日本刀 脇差 伝・濃州寿命(天和頃) NTHK鑑定書付 【解説】 本作は江戸時代中期、天和年間(1681-1684年)頃の濃州寿命(のうしゅうじゅみょう)と極められた一振りです。寿命は別名を俊永とも称します。寿命派は元々大和国(奈良県)を根拠地としていましたが、鎌倉時代に美濃国へと移住しました。その後、江戸時代末期に至るまで数百年にわたりその伝統を繋いでいます。「寿命」という名は文字通り長寿を意味し、その極めて縁起の良い銘から、武家社会においては大名家への進物や祝い品として珍重されました。 美濃の刀工たちは、不屈の精神と卓越した技術により「美濃伝」という独自の作風を確立しました。その特徴は、直刃調のなかに尖り刃が交じる互の目乱れや、白く現れる映りなどに顕著に表れています。鎌倉時代後期の極初期大和伝を源流とする美濃伝は、南北朝から室町時代にかけて隆盛を極め、江戸時代までその系譜を維持しました。美濃伝の進化と存続は、歴代刀工たちの高い技量と芸術性の証と言えるでしょう。 特に戦国時代、美濃伝は武器としての需要の高まりから大きな繁栄を見せました。美濃国は地理的にも、明智光秀の美濃、織田信長の尾張、徳川家康の駿河といった有力大名の領地に隣接しており、これら有力諸侯やその家臣団から多大な需要がありました。さらに、関東と京を結ぶ要所に位置していたため、諸大名にとって注文の利便性が高かったことも背景にあります。美濃刀は実用性と切れ味の鋭さで名高く、多くの武将に愛用されました。その優れた鍛刀技術は江戸時代へと継承され、本作の寿命はその伝統を今に伝える好例です。 ※刀身には僅かな「引掻き傷」が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):52.0 cm 反り(Sori):1.0 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地紋(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる中心(なかご)部分。 日本の刀工は、柄内部での赤錆を防ぐために茎に「黒錆」を残しました。この経年による錆色は、専門家が製作年代を推定する際の重要な指標となります。 鎺(Habaki):刀身が鞘の内部に触れるのを防ぎ、錆や欠けから守る金具。 本作の鎺には、荒波を描いた「波濤図」が施されています。波の文様は、自然の力強さや変化、そして困難を乗り越える回復力と強さを象徴しています。水の動きは侍の不屈の精神と決意の比喩とされ、刀装具に好んで用いられました。 【鑑定書】 NTHK(特定非営利活動法人 日本刀剣保存会)鑑定書(第13054号) NTHKは、明治22年(1889年)に設立された、近代日本で最も歴史ある刀剣鑑定組織です。本刀は令和7年(2025年)2月16日に鑑定済みです。ご購入者様にはこちらの鑑定書原本をお渡しいたします。ご希望に応じて、鑑定内容の英訳PDFを作成することも可能です。 登録証番号:




















美濃伝 · 美濃
現在15点販売中
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 脇差 伝・濃州寿命(天和頃) NTHK鑑定書付 【解説】 本作は江戸時代中期、天和年間(1681-1684年)頃の濃州寿命(のうしゅうじゅみょう)と極められた一振りです。寿命は別名を俊永とも称します。寿命派は元々大和国(奈良県)を根拠地としていましたが、鎌倉時代に美濃国へと移住しました。その後、江戸時代末期に至るまで数百年にわたりその伝統を繋いでいます。「寿命」という名は文字通り長寿を意味し、その極めて縁起の良い銘から、武家社会においては大名家への進物や祝い品として珍重されました。 美濃の刀工たちは、不屈の精神と卓越した技術により「美濃伝」という独自の作風を確立しました。その特徴は、直刃調のなかに尖り刃が交じる互の目乱れや、白く現れる映りなどに顕著に表れています。鎌倉時代後期の極初期大和伝を源流とする美濃伝は、南北朝から室町時代にかけて隆盛を極め、江戸時代までその系譜を維持しました。美濃伝の進化と存続は、歴代刀工たちの高い技量と芸術性の証と言えるでしょう。 特に戦国時代、美濃伝は武器としての需要の高まりから大きな繁栄を見せました。美濃国は地理的にも、明智光秀の美濃、織田信長の尾張、徳川家康の駿河といった有力大名の領地に隣接しており、これら有力諸侯やその家臣団から多大な需要がありました。さらに、関東と京を結ぶ要所に位置していたため、諸大名にとって注文の利便性が高かったことも背景にあります。美濃刀は実用性と切れ味の鋭さで名高く、多くの武将に愛用されました。その優れた鍛刀技術は江戸時代へと継承され、本作の寿命はその伝統を今に伝える好例です。 ※刀身には僅かな「引掻き傷」が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):52.0 cm 反り(Sori):1.0 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地紋(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる中心(なかご)部分。 日本の刀工は、柄内部での赤錆を防ぐために茎に「黒錆」を残しました。この経年による錆色は、専門家が製作年代を推定する際の重要な指標となります。 鎺(Habaki):刀身が鞘の内部に触れるのを防ぎ、錆や欠けから守る金具。 本作の鎺には、荒波を描いた「波濤図」が施されています。波の文様は、自然の力強さや変化、そして困難を乗り越える回復力と強さを象徴しています。水の動きは侍の不屈の精神と決意の比喩とされ、刀装具に好んで用いられました。 【鑑定書】 NTHK(特定非営利活動法人 日本刀剣保存会)鑑定書(第13054号) NTHKは、明治22年(1889年)に設立された、近代日本で最も歴史ある刀剣鑑定組織です。本刀は令和7年(2025年)2月16日に鑑定済みです。ご購入者様にはこちらの鑑定書原本をお渡しいたします。ご希望に応じて、鑑定内容の英訳PDFを作成することも可能です。 登録証番号:




















美濃伝 · 美濃
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NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
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