題名:雲星図鐔 【解説】 鉄地角形の鐔です。本作の画題は「雲星図(うんせいず)」であり、たなびく雲と星々が組み合わされています。星の意匠には金銀の象嵌が施されており、天体にまつわる両モチーフが相まって、神秘的な情緒を感じさせる一品です。 古来、雲には神仏や龍が宿ると信じられてきました。雲は雨雪をもたらし、その動きは日々の天候を左右することから、超自然的な力を秘めた瑞祥(良い兆し)として尊ばれてきました。 また星文様については、運命を司る聖なる存在として信仰の対象となってきました。星々は決まった軌道を巡るため、古くから狩猟や航海の標となり、農耕の時期を知る目安ともなりました。すなわち、星は人々の生活と密接な関わりを持っていたのです。 本作は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)による鑑定を合格しております。銘には「秋田住 重光」と刻まれており、出羽国秋田に居住した工、重光の手による作であることが示されています。 ※アンティーク品のため、状態については写真にて詳細をご確認ください。 【鐔(つば)とは】 鐔は日本刀の拳を守るための護具です。身分の高い侍は、刀本体のみならず、鐔をはじめとする美しい刀装具を設えた拵(こしらえ)を帯びていました。特に鐔の表側は、街を歩く際に他者の目に触れる機会が多いため、装飾性の高い意匠が好まれる傾向にあります。 【刀装具が武士にとって重要であった理由】 日本刀の装身具には、鐔、目貫、縁頭など多岐にわたる種類があります。刀は武器であると同時に、持ち主の身分や人格、信仰を象徴するものでもありました。現代で例えるならば、スマートフォンの装飾のように個性を映し出す鏡であったと言えるでしょう。 ぜひ写真を拡大してご覧ください。金、銀、銅、赤銅、四分一などの色金を駆使した、日本の伝統的な彫金技術の粋を感じ取っていただけるはずです。鐔一つをとっても、その造形や重量感は千差万別です。刀と共に時代を生き抜いてきたこれらの装具は、刀本体に匹敵する価値を持つことも少なくありません。刀装具は一見控えめな部品ですが、ここにこだわりを持つことこそが、真の「侍の嗜み」への第一歩と言えるでしょう。 【鑑定書】 日本美術刀剣保存協会(NBTHK) 保存刀装具鑑定書 日本美術刀剣保存協会は、現代日本において最も権威ある鑑定機関の一つです。本作は平成19年(2007年)12月25日に、日本の文化財として保存価値がある「保存刀装具」として認定されました。ご購入者様には、この鑑定書原本をお付けいたします。ご希望があれば、鑑定書の内容を英訳したPDF資料を作成することも可能です。 【運営について】 サムライミュージアムは東京に所在し、侍の歴史に関する古美術品を展示しております。当オンラインショップは、日本の文化や職人技に興味をお持ちの方のための場所です。刀剣、甲冑、伝統工芸品などを専門に取り扱っております。 【お支払い方法】 Stripe(クレジットカード)、PayPal、Apple Pay、ChromePayをご利用いただけます。いずれも安全な決済方法です。Stripeでの決済にはアカウント作成は不要です。その他の決済方法をご希望の場合はお問い合わせください。日本円(JPY)のほか、USD、AUD、CAD、EUR、CHF、GBPでの決済が可能です。価格は日本円で設定されており、他通貨は最新のレートで自動計算されます。 【配送期間】 通常、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)にて発送いたします。ご注文からお届けまで、通常5日から14日ほどお時間をいただいております。配送日数は運送会社による目安であり、通関手続き等の状況により前後する場合がございます。







重光
江戸
Akita
在銘
保存 (NBTHK)
肥後 · 肥後
現在1点販売中
林重光は肥後林(春日)派の二代で、初代又七の嫡男にして家を継いだ頭領である。説明は一貫しており、通称は藤平(一説に藤八)、父の跡を受けて細川家に仕えて五人扶持を受け、春日村久末に住んで作鐔した。その芸は地透にした鍛えた鉄鐔にあり、父から受け継いだ図(遠見松・三階松・八ツ橋・投桐・武鑑透など)を、肥後鉄特有の美しい紫錆や羊羹色を呈するよく鍛えた地に表し、毛彫や時に繊細な布目象嵌で仕上げる。説明は繰り返し初代と比較し、相違点を二つ一貫して挙げる。すなわち平地はほぼ完全な磨地となること、透かしが繊細になることで、全体が又七より些か優しく、そこがまた重光の持味であるとする。生没年は『肥後金工録』に寛文七年(一六六七)生・延享元年(一七四四)七十八歳没とするが、矛盾が多いと説明は繰り返し記すため、単一の没年を断ずべきでない。
重光の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
肥後 · 肥後
現在27点販売中
林派は、肥後金工を代表する流派であり、その祖である林又七(慶長十八年~元禄十二年、一六一三~一六九九)によって確立された。又七は清三郎重治と称し、工名を又七とした。その先祖は尾張国の出身で、元来は鉄砲鍛冶を家業としていたが、間々鐔も作っていたと伝えられる。父清兵衛の時、鉄砲鍛冶として加藤清正に仕え、肥後熊本に移住した。加藤家が改易になってからは細川家に仕えることとなり、特に細川三斎の薫陶を受けて大成を遂げた。八十七歳で歿するまで、武士道精神を体現した作品を多く遺している。後世、林派の相伝は神吉家に受け継がれ、寿平忠光(正忠)が藩命により林派の作風の復活に努め、その子である寿平国平深信(天明六年~嘉永四年、一七八六~一八五一)もまた誠実で品格の優れた作風を継承し、技術において楽寿の作に比肩すべき作品を残している。 林又七の作風は、いわゆる羊羹色にたとえられる独特の鉄地が最大の特色である。よく鍛えられた精美な地鉄は、ねっとりとした艶を持ち、微妙に肌目が露出しながら深い紫錆を呈する。この卓越した鉄味を基調として、又七は多彩な技法を駆使している。地透、陰透といった透かし技法は、力強くも流麗な鏨遣いによって一気呵成に打ち抜かれ、槌目仕立ての平地との対比が絶妙な緊張感を生み出す。さらに独自の彫込み象嵌技法を用いて、枯木や桜花、九曜紋などを配し、鉄鐔でありながら雅趣を失わない格調を実現している。金縄目象嵌や真鍮象嵌も巧みに施され、単調に陥ることなく存在感に満ちた仕上がりとなる。平地には微妙に肉をつけ、彫り口に柔らかみを感じさせる技法も特徴的であり、耳際の処理や櫃孔の配置にも細心の注意が払われている。 林又七の作品は、君子の風格と評されるように、精神性の高さが際立っている。枝折竹、松樹、梅樹、揚羽鶴、雲出八橋といった高尚な画題を選び、狭い鐔の空間の中に深い遠近感と清風の趣を表現する。竹の弾力、寒梅の精神性、鶴の姿態など、単なる装飾を超えた文人的教養が随所に看取される。これらは江戸時代初期の武士道精神、特に文武両道を体現したものであり、細川三斎の指導奨励のもとで磨かれた造形感覚の賜物である。作品の多くは無銘であるが、羊羹色の鉄味、独特の透かし技法、彫込み象嵌の配置などから一見して又七と鑑せられる。在銘作は極めて少なく、金象嵌銘や鏨銘が施された作品は貴重である。林派の伝統は後世に受け継がれ、神吉深信らによって幕末期まで肥後金工の中核を成し、その格調高い作風は肥後鐔の魅力を世に知らしめることとなった。
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
題名:雲星図鐔 【解説】 鉄地角形の鐔です。本作の画題は「雲星図(うんせいず)」であり、たなびく雲と星々が組み合わされています。星の意匠には金銀の象嵌が施されており、天体にまつわる両モチーフが相まって、神秘的な情緒を感じさせる一品です。 古来、雲には神仏や龍が宿ると信じられてきました。雲は雨雪をもたらし、その動きは日々の天候を左右することから、超自然的な力を秘めた瑞祥(良い兆し)として尊ばれてきました。 また星文様については、運命を司る聖なる存在として信仰の対象となってきました。星々は決まった軌道を巡るため、古くから狩猟や航海の標となり、農耕の時期を知る目安ともなりました。すなわち、星は人々の生活と密接な関わりを持っていたのです。 本作は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)による鑑定を合格しております。銘には「秋田住 重光」と刻まれており、出羽国秋田に居住した工、重光の手による作であることが示されています。 ※アンティーク品のため、状態については写真にて詳細をご確認ください。 【鐔(つば)とは】 鐔は日本刀の拳を守るための護具です。身分の高い侍は、刀本体のみならず、鐔をはじめとする美しい刀装具を設えた拵(こしらえ)を帯びていました。特に鐔の表側は、街を歩く際に他者の目に触れる機会が多いため、装飾性の高い意匠が好まれる傾向にあります。 【刀装具が武士にとって重要であった理由】 日本刀の装身具には、鐔、目貫、縁頭など多岐にわたる種類があります。刀は武器であると同時に、持ち主の身分や人格、信仰を象徴するものでもありました。現代で例えるならば、スマートフォンの装飾のように個性を映し出す鏡であったと言えるでしょう。 ぜひ写真を拡大してご覧ください。金、銀、銅、赤銅、四分一などの色金を駆使した、日本の伝統的な彫金技術の粋を感じ取っていただけるはずです。鐔一つをとっても、その造形や重量感は千差万別です。刀と共に時代を生き抜いてきたこれらの装具は、刀本体に匹敵する価値を持つことも少なくありません。刀装具は一見控えめな部品ですが、ここにこだわりを持つことこそが、真の「侍の嗜み」への第一歩と言えるでしょう。 【鑑定書】 日本美術刀剣保存協会(NBTHK) 保存刀装具鑑定書 日本美術刀剣保存協会は、現代日本において最も権威ある鑑定機関の一つです。本作は平成19年(2007年)12月25日に、日本の文化財として保存価値がある「保存刀装具」として認定されました。ご購入者様には、この鑑定書原本をお付けいたします。ご希望があれば、鑑定書の内容を英訳したPDF資料を作成することも可能です。 【運営について】 サムライミュージアムは東京に所在し、侍の歴史に関する古美術品を展示しております。当オンラインショップは、日本の文化や職人技に興味をお持ちの方のための場所です。刀剣、甲冑、伝統工芸品などを専門に取り扱っております。 【お支払い方法】 Stripe(クレジットカード)、PayPal、Apple Pay、ChromePayをご利用いただけます。いずれも安全な決済方法です。Stripeでの決済にはアカウント作成は不要です。その他の決済方法をご希望の場合はお問い合わせください。日本円(JPY)のほか、USD、AUD、CAD、EUR、CHF、GBPでの決済が可能です。価格は日本円で設定されており、他通貨は最新のレートで自動計算されます。 【配送期間】 通常、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)にて発送いたします。ご注文からお届けまで、通常5日から14日ほどお時間をいただいております。配送日数は運送会社による目安であり、通関手続き等の状況により前後する場合がございます。







重光
江戸
Akita
在銘
保存 (NBTHK)
肥後 · 肥後
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林重光は肥後林(春日)派の二代で、初代又七の嫡男にして家を継いだ頭領である。説明は一貫しており、通称は藤平(一説に藤八)、父の跡を受けて細川家に仕えて五人扶持を受け、春日村久末に住んで作鐔した。その芸は地透にした鍛えた鉄鐔にあり、父から受け継いだ図(遠見松・三階松・八ツ橋・投桐・武鑑透など)を、肥後鉄特有の美しい紫錆や羊羹色を呈するよく鍛えた地に表し、毛彫や時に繊細な布目象嵌で仕上げる。説明は繰り返し初代と比較し、相違点を二つ一貫して挙げる。すなわち平地はほぼ完全な磨地となること、透かしが繊細になることで、全体が又七より些か優しく、そこがまた重光の持味であるとする。生没年は『肥後金工録』に寛文七年(一六六七)生・延享元年(一七四四)七十八歳没とするが、矛盾が多いと説明は繰り返し記すため、単一の没年を断ずべきでない。
重光の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
肥後 · 肥後
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林派は、肥後金工を代表する流派であり、その祖である林又七(慶長十八年~元禄十二年、一六一三~一六九九)によって確立された。又七は清三郎重治と称し、工名を又七とした。その先祖は尾張国の出身で、元来は鉄砲鍛冶を家業としていたが、間々鐔も作っていたと伝えられる。父清兵衛の時、鉄砲鍛冶として加藤清正に仕え、肥後熊本に移住した。加藤家が改易になってからは細川家に仕えることとなり、特に細川三斎の薫陶を受けて大成を遂げた。八十七歳で歿するまで、武士道精神を体現した作品を多く遺している。後世、林派の相伝は神吉家に受け継がれ、寿平忠光(正忠)が藩命により林派の作風の復活に努め、その子である寿平国平深信(天明六年~嘉永四年、一七八六~一八五一)もまた誠実で品格の優れた作風を継承し、技術において楽寿の作に比肩すべき作品を残している。 林又七の作風は、いわゆる羊羹色にたとえられる独特の鉄地が最大の特色である。よく鍛えられた精美な地鉄は、ねっとりとした艶を持ち、微妙に肌目が露出しながら深い紫錆を呈する。この卓越した鉄味を基調として、又七は多彩な技法を駆使している。地透、陰透といった透かし技法は、力強くも流麗な鏨遣いによって一気呵成に打ち抜かれ、槌目仕立ての平地との対比が絶妙な緊張感を生み出す。さらに独自の彫込み象嵌技法を用いて、枯木や桜花、九曜紋などを配し、鉄鐔でありながら雅趣を失わない格調を実現している。金縄目象嵌や真鍮象嵌も巧みに施され、単調に陥ることなく存在感に満ちた仕上がりとなる。平地には微妙に肉をつけ、彫り口に柔らかみを感じさせる技法も特徴的であり、耳際の処理や櫃孔の配置にも細心の注意が払われている。 林又七の作品は、君子の風格と評されるように、精神性の高さが際立っている。枝折竹、松樹、梅樹、揚羽鶴、雲出八橋といった高尚な画題を選び、狭い鐔の空間の中に深い遠近感と清風の趣を表現する。竹の弾力、寒梅の精神性、鶴の姿態など、単なる装飾を超えた文人的教養が随所に看取される。これらは江戸時代初期の武士道精神、特に文武両道を体現したものであり、細川三斎の指導奨励のもとで磨かれた造形感覚の賜物である。作品の多くは無銘であるが、羊羹色の鉄味、独特の透かし技法、彫込み象嵌の配置などから一見して又七と鑑せられる。在銘作は極めて少なく、金象嵌銘や鏨銘が施された作品は貴重である。林派の伝統は後世に受け継がれ、神吉深信らによって幕末期まで肥後金工の中核を成し、その格調高い作風は肥後鐔の魅力を世に知らしめることとなった。
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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