一乗派に極められた秋草図縁頭。後藤一乗は近世金工界第一と謳われる名匠。別家京後藤家の名門に生まれ、実兄弟に光凞(みつひろ)と光覧(みつただ)がいる。寛政十一年(1799)に9歳で八郎兵衛家の養子となり、文化二年(1805)15歳で養父謙乗の死去により八郎兵衛家六代目の家督を相続した。伝統的家彫に新味を加えて妙技であらわす他、後藤の掟に拘らない新境地の作域を開拓。名門後藤家の掉尾を飾る名工で、船田一琴、橋本一至、中川一匠など多くの優れた門弟達を輩出した。本作は微細に打たれた赤銅魚子地に上品高尚な趣で秋草をあらわす。一乗の作風が感じられる。
Certificate reading — 無銘(一乗派)
















後藤
江戸
武蔵
無銘
保存 (NBTHK)
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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