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説明

兼得、兼成、兼生など美濃刀工の銘は、「金になる」に通じる「かねなり」と読まれた。そもそも合戦には兵力と武具の準備が必要で、軍資金はその重要な裏付け。それ故、「かねなり」銘が刻された刀や短刀は戦国武将に縁起の良い作として好まれたのである。 表題の兼在(かねあり)も「金がある」に通じる縁起の良い匠名。身幅尋常で刃先鋭く、反りの少ない端正な姿は、鎌倉時代の山城物、就中、来國俊を想わせ、細かな檜垣鑢が掛けられた茎の細鑚の銘字から製作は文亀頃(注)とみられる。小板目鍛えの地鉄は微かに流れごころの肌を交えて詰み、刃の際が黒く澄み、微塵に付いた地沸の輝きは棟寄りが強く、中程から刃に沿って淡くなるなど、濃淡一様ならざる関映りとなって味わい深い。直刃の刃文は僅かに揺れ、微かに喰い違いとほつれを交え、小沸付いて刃縁締まりごころにきっぱりと冴え、刃中は匂が立ち込めて清々しく澄む。小丸帽子は僅かに刃方に寄って返る。戦国期の美濃刀の特色が顕著で出来も優れている。 附帯する合口拵は、柄鞘の下地に麻糸を巻いて黒漆塗とされ、漆黒に桐図割笄が映えた簡素ながら瀟洒な趣向となっている。 注...文亀三年二月日紀の「濃州関住人兼在」の刀(第六十六回重要刀剣)の銘字に酷似している。

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MarketEncyclopediaKantei
刀剣›美濃伝›関›兼在›短刀 銘 兼在
短刀特別保存
兼在

短刀 銘 兼在

在銘 · 永享 · 長さ 21.5cm

¥650,000
販売店のサイトへ →
兼在 — 1 of 9
兼在 — 2 of 9
兼在 — 3 of 9
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兼在 — 5 of 9
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法量・詳細
刀工
兼在
種別
短刀
流派
Seki
活動期
1489–1503年頃(Entoku)
国
美濃
銘
在銘(在銘率 100%)
法量
長さ 21.5cm元幅 1.85cm重ね 0.52cm
説明

兼得、兼成、兼生など美濃刀工の銘は、「金になる」に通じる「かねなり」と読まれた。そもそも合戦には兵力と武具の準備が必要で、軍資金はその重要な裏付け。それ故、「かねなり」銘が刻された刀や短刀は戦国武将に縁起の良い作として好まれたのである。 表題の兼在(かねあり)も「金がある」に通じる縁起の良い匠名。身幅尋常で刃先鋭く、反りの少ない端正な姿は、鎌倉時代の山城物、就中、来國俊を想わせ、細かな檜垣鑢が掛けられた茎の細鑚の銘字から製作は文亀頃(注)とみられる。小板目鍛えの地鉄は微かに流れごころの肌を交えて詰み、刃の際が黒く澄み、微塵に付いた地沸の輝きは棟寄りが強く、中程から刃に沿って淡くなるなど、濃淡一様ならざる関映りとなって味わい深い。直刃の刃文は僅かに揺れ、微かに喰い違いとほつれを交え、小沸付いて刃縁締まりごころにきっぱりと冴え、刃中は匂が立ち込めて清々しく澄む。小丸帽子は僅かに刃方に寄って返る。戦国期の美濃刀の特色が顕著で出来も優れている。 附帯する合口拵は、柄鞘の下地に麻糸を巻いて黒漆塗とされ、漆黒に桐図割笄が映えた簡素ながら瀟洒な趣向となっている。 注...文亀三年二月日紀の「濃州関住人兼在」の刀(第六十六回重要刀剣)の銘字に酷似している。

作者について

兼在

美濃伝 · 美濃 · 1489-1503頃

現在1点販売中

›

歴史的重要度

兼在の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

各項目を選ぶと評価方法が表示されます。

指定の実績
指定1口
重要刀剣
1
兼在の作 1点が現在販売中→
兼在 — 詳細美濃伝派

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1503推定期間:1489–1503
指定品1点のうち1点に年紀あり
流派について

関

美濃伝 · 美濃

現在154点販売中

›

美濃国の関は、南北朝より室町、新刀期に至るまで日本刀の一大生産地として栄えた鍛冶の地である。その源流は二つに発し、説明書は金重と志津兼氏とを並べて美濃鍛冶の祖とする。金重は『古今銘尽』に法名道阿、越前敦賀の住人と伝えられ、敦賀より関へ越えて住したといい、相州正宗十哲の一に数えられて、沸の厚い穏やかな手を美濃の地鉄に持ち込んだ。兼氏に発する志津の系は、尖り互の目に走る乱調をもって、いま一つの根をなす。この二流が南北朝の美濃伝を形づくり、金行のごとく金重に続く工、室町に入って善定派の兼吉のように大和手掻の血を関に運んだ工が加わって、流れは広がった。室町後期には兼元・兼定の二名を頂点とする末関の隆盛を迎え、孫六兼元の名と和泉守兼定の受領とが、地方の量産地にとどまらぬ関の格を世に示した。大和と相州の二つの源流に、備前を意識した白け映りの地が結ばれて、美濃伝という一個の伝法が立ったのである。 関物を貫くのは、工と系統の差を越えて繰り返される美濃の共通語法である。地鉄は板目に柾を交えてしばしば肌立ち、刃寄りに柾がかり、鎬地は柾に流れる。その地に立つ映りは備前の明るい乱れ映りではなく、淡く白ける美濃鉄の靄のような白け映りで、説明書はこれを終始、備前と作を分かつ見どころとして掲げる。刃文は互の目を主調に尖り刃を交え、兼元にあっては整然と並ぶ尖り刃の三本杉となり、兼定や兼之にあっては頭の丸い互の目とのたれを交えて変化に富む。沸は乾いて締まり、匂口は冴え、足入り、砂流し・細かな金筋が刃中を走る。帽子は乱れ込んで先尖りごころとなり、あるいは丸く地蔵風に返る。これらは関の背骨をなす型であって、工により濃淡を異にする。金重・金行の手は穏やかで地が肌立ち、善定兼吉は大和の血を負って締った直刃と柾がかる板目を見せ、末関の氏房は大らかなのたれに尖り刃を折り込み、兼房は頭の丸い互の目の兼房乱れを得意とする。同じ語法のうちに、それぞれの工の手が読み分けられる。 収集家が関物を求めるのは、その鑑定が手応えを伴う一個の眼の修練だからである。映りが白く沸が乾いて締まる美濃の地刃は、備前の華やかな映りとも、山城の長く澄んだ直刃とも異なり、これを見分けることが関を識る勘所となる。主要工の格は説明書の評にそのまま現れる。孫六兼元は三本杉の創始者として名を成し、和泉守兼定すなわちノサダは、白ける板目に焼いた賑やかな美濃の刃と来国俊風の細直刃の双方を能くして、古刀期に珍しい受領を許され、刀剣書が「すぐれたる上手」と評する当代第一の手とされる。兼之は末関中最もよく練れた鍛えを見せて作域広く、永正・大永のノサダとして賞玩が厚い。これらの名は将軍家・大名家の伝来を負い、ノサダの太刀には武田信虎のために打たれた一口があり、菊花紋を切った刀は皇室との関わりを示し、徳川将軍家への献上を経た金重の短刀も伝わる。末関の氏房一門は清須・名古屋へ移って尾張新刀三祖の一を生み、古い美濃の手が新たな伝統へ移る蝶番に立った。切れ味をもって武用に応えた量産の地でありながら、孫六兼元らの最上手の作は美術的価値においても高く評され、その白け映りと乾いた沸の手を識ることが、美濃伝いかに始まり継がれたかを語る証となる。 詳しく見る →

55名の刀工指定244口
主要刀工
刀工時代指定
金重1340-134645
氏房1596-161516
金行1350-135210
氏房1571-15929
兼之1504-15557
関流派を見る →

歴史的背景

戦国の関は一つの産業であった。春日神社を氏神と仰ぐ鍛冶たちが、中部日本の軍勢を武装させた。孫六兼元の三本杉と之定の最上作は、量産の町に第一級の技が息づいていたことの証である。

室町時代の美濃 →

NBTHK鑑定書
Tokubetsu Hozon Tōken特別保存刀剣
Sword Especially Worthy of Preservation
›

保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

NBTHK公式サイト→
販売店
銀
銀座長州屋
🇯🇵日本から発送
›
✓認証販売店www.choshuya.co.jp
決済通貨:JPY
✓海外発送可✓英語対応
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弊社の過失により、本来の状態と著しく異なる場合には商品の返品が可能です。クーリングオフは商品到着後一週間以内です。

銀座長州屋の出品一覧を見る→販売店サイトでこの商品を見る→

関派の作

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Supein Nihonto
特別保存
Katana - Tokuho - by Sakakura Seki Masatoshi - 刀 銘 正利(坂倉関) 特別保存刀剣鑑定書付Katana - Tokuho - by Sakakura Seki Masatoshi - 刀 銘 正利(坂倉関) 特別保存刀剣鑑定書付

刀

作正利
71.2cm·室町
¥12,500
サムライミュージアム
特別保存
Katana - Tokuho - by Seki Ujifusa - 日本刀 刀 銘 氏房(NBTHK 特別保存刀剣鑑定書)Katana - Tokuho - by Seki Ujifusa - 日本刀 刀 銘 氏房(NBTHK 特別保存刀剣鑑定書)

刀

作氏房
72.2cm·桃山
¥18,874
Nihontocraft
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Seki School - 備前守藤原氏房 脇差Wakizashi - Tokuho - by Seki School - 備前守藤原氏房 脇差

脇差

作関派
39.2cm·新刀
¥5,700
Connoisseur Arms
重要
Katana - Jūyō - by Kanemoto - 史実的銘刀 関の孫六兼元 本身刀Katana - Jūyō - by Kanemoto - 史実的銘刀 関の孫六兼元 本身刀

刀

作兼元
室町
お問い合わせ
サムライミュージアム
特別保存
Katana - Tokuho - by Seki Kanefusa - 室町後期 刀 銘 兼房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書)Katana - Tokuho - by Seki Kanefusa - 室町後期 刀 銘 兼房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書)

刀

作兼房
68.4cm·室町
¥22,631
刀心
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Seki Kanefusa - 兼房 3-916Wakizashi - Tokuho - by Seki Kanefusa - 兼房 3-916

脇差

作兼房
31cm·室町
¥3,300,000
葵美術
特別保存
Tanto - Tokuho - by Seki Ujifusa - 短刀:飛騨守藤原氏房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Tanto - Tokuho - by Seki Ujifusa - 短刀:飛騨守藤原氏房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

短刀

作氏房
27.1cm·Keicho (1596-1615)
¥800,000
勝武堂
保存
Katana - Hozon - by Kanemoto - 刀 兼元(孫六) (切付銘)三七郎[神戸信孝]Katana - Hozon - by Kanemoto - 刀 兼元(孫六) (切付銘)三七郎[神戸信孝]

刀

作兼元
70.1cm·Taiei (1521-1528)
¥5,000,000

美濃の伝統

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宝刀堂
特別保存
Naginata - Tokuho - by Aki Teruhiro School - 播磨守藤原輝広 薙刀Naginata - Tokuho - by Aki Teruhiro School - 播磨守藤原輝広 薙刀

薙刀

作安芸輝広派
50cm·1596-1644
¥850,000
コレクション情報
重要
Katana - Jūyō - by Shizu Kaneuji - 刀 大和志津(無銘)Katana - Jūyō - by Shizu Kaneuji - 刀 大和志津(無銘)

刀

作兼氏
69.5cm·Geno (1319-1321)
¥9,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀:無銘(直江志津)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀:無銘(直江志津)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

刀

作直江志津派
72.3cm·南北朝
¥2,200,000
銀座長州屋
特別保存
Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 大磨上無銘伝直江志津Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 大磨上無銘伝直江志津

刀

作直江志津派
69.39cm·南北朝
¥2,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Yamato Shizu School - 刀:大和志津兼氏(金象嵌銘)本阿弥(花押)(光遜)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣Katana - Tokuho - by Yamato Shizu School - 刀:大和志津兼氏(金象嵌銘)本阿弥(花押)(光遜)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣

刀

作大和志津派
69.2cm·南北朝
¥2,300,000
勝武堂
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Naoe Shizu School - 脇差 無銘(直江志津) / Wakizashi Mumei NaoeshizuWakizashi - Tokuho - by Naoe Shizu School - 脇差 無銘(直江志津) / Wakizashi Mumei Naoeshizu

脇差

作直江志津派
39cm·南北朝
¥1,200,000
刀剣徳川
特別保存
Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀 無銘 直江志津伝Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀 無銘 直江志津伝

刀

作直江志津派
63.7cm·南北朝
¥1,350,000
葵美術
保存
Wakizashi - Hozon - by Aki Teruhiro School - 脇差(寸延短刀) 播磨守輝広作(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)Wakizashi - Hozon - by Aki Teruhiro School - 脇差(寸延短刀) 播磨守輝広作(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)

脇差

作安芸輝広派
36.2cm·新刀
¥350,000

刀剣

  • 刀
  • 脇差
  • 短刀
  • 太刀
  • 薙刀
  • 槍

刀装具

  • 鍔
  • 縁頭
  • 小柄
  • 目貫

甲冑武具

  • 兜
  • 甲冑

鑑定別

  • 特重
  • 重要
  • 特別保存
  • 保存

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説明

兼得、兼成、兼生など美濃刀工の銘は、「金になる」に通じる「かねなり」と読まれた。そもそも合戦には兵力と武具の準備が必要で、軍資金はその重要な裏付け。それ故、「かねなり」銘が刻された刀や短刀は戦国武将に縁起の良い作として好まれたのである。 表題の兼在(かねあり)も「金がある」に通じる縁起の良い匠名。身幅尋常で刃先鋭く、反りの少ない端正な姿は、鎌倉時代の山城物、就中、来國俊を想わせ、細かな檜垣鑢が掛けられた茎の細鑚の銘字から製作は文亀頃(注)とみられる。小板目鍛えの地鉄は微かに流れごころの肌を交えて詰み、刃の際が黒く澄み、微塵に付いた地沸の輝きは棟寄りが強く、中程から刃に沿って淡くなるなど、濃淡一様ならざる関映りとなって味わい深い。直刃の刃文は僅かに揺れ、微かに喰い違いとほつれを交え、小沸付いて刃縁締まりごころにきっぱりと冴え、刃中は匂が立ち込めて清々しく澄む。小丸帽子は僅かに刃方に寄って返る。戦国期の美濃刀の特色が顕著で出来も優れている。 附帯する合口拵は、柄鞘の下地に麻糸を巻いて黒漆塗とされ、漆黒に桐図割笄が映えた簡素ながら瀟洒な趣向となっている。 注...文亀三年二月日紀の「濃州関住人兼在」の刀(第六十六回重要刀剣)の銘字に酷似している。

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刀剣›美濃伝›関›兼在›短刀 銘 兼在
短刀特別保存
兼在

短刀 銘 兼在

在銘 · 永享 · 長さ 21.5cm

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法量・詳細
刀工
兼在
種別
短刀
流派
Seki
活動期
1489–1503年頃(Entoku)
国
美濃
銘
在銘(在銘率 100%)
法量
長さ 21.5cm元幅 1.85cm重ね 0.52cm
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兼得、兼成、兼生など美濃刀工の銘は、「金になる」に通じる「かねなり」と読まれた。そもそも合戦には兵力と武具の準備が必要で、軍資金はその重要な裏付け。それ故、「かねなり」銘が刻された刀や短刀は戦国武将に縁起の良い作として好まれたのである。 表題の兼在(かねあり)も「金がある」に通じる縁起の良い匠名。身幅尋常で刃先鋭く、反りの少ない端正な姿は、鎌倉時代の山城物、就中、来國俊を想わせ、細かな檜垣鑢が掛けられた茎の細鑚の銘字から製作は文亀頃(注)とみられる。小板目鍛えの地鉄は微かに流れごころの肌を交えて詰み、刃の際が黒く澄み、微塵に付いた地沸の輝きは棟寄りが強く、中程から刃に沿って淡くなるなど、濃淡一様ならざる関映りとなって味わい深い。直刃の刃文は僅かに揺れ、微かに喰い違いとほつれを交え、小沸付いて刃縁締まりごころにきっぱりと冴え、刃中は匂が立ち込めて清々しく澄む。小丸帽子は僅かに刃方に寄って返る。戦国期の美濃刀の特色が顕著で出来も優れている。 附帯する合口拵は、柄鞘の下地に麻糸を巻いて黒漆塗とされ、漆黒に桐図割笄が映えた簡素ながら瀟洒な趣向となっている。 注...文亀三年二月日紀の「濃州関住人兼在」の刀(第六十六回重要刀剣)の銘字に酷似している。

作者について

兼在

美濃伝 · 美濃 · 1489-1503頃

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兼在の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

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兼在 — 詳細美濃伝派

年紀作

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活動期間
1503推定期間:1489–1503
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関

美濃伝 · 美濃

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美濃国の関は、南北朝より室町、新刀期に至るまで日本刀の一大生産地として栄えた鍛冶の地である。その源流は二つに発し、説明書は金重と志津兼氏とを並べて美濃鍛冶の祖とする。金重は『古今銘尽』に法名道阿、越前敦賀の住人と伝えられ、敦賀より関へ越えて住したといい、相州正宗十哲の一に数えられて、沸の厚い穏やかな手を美濃の地鉄に持ち込んだ。兼氏に発する志津の系は、尖り互の目に走る乱調をもって、いま一つの根をなす。この二流が南北朝の美濃伝を形づくり、金行のごとく金重に続く工、室町に入って善定派の兼吉のように大和手掻の血を関に運んだ工が加わって、流れは広がった。室町後期には兼元・兼定の二名を頂点とする末関の隆盛を迎え、孫六兼元の名と和泉守兼定の受領とが、地方の量産地にとどまらぬ関の格を世に示した。大和と相州の二つの源流に、備前を意識した白け映りの地が結ばれて、美濃伝という一個の伝法が立ったのである。 関物を貫くのは、工と系統の差を越えて繰り返される美濃の共通語法である。地鉄は板目に柾を交えてしばしば肌立ち、刃寄りに柾がかり、鎬地は柾に流れる。その地に立つ映りは備前の明るい乱れ映りではなく、淡く白ける美濃鉄の靄のような白け映りで、説明書はこれを終始、備前と作を分かつ見どころとして掲げる。刃文は互の目を主調に尖り刃を交え、兼元にあっては整然と並ぶ尖り刃の三本杉となり、兼定や兼之にあっては頭の丸い互の目とのたれを交えて変化に富む。沸は乾いて締まり、匂口は冴え、足入り、砂流し・細かな金筋が刃中を走る。帽子は乱れ込んで先尖りごころとなり、あるいは丸く地蔵風に返る。これらは関の背骨をなす型であって、工により濃淡を異にする。金重・金行の手は穏やかで地が肌立ち、善定兼吉は大和の血を負って締った直刃と柾がかる板目を見せ、末関の氏房は大らかなのたれに尖り刃を折り込み、兼房は頭の丸い互の目の兼房乱れを得意とする。同じ語法のうちに、それぞれの工の手が読み分けられる。 収集家が関物を求めるのは、その鑑定が手応えを伴う一個の眼の修練だからである。映りが白く沸が乾いて締まる美濃の地刃は、備前の華やかな映りとも、山城の長く澄んだ直刃とも異なり、これを見分けることが関を識る勘所となる。主要工の格は説明書の評にそのまま現れる。孫六兼元は三本杉の創始者として名を成し、和泉守兼定すなわちノサダは、白ける板目に焼いた賑やかな美濃の刃と来国俊風の細直刃の双方を能くして、古刀期に珍しい受領を許され、刀剣書が「すぐれたる上手」と評する当代第一の手とされる。兼之は末関中最もよく練れた鍛えを見せて作域広く、永正・大永のノサダとして賞玩が厚い。これらの名は将軍家・大名家の伝来を負い、ノサダの太刀には武田信虎のために打たれた一口があり、菊花紋を切った刀は皇室との関わりを示し、徳川将軍家への献上を経た金重の短刀も伝わる。末関の氏房一門は清須・名古屋へ移って尾張新刀三祖の一を生み、古い美濃の手が新たな伝統へ移る蝶番に立った。切れ味をもって武用に応えた量産の地でありながら、孫六兼元らの最上手の作は美術的価値においても高く評され、その白け映りと乾いた沸の手を識ることが、美濃伝いかに始まり継がれたかを語る証となる。 詳しく見る →

55名の刀工指定244口
主要刀工
刀工時代指定
金重1340-134645
氏房1596-161516
金行1350-135210
氏房1571-15929
兼之1504-15557
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歴史的背景

戦国の関は一つの産業であった。春日神社を氏神と仰ぐ鍛冶たちが、中部日本の軍勢を武装させた。孫六兼元の三本杉と之定の最上作は、量産の町に第一級の技が息づいていたことの証である。

室町時代の美濃 →

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Tokubetsu Hozon Tōken特別保存刀剣
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

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日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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関派の作

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特別保存
Katana - Tokuho - by Sakakura Seki Masatoshi - 刀 銘 正利(坂倉関) 特別保存刀剣鑑定書付Katana - Tokuho - by Sakakura Seki Masatoshi - 刀 銘 正利(坂倉関) 特別保存刀剣鑑定書付

刀

作正利
71.2cm·室町
¥12,500
サムライミュージアム
特別保存
Katana - Tokuho - by Seki Ujifusa - 日本刀 刀 銘 氏房(NBTHK 特別保存刀剣鑑定書)Katana - Tokuho - by Seki Ujifusa - 日本刀 刀 銘 氏房(NBTHK 特別保存刀剣鑑定書)

刀

作氏房
72.2cm·桃山
¥18,874
Nihontocraft
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Seki School - 備前守藤原氏房 脇差Wakizashi - Tokuho - by Seki School - 備前守藤原氏房 脇差

脇差

作関派
39.2cm·新刀
¥5,700
Connoisseur Arms
重要
Katana - Jūyō - by Kanemoto - 史実的銘刀 関の孫六兼元 本身刀Katana - Jūyō - by Kanemoto - 史実的銘刀 関の孫六兼元 本身刀

刀

作兼元
室町
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サムライミュージアム
特別保存
Katana - Tokuho - by Seki Kanefusa - 室町後期 刀 銘 兼房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書)Katana - Tokuho - by Seki Kanefusa - 室町後期 刀 銘 兼房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書)

刀

作兼房
68.4cm·室町
¥22,631
刀心
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Seki Kanefusa - 兼房 3-916Wakizashi - Tokuho - by Seki Kanefusa - 兼房 3-916

脇差

作兼房
31cm·室町
¥3,300,000
葵美術
特別保存
Tanto - Tokuho - by Seki Ujifusa - 短刀:飛騨守藤原氏房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Tanto - Tokuho - by Seki Ujifusa - 短刀:飛騨守藤原氏房(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

短刀

作氏房
27.1cm·Keicho (1596-1615)
¥800,000
勝武堂
保存
Katana - Hozon - by Kanemoto - 刀 兼元(孫六) (切付銘)三七郎[神戸信孝]Katana - Hozon - by Kanemoto - 刀 兼元(孫六) (切付銘)三七郎[神戸信孝]

刀

作兼元
70.1cm·Taiei (1521-1528)
¥5,000,000

美濃の伝統

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宝刀堂
特別保存
Naginata - Tokuho - by Aki Teruhiro School - 播磨守藤原輝広 薙刀Naginata - Tokuho - by Aki Teruhiro School - 播磨守藤原輝広 薙刀

薙刀

作安芸輝広派
50cm·1596-1644
¥850,000
コレクション情報
重要
Katana - Jūyō - by Shizu Kaneuji - 刀 大和志津(無銘)Katana - Jūyō - by Shizu Kaneuji - 刀 大和志津(無銘)

刀

作兼氏
69.5cm·Geno (1319-1321)
¥9,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀:無銘(直江志津)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀:無銘(直江志津)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)

刀

作直江志津派
72.3cm·南北朝
¥2,200,000
銀座長州屋
特別保存
Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 大磨上無銘伝直江志津Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 大磨上無銘伝直江志津

刀

作直江志津派
69.39cm·南北朝
¥2,500,000
葵美術
特別保存
Katana - Tokuho - by Yamato Shizu School - 刀:大和志津兼氏(金象嵌銘)本阿弥(花押)(光遜)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣Katana - Tokuho - by Yamato Shizu School - 刀:大和志津兼氏(金象嵌銘)本阿弥(花押)(光遜)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣

刀

作大和志津派
69.2cm·南北朝
¥2,300,000
勝武堂
特別保存
Wakizashi - Tokuho - by Naoe Shizu School - 脇差 無銘(直江志津) / Wakizashi Mumei NaoeshizuWakizashi - Tokuho - by Naoe Shizu School - 脇差 無銘(直江志津) / Wakizashi Mumei Naoeshizu

脇差

作直江志津派
39cm·南北朝
¥1,200,000
刀剣徳川
特別保存
Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀 無銘 直江志津伝Katana - Tokuho - by Naoe Shizu School - 刀 無銘 直江志津伝

刀

作直江志津派
63.7cm·南北朝
¥1,350,000
葵美術
保存
Wakizashi - Hozon - by Aki Teruhiro School - 脇差(寸延短刀) 播磨守輝広作(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)Wakizashi - Hozon - by Aki Teruhiro School - 脇差(寸延短刀) 播磨守輝広作(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)

脇差

作安芸輝広派
36.2cm·新刀
¥350,000

刀剣

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