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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 一文字
  3. 福岡一文字
  4. 助守

助守

Fukuoka Ichimonji Sukemori

特重
巻 21, 番 14 · 太刀

助守

Fukuoka Ichimonji Sukemori

評価作品4点

国備前時代Tenpuku (1233–1234)時代区分鎌倉流派一文字>福岡一文字伝法備前伝藤代Jo saku刀工大鑑1,500(上位5%)種別刀工コードSUK251
1重要美術品
2特別重要刀剣1重要刀剣

概要

助守は鎌倉時代中期の福岡一文字の刀工で、その太刀には名の二字のみを切り、説明書はそのうちの一口を「助守中の屈指の優品」と評する。備前にあって鎌倉初期に則宗のもとで興った一文字派に属し、その頃一派は既に古典的な初期を脱して、後世に記憶される身幅広く豪壮な太刀へと進んでいた。説明書はその名を初めから慎重に扱う。「銘鑑」は助守を古備前・古一文字・福岡一文字の各派に挙げ、銘振りも一口ごとに異なるからである。そこから「同名複数工の存在が考えられている」とされ、一つの銘の下に残るものは、二、三代にわたる複数の手の所産として読まれる。

本工の典型は、鎌倉中期の体配を示す大磨上二字在銘の太刀で、身幅尋常、腰反り高く先へも反りつき、中鋒に結ぶ。流れごころを交えて処々肌立つ板目の地に、地沸つき乱れ映り鮮明に立ち、その上に極めて華麗な丁子乱れを焼いて、互の目・小互の目・角ばる刃を交える。足・葉よく入り、匂深く匂勝ちに小沸むらにつき、下半に砂流しかかり、一口は総体に逆がかる。この華やかな刃こそ説明書が一派の最上手に比するところで、その丁子乱れを「丁子乱れが極めて華麗」とし、また「一脈吉房の出来に通じる」とする。帽子は乱れ込んで小丸に返り、先掃きかけ、一口は尖りごころとなる。

地鉄はその焔の下に終始変わらぬところである。典型の太刀では板目がやや肌立ちごころとなり、地沸つき、明るい一文字の乱れ映りが立ち、その上に刃を焼く。ある重要刀剣では板目に杢を交える。鍛えを締めれば、細身の初期作のように、よくつんだ小板目に地沸ついて地鉄は静かになる。その地に対する刃文もまた抑えられ、風に静かな小乱れに小丁子を交え、匂深く小沸よくつき、足よく入り、砂流しかかり金筋処々に入り、表裏に棒樋を掻き流す。かくして同じ名は、華やかな刃の下の広い地鉄と、静かな小乱れの下の締まった小板目との間に跨がる。

これが記録の二つの面である。第一は身幅広い鎌倉中期の太刀で、磨上ながら腰反り高く、説明書が吉房に結ぶ華やかな丁子を示す。第二は細身小振りの初期の在銘太刀で、生ぶ茎、腰反り高く踏張りあり小鋒となり、古備前に近い鎌倉初期の一文字派の作と鑑せられる。説明書はこれら初期の作について、「銘振、作風ともに相似」て古備前と俄かにそのいずれとも決定し難く、現存する作が少なく年紀のあるものもないため、問いはなお難しいとする。二字銘そのものも鑑定に加わる。鎌倉中期の太刀では茎の棟寄りに細鏨で大振りに切られ、説明書はその銘振りを「この手の銘振りは他に例がない」と記す。

助守を一派の中で定めるのは、まさに極めの言うところである。肌立ちごころの板目と明るい乱れ映りの上の華麗な丁子乱れは、本工を鎌倉中期の福岡本流に置き、一派はこの頃、匂出来の華麗な大房丁子を焼いた。その最上の太刀は吉房の傍らに置かれ、初期の細身の作は一派の母胎たる古備前を顧みる。より素朴な古備前の工とは乱れ映りの明るさと刃に集まる丁子によって分かたれ、本工自身の静かな初期の手とは典型の焔によって分かたれる。説明書は地刃ともに健全とし、ある磨上の太刀については「腰反りのついた太刀姿は優美さと力強さを併せ持ち」と評する。

収集の観点では、助守は稀にして問題の多い初期備前の名である。藤代の極めは上作、刀工大鑑はその作を中位に評価する。国宝はなく、重要文化財もない。その記録は、二口の特別重要刀剣、三口の重要刀剣、折返銘の刀一口の戦前の重要美術品を通じる。所在の知られるものは来歴の確かな旧家・機関に蔵される。特別重要刀剣の太刀は播磨国竜野の脇坂家に伝わり、重要美術品の刀は黒川福三郎より黒川古文化研究所に帰し、一口は伊勢神宮に記録される。流通し得る級はわずかで、指定の作はその多くが私蔵・公蔵を問わず守られて市場に出ず、在銘の助守が世に出ることは稀である。私蔵の一口は収集家にとって注目すべきもの、一つの名がいかに華やかに、いかに様々に鍛えられたかを語る証である。

鑑定

助守の名の二つの面:大磨上の在銘太刀に見る肌立ちごころの板目と乱れ映りの上の華麗な丁子乱れ、説明書が吉房に結ぶ華やかな鎌倉中期の福岡の手と、細身小振りの初期の在銘太刀に見るよくつんだ小板目の上の静かな小乱れ、古備前に近い鎌倉初期の一文字とする極め

助守は鎌倉時代中期の福岡一文字の刀工で、その名は一派の鑑定上の難問の一つに係わる。「銘鑑」は助守を古備前・古一文字・福岡一文字の各派に挙げ、銘振りも数種あって、説明書は同名複数工の存在を考えている。最も認められた作は大磨上で二字在銘、鎌倉中期の体配を示す太刀で、身幅尋常に腰反り高く先へも反りつき中鋒となり、地は肌立ちごころの板目に地沸つき乱れ映り鮮明に立ち、これに極めて華麗な丁子乱れを焼いて互の目・小互の目・角ばる刃を交え、足・葉よく入り、匂深く小沸むらにつき、下半に砂流しかかり、帽子は乱れ込んで小丸に掃きかける。説明書はその最上の在銘太刀の華やかさを吉房の出来に通じるものとし、助守中の屈指の優品と評する。記録のもう一つの面は、細身で小振りの初期の在銘太刀で、よくつんだ小板目に小丁子を交えた静かな小乱れを焼き、古備前に近い鎌倉初期の一文字派の作と鑑せられるものである。

鑑定の決め手

本工の初期細身太刀(静かな小乱れ)にはない特徴

古備前・古一文字の同名工(銘振りに議論)にはない特徴

作風の変遷

鎌倉中期の華やかな太刀(典型・最上手)

本工の最上の記録は、鎌倉中期の体配を示す二字在銘の太刀で、大磨上ながら腰反り高く先へも反りつき中鋒に結び、身幅は尋常である。地鉄は流れごころを交えた板目が処々肌立ち、地沸つき、乱れ映りが鮮明に立つ。その上に焼の高い華麗な刃を焼き、丁子乱れに互の目・小互の目・角ばる刃を交え、足・葉よく入り、匂深く匂勝ちに小沸むらにつき、下半に砂流しかかる。帽子は乱れ込んで小丸に返り、先掃きかけ、一口は尖りごころとなる。説明書はこれを吉房の出来に通じるものとし、その丁子乱れを極めて華麗・華やかとし、助守中の屈指の優品と評する。茎の棟寄りに細鏨で大振りに切った二字銘は、その銘振りに他に例がないと記される。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

細身小振りの初期在銘太刀(古備前寄り)

記録のもう一つの面は、細身で小振りの初期の在銘太刀で、生ぶ茎、腰反り高く踏張りあり、小鋒となる。地鉄はよくつんだ小板目に地沸つく。刃文は風に静かな小乱れに小丁子を交え、匂深く小沸よくつき、足よく入り、砂流しかかり金筋処々に入り、帽子は乱れ込んで小丸に返る。表裏に棒樋を掻き流す。説明書はこれを鎌倉初期の一文字派の作と鑑し、小振ながら出来優れるとしつつ、助守の名も作風も古備前に近く、一口ごとにそのいずれとも決定し難いとする。黒川家に伝わる大磨上の折返銘の刀は、肌立つ板目に映り立ち、互の目本位に小沸づいた丁子乱を焼いて、同じ古雅で静かな手を延べたものである。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、助守の名が「銘鑑」に古備前・古一文字・福岡一文字の各派に挙げられ、銘振りも数種あって、これらの故に同名複数工の存在が考えられると記す。現存する作は少なく年紀のあるものもないため、作風・銘振りが古備前に近く、一口ごとに俄かにそのいずれとも決定し難いとする。

鎌倉中期の典型の太刀について説明書は、極めて華麗な丁子乱れが吉房の出来に通じるとし、その一口を助守中の屈指の優品とし、また茎棟寄りの細鏨大振りの二字銘をその銘振りに他に例がないとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品1
御物—
特別重要刀剣2
重要刀剣1

名工ランク

0.11 (指定作品4点)

刀工の上位18%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における 助守

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録2件

刀工の上位52%

素点:1.97 / 10

刀姿

評価作品4点の分布

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

福岡一文字派

福岡一文字派の他の刀工

  1. 1.助眞Sukezane44指定
  2. 2.吉房Yoshifusa1 販売中46指定
  3. 3.則宗Norimune8指定
  4. 4.吉平Yoshihira17指定
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  7. 7.爲清Tamekiyo5指定
  8. 8.吉用Yoshimochi10指定
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  11. 11.長則Naganori17指定
  12. 12.一Ichi7指定

助守

助守(Sukemori)は、備前の福岡一文字派の刀工です。

Tenpuku (1233-1234)に活動しました。

作風は備前伝に属します。

助守の作品には、特別重要2点、重要1点が指定されています。