作品の概要
- 作者
- 光忠
- 種別
- 太刀
- 時代
- 鎌倉時代中期
- 法量
- 長さ66.9cm、反り2.2cm
- 指定・鑑定
- 特別重要刀剣、日本美術刀剣保存協会、第6回審査、1978年
- 所蔵
- 個人蔵
長船派の祖・光忠の太刀で、鎌倉時代中期の作です。閑院宮家の旧蔵で、昭和二十一年(1946年)に閑院宮春仁王の名の下に登録されました。
作品
光忠は鎌倉時代中期に備前で活動し、長船派の祖とされます。
この太刀は磨上げられ、そのとき長銘の大半が失われました。残るのは「備」の一字と「前」の上部、すなわち「備前国長船光忠」の書き出しです。令和六年(2024年)に田野辺道宏が本刀に記した鞘書によれば、二字銘のものを除き、この銘をもつ現存の作は御物の一口のみです。
刃文は蛙子丁子を交えた華やかな丁子乱れで、光忠の盛期の作風を示します。焼きは次第に高まり、刀身の中ほどで最も高くなります。
伝来

閑院宮家旧蔵
鎌倉時代中期
備前にて、長船派の祖・光忠が鍛え、長銘を切る。
指定による
1935〜45年頃
銀の閑院宮家紋を付した九四式軍刀拵に収まる。載仁親王のために誂えられ、1945年に春仁王に伝わったと考えられる。
有力
1946年
10月14日付の所持許可証に、所持者として「Haruhito O」(伝来の調査により閑院宮春仁王と同定)、保管者として上野の帝室博物館が記される。
確定
1946〜48年
閑院宮家の蔵刀は、刀剣商飯田国太郎を通じて散じたと考えられる。
有力
1954年
4月5日、日本美術刀剣保存協会により特別貴重刀剣に認定。
確定
1971年
6月1日、第二十回重要刀剣審査にて重要刀剣に指定(第百六十七号)。
確定
1978年
3月9日、第六回特別重要刀剣審査にて特別重要刀剣に指定(第十八号)。
確定
2024年
田野辺道宏(探山)の鞘書(十一月)。
確定
伝来書 第二号 (学芸員審査前の草案)
刀箱のなかへ
刀箱(KATANA BAKO)に収めた姿を、館内の展示室で。
個人蔵
展示制作
- 刀箱
- KATANA BAKO、刀箱師・中村圭佑(Circumo)
- 映像・展示構成
- 名品博物館
- 刀身全体の写真
- Paul Kremers(tsuba.info)
- 指定書
- 日本美術刀剣保存協会、特別重要刀剣、第6回審査、1978年
- 研究
- 『Grandmaster Mitsutada』(2025年)