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概要·鑑定·年紀作·指定·伝来·刀姿·銘·流派
概要鑑定年紀作指定伝来刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 長船
  3. 相伝備前
  4. 重眞

重眞

Osafune Shigezane

特重
巻 2, 番 19 · 刀

重眞

Osafune Shigezane

評価作品45点

国備前時代Kenmu (1334–1338)時代区分南北朝流派長船伝法備前伝代1st藤代Jo-jo saku刀工大鑑900(上位10%)種別刀工コードSHI458
1特別重要刀剣44重要刀剣

概要

重眞は備前長船元重一派の刀工で、鎌倉時代の末から南北朝にかけて活躍し、現存最古の年紀作は嘉暦二年(一三二七)の寸延びの短刀、最も新しいものは南北朝の延文四年に及び、その間は記録の上で三十三年に亘る。説明書は古来本工を初代元重の弟、あるいは一説に門人と伝え、その手を長船後期の相伝備前のうちに置く。古備前の華やかな丁子ではなく、より静かで角ばった元重一派の手であり、説明書はこれを元重に近似し青江気質を混じえた出来と読む。有銘確実な作は極めて少なく、その名で残るものの多くは、銘ではなく体配と刃文の構造から極められている。

最もその作を分かつのは刃文である。直刃調を基調として角張る互の目を焼き、福岡の丸い丁子ではなく元重一派と読む角ばった肩を見せ、これに一派の構造的な見どころたる片落互の目、すなわち区側へ傾く非対称の鋸歯状の刃が連れる。刃文はしばしば逆がかり、その中へ足・葉が入り、小沸つき、細かに砂流し・金筋がかかる。匂口は沈みごころとなり、その静かにやや沈んだ匂口こそ、説明書が繰り返し元重の手の徴として挙げるところである。帽子は乱れ込んで尖って返り、あるいは小丸・焼詰めとなる。

地鉄は、刃文だけなら相伝と読める時にも極めを備前に留める。板目を鍛え、多く流れ肌を交えて杢や地斑をまじえ、地沸厚く地景入り、肌はやや立つ。その上に古備前の明るい乱れ映りが鮮明に立ち、時に刃寄りに淡い棒映りを見せる。最上の作の地鉄は青黒い色調に冷たい冴えをみせ、匂口明るく刃中の働きに富み、処々に荒目の沸が強くきらめく。

その記録は三つの面に分かれる。本流は説明書が元重に近似と読む直刃調・角張る互の目の作で、多くの大磨上無銘の極めを支える手である。これに対して稀な例外が、延文三年紀の生ぶ茎在銘の太刀で、説明書はその出来を「作風は元重風ではなく」と記し、物打に尖り互の目を交えた率直な丁子乱れに開く。第三の面は現存作の大半をなす大磨上無銘の刀で、元来三尺に余る大太刀が少なくなく、身幅広く反り浅い南北朝の姿をとる。説明書は元重同様この間に初・二代の存在を認め、二字太銘を初代、小銘に「左兵衛尉重真」と切る銘振りを二代とする説を挙げるが、なお向後の検討に俟つとする。

長船後期にあって本工を分かつのは、まさに極めの言うところである。角張る互の目と片落互の目、逆がかる刃文と沈みごころの匂口、肌立った板目の上の明るい乱れ映りは、本工を元重とともに置き、福岡・吉岡のより丸く華やかな備前から分かつ。一方で説明書はその鍛えに青江を取り込んだ手を読み、その出来を「青江気質を混在させた出来口」と評する。本工と極められた無銘の刀について説明書は「雲類、近景」などの見方もあり得るとしつつ、体配と地刃の子細を詳細に見て重眞に絞り、乱れ映りが鮮明に立って備前は動かずと記す。

収集の観点では、重眞は稀な在銘の名である。藤代の極めは上々作で、その記録は国宝・重要文化財ではなく、一口の特別重要刀剣と多くの重要刀剣、両級併せて四十五口を通じている。最上の作の価値はその資料性にある。折返しの長銘を残し「同工の代表作」と称された特別重要刀剣の刀、現存最古の年紀をもち本工研究の足がかりとなる嘉暦二年の短刀、そして「薙刀のままで現存した貴重な作」と評され当初の姿を留めた薙刀である。所在の知れるもののうち数口は公の機関に収まり、林原美術館や備前長船刀剣博物館がこれを蔵し、作の伝来は大名家・旧家を経て、松平右近将監輝貞と高崎藩松平家、また丹羽家から徳川慶喜へと及ぶ。在銘の重眞が世に出ることは稀であり、私蔵の一口、ことに生ぶや年紀のあるものは収集家にとって注目すべきもの、元重の手がいかに備前を南北朝へ運んだかを語る証である。

鑑定

一人の元重一派長船の手を三つの面に見る:直刃調の角張る互の目・片落互の目を肌立った板目・乱れ映りの上に焼いた在銘・年紀の本流、率直な丁子乱れに開く稀な生ぶ茎の太刀、そして時代・一派・片落互の目の見どころから極めた大磨上無銘の刀

重眞は備前長船元重一派の刀工で、古来初代元重の弟、または門人と伝え、作刀に見る年紀は鎌倉時代末葉の嘉暦二年から南北朝期の延文四年に亘り、説明書は元重同様この間に初・二代の存在を認める説を唱える。極められた作風は元重に近く、板目に流れ肌・地斑を交えて肌立ち、地沸厚く地景入り、乱れ映りが鮮明に立ち、その上に直刃調を基調として角張る互の目と元重一派の片落互の目を交え、しばしば逆がかり、足・葉よく入り、小沸つき、匂口は沈みごころとなり、帽子は尖って返る。説明書はこの相伝備前の作を、元重に近似し青江気質を混在させた出来口と読む。在銘・年紀作は極めて少なく、記録の多くは時代・一派と片落互の目の見どころから極めた大磨上無銘の刀であり、一方で生ぶ茎の延文三年紀の太刀は元重の作域を離れて率直な丁子乱れを示す。寸延びの嘉暦二年紀の短刀は現存最古の年紀作で、本工研究の足がかりとなる。

鑑定の決め手

備前丁子乱の基準(福岡・長船本流)にはない特徴

本工の丁子乱れの例外作にはない特徴

作風の変遷

元重一派の本流(在銘・極め)

本工の中心の手は、説明書が元重に近似すると評するものである。地鉄は板目で多く肌立ち、流れ肌を交え、地斑をまじえ、地沸厚く地景入り、その上に乱れ映りが鮮明に立つ。刃文は直刃調に位置しながら互の目から成り、角張る互の目と元重一派の見どころたる片落互の目とが連れて、小互の目・小丁子を交え、足・葉入り、小沸つき、総じて逆がかる。匂口は沈みごころとなり、細かに砂流し・金筋がかかる。帽子は乱れ込んで尖り、あるいは小丸・焼詰めとなる。説明書はこれを青江気質を混在させた元重一派の相伝備前と読む。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

生ぶ茎の年紀作(丁子乱れの例外)

延文三年紀の生ぶ茎在銘の太刀は元重の作域を離れる。肌立った板目に乱れ映りの立つ地に、説明書は明確に元重風ではない出来を認める。すなわち丁子乱に互の目を交え、足・葉しきりに入り、砂流しかかり、物打に尖り互の目を焼いて処々に沸がつき、帽子は乱れ込んで掃きかける。整ったものとして稀とされ、生ぶ有銘で裏に年紀がある点が資料的価値を高め、この手が直刃の基調を離れて率直な備前丁子に及び得たことを示す。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の刀(時代と片落の見どころによる極め)

在銘が少ないため、記録の多くは大磨上無銘の刀で、元来三尺に余る大太刀であったものが少なくない。身幅広く反り浅く、南北朝の延びた中鋒・大鋒となる。肌立った板目に乱れ映りの立つ地に、直刃を基調として片落互の目・角張る互の目が連れ、小沸つき、匂口沈みごころ、帽子は尖って返る。説明書は体配と地刃の元重一派の手から極めを首肯し、一口には雲類・近景の見方もあり得るとしつつ、体配と地刃の子細から重眞に絞ると記す。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、重眞の現存する年紀作が鎌倉末葉の嘉暦二年から南北朝の延文四年までの三十三年間に亘ること、元重同様この間に初・二代説が唱えられ、二字太銘を初代、小銘の左兵衛尉重眞を二代とすること、なお検討の余地を残すことを記す。

ある大磨上無銘の刀について説明書は、雲類・近景などの見方もあり得るとしつつ、乱れ映りが鮮明に立って備前は動かず、体配と地刃の子細を詳細に見て重眞と極めたと記す。

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1327–1358
指定品9点のうち3点に年紀あり
13201360
  1. 1327
    嘉暦二年Juyo session 34, item 61
  2. 1334
    建武元年Juyo session 46, item 93
  3. 1358
    延文三年Juyo session 15, item 163

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣44

名工ランク

0.16 (指定作品45点)

刀工の上位13%

伝来

伝来記録5件 の鑑定作品における 重眞

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録5件

刀工の上位77%

素点:1.88 / 10

刀姿

評価作品45点の分布

銘

評価作品45点の銘の種類

販売中

長船派

長船派の他の刀工

  1. 1.光忠Mitsutada61指定
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  12. 12.義光Yoshimitsu35指定

重眞

重眞(Shigezane)は、備前の長船派の刀工です。

Kenmu (1334-1338) NDに活動しました。

作風は備前伝に属します。

重眞の作品には、特別重要1点、重要44点が指定されています。