉と見られる一枚も伝えられている。一方、宗典の名はあまりにも有名であったために、後代の彦根彫の作品に宗典の刻銘が多用され、土産物といわれる粗悪な作品にまで刻銘されているのが現実である。それゆえ真作においては、賑々しい作柄に品格を兼ね備えた豪華な優鐔が多く、行年銘が貴重であり、保存状態が良いことも好ましい評価の点とされる。
本作はNBTHKの旧鑑定書(貴重・特別貴重)を有しますが、これらは現在発行されておらず、信頼性に欠けるとされています。極めを確認するには、公的な鑑定機関(NBTHK・NTHKなど)への再提出による現代の鑑定をご検討いただけます。
お求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。