二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
壽命(としなが)は美濃国に古くから伝わる刀工銘。新刀期以降も同銘工が清水(揖斐郡揖斐川町清水)に鍛冶場を設けており、また隣国尾張の清州、さらに名古屋に出た工もあり、長寿を暗示する匠名が好まれて大いに栄えたことを示している(注1)。弘安斎と号した壽命は、美濃国に留まって江戸時代前期の延宝頃に活躍した刀工で、名を近藤惣左衛門という。元禄十六年に八十四歳で没したとあり、匠名そのままの長寿を誇っている(注2)。 この短刀は法橋に補任された天和三年頃六十四、五歳の作とみられ、身幅広く重ね厚く、腰樋を掻いて中程の肉が削がれた鵜ノ首造の短刀で、反り無くふくら枯れごころの鋭利にして頑健な姿。地鉄は板目肌、小粒の地沸が厚く付いて地肌立ち、活力に満ちている。刃文は互の目乱刃に箱がかった刃を交えて高低に変化し、小沸付いて刃縁明るく、刃境に湯走り、足太く入る。帽子は乱れ込んで僅かに掃き掛けて小丸に浅く返る。筋違鑢で仕立てられた茎の保存状態は良好で、最終画が長く刻された鑚太い銘字に「命長く」の意味が込められている。 注1...『美濃刀大鑑』に詳しい。 注2...生まれは元和六年。







美濃伝 · 美濃 · 1661-1673頃
藤代 Chu saku · 刀剣大鑑 上位95%
現在5点販売中
美濃伝 · 美濃
現在14点販売中
二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト弊社の過失により、本来の状態と著しく異なる場合には商品の返品が可能です。クーリングオフは商品到着後一週間以内です。
壽命(としなが)は美濃国に古くから伝わる刀工銘。新刀期以降も同銘工が清水(揖斐郡揖斐川町清水)に鍛冶場を設けており、また隣国尾張の清州、さらに名古屋に出た工もあり、長寿を暗示する匠名が好まれて大いに栄えたことを示している(注1)。弘安斎と号した壽命は、美濃国に留まって江戸時代前期の延宝頃に活躍した刀工で、名を近藤惣左衛門という。元禄十六年に八十四歳で没したとあり、匠名そのままの長寿を誇っている(注2)。 この短刀は法橋に補任された天和三年頃六十四、五歳の作とみられ、身幅広く重ね厚く、腰樋を掻いて中程の肉が削がれた鵜ノ首造の短刀で、反り無くふくら枯れごころの鋭利にして頑健な姿。地鉄は板目肌、小粒の地沸が厚く付いて地肌立ち、活力に満ちている。刃文は互の目乱刃に箱がかった刃を交えて高低に変化し、小沸付いて刃縁明るく、刃境に湯走り、足太く入る。帽子は乱れ込んで僅かに掃き掛けて小丸に浅く返る。筋違鑢で仕立てられた茎の保存状態は良好で、最終画が長く刻された鑚太い銘字に「命長く」の意味が込められている。 注1...『美濃刀大鑑』に詳しい。 注2...生まれは元和六年。







美濃伝 · 美濃 · 1661-1673頃
藤代 Chu saku · 刀剣大鑑 上位95%
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美濃伝 · 美濃
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二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト弊社の過失により、本来の状態と著しく異なる場合には商品の返品が可能です。クーリングオフは商品到着後一週間以内です。