応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
注文番号:AS26515 白鞘入り、拵付き(NBTHK 特別保存刀剣) 銘文:備中国部住呰部大月三郎兵衛国重作(古水田) (弊社では刀剣の銘銘を最上作、上々作、上作、普通作の四段階に分類しております。本作は上々作にランクされる作品です。) ハバキ:金着一重ハバキ 長さ:62.2 cm (2.05尺) 反り:1.1 cm 目釘穴:2個 元幅:2.85 cm 先幅:0.23 cm 重ね:0.76 cm 刀身重量:555 グラム 時代:室町時代後期 体配:冠落とし風の造り込みで、棟寄りの鎬地を削り落とし、鋭く仕立てた体配。 地鉄:小板目肌よく詰み、精良な地肌に映りが立つ。 刃文:沸出来の直刃調に足、葉が入る。帽子は乱れ込んで返る。 特徴:備中国水田国重派は、室町時代末期から江戸時代末期まで続いた刀工集団であり、江戸時代以前のものは「古水田」と称されます。江戸時代に入ると荒沸のついた独特の作風へと変化しますが、本作は俗名が刻まれた稀少な一振りです。美しい地鉄は室町期の古刀らしい品格を湛えており、華美さを抑えた雅味溢れる名品です。 拵:肥後拵 鍔:鉄地、梅の図 小尻:銅地、波の図 縁頭:赤銅 柄糸:革巻 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)特別保存刀剣鑑定書 葵美術評価鑑定書:全身押し形 オークション開始価格:750,000 JPY 入札はこちら 関連商品: 刀:無銘(伝 新藤五)(NBTHK 特別保存刀剣) 刀:無銘(下原)(NBTHK 保存刀剣) 刀:備前国長船住祐定作 享保十三年二月日(NBTHK 保存刀剣) 大小:津田助広・長船康光(各 NBTHK 特別保存刀剣)(拵:NBTHK 特別保存刀装具) 刀:九州肥後同田貫上野介(NBTHK 特別保存刀剣) 太刀:季随(伝 豊後、鎌倉時代後期)(NBTHK 特別保存刀剣)
在銘 · Mizuta · 室町 · 長さ 62.2cm · 反り 1.1cm





新刀 · 備中
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水田派は、室町時代末期の備中国に現れ、国重の名を代々受け継いだ一派である。松山、呰部、井原、荏原、新見など備中各地に拠を構えて作刀し、その勢いは古刀期から新刀期にまで及んだ。説示によれば、新見の国重は銘鑑により備後から備中新見荘に入り、後に松山城主三村家の刀工となったとされ、ほかに備後福山や河波でも作刀した工が知られる。新見住三郎左衛門尉国重、井原住の国重、英賀郡呰部住の大月左兵衛尉国重、水田住の大月与五右衛門国重など、地名と俗名を冠して長銘を切る工が代を重ねて連なり、国重と名乗る刀工が一門に圧倒的に多いことが、この派の大きな特徴をなしている。 作風は古刀期と新刀期とで趣を異にする。古水田と称される作には、腰の開いた互の目乱れを主調として小丁子や小乱れを交え、匂口が締まって小沸がつく、ややこせこせとした趣のものが見られ、茎先が大きく刃上りとなる点が見どころとされる。地鉄は小板目肌つみ、地沸がついて映りが立つ。新刀期の作になると、板目が流れて柾を交じえる鍛えに、小のたれや互の目を焼き、沸が深く、殊に荒沸が激しくつき、相州伝を強く意識した出来となる。地沸厚く地景太く入って湯走りがかかり、砂流し・金筋を頻りに見せ、棟焼がしきりにかかって皆焼風を呈する一群があり、帽子は掃き掛けて火焰風となり、あるいは焼深く一枚風となって長く返る。物打辺に矢筈風の刃を交えること、また小板目に小杢目を交え地沸微塵に厚くついて淡く映り立つ地鉄も、この派を見分ける拠りどころとなる。彫物を巧みにこなす工もあり、棒樋に倶利迦羅や梵字を施した大小の作が残る。 鑑定にあたっては、互の目や角ばる刃を交えた焼高い刃取り、矢筈風の刃、一枚風あるいは火焰風の帽子、棟焼の頻発といった水田特有の見どころが、相州・美濃に寄った実用本位の造込みと相俟って手掛かりとなる。沸の崩れや荒沸の激しさは、よく斬れる実戦の刀としての性格を物語る。在銘の確かな作は数が限られ、なかでも大月与五右衛門国重のごとく一門の他工にも稀なほど出来の優れたものが存する。新見の国重の一作は『光山押形』に所載し、附帯する古鞘に六代将軍徳川家宣すなわち文昭院の御陣刀であった旨が記される伝来の確かなものであって、備中の地に長く栄えた水田派の位置づけを今に伝えている。 詳しく見る →
室町時代
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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