徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
江戸時代後期の文化7年(1810年)に薩摩で製作された、竜渕子安一の注文打です。 刀身だけでなく中心の肉置や鑢掛けまで丹念に仕上げられた本刀ですが、実は謎だらけの一振です。銘に「安」を使っていることや中心の姿からは薩摩波平一派との関係を強く感じ取れますが、刃文は波平一派が家伝とした直刃ではなく富士見西行に揃った丁子刃を焼いていますし、鑢は大坂の越前守助広に影響が見られる丁寧な香包の化粧鑢が棟にまで施されています。揃った丁子となれば横山祐定系,三品,浜部などの上手が全国にいますし、特殊な化粧鑢となれば手柄山,水心子一門,尾崎系などがそれぞれ独自の手法で行なっていますが、本刀にピタリとは当てはまりません。さらに鎌倉時代から続く名門島津家の刀工となれば、日本各地の名工達と複数関わりがあっても不思議ではありません。ならばなぜここまで上手な刀工の現存が極めて稀なのか。見れば見る程に惹き込まれてしまう一振です。


薩摩 · 1801-1804頃
刀剣大鑑 上位95%
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江戸時代
徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後7日以内、商品販売時と状態が変化していない場合適用させて頂きます。商品代金は返品確認後、ご指定口座へ速やかにご返金致します。
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