天下統一は大量の市場を閉じ、関の鍛冶は新しい富の在り処へ移った。三品の一門は受領名を得て京に、大道系は諸国の城下町に。美濃は新刀時代の最大の祖先となった。
式正に則った大小一腰とされた内の脇差拵。掟通り鐺を丸く仕立てた鞘は黒漆塗が艶やかに輝いて美しい。栗形、返角、裏瓦は春爛漫の桜花図で、鞘と赤銅魚子地の漆黒に金色が鮮やかに映える。縁頭は赤銅磨地に所持者の家の亀甲唐花紋散図で、これも黒に金の対比をなし、見栄えと格調の高さを演出している。拵に納められた二尺程の刀を大磨上とした無銘の脇差は、天正頃の壽命(としなが)とみられる一振。

美濃伝 · 美濃 · 1573-1592頃
刀剣大鑑 上位76%
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美濃伝 · 美濃
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桃山時代の美濃
天下統一は大量の市場を閉じ、関の鍛冶は新しい富の在り処へ移った。三品の一門は受領名を得て京に、大道系は諸国の城下町に。美濃は新刀時代の最大の祖先となった。
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