南朝が大和国吉野に都を置いたとき、大和の諸派は最盛期にあった。包永以後の手掻、尻懸則長、そして保昌の純然たる柾目である。その技はすでに諸国へ広がりつつあった。
番号:AS25091 刀:白鞘入り(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣) 銘:無銘(法華一乗) 当社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作の出来は、無銘(法華一乗)としては「上々作」にランクされる作品です。 ハバキ: 長さ:74.09 cm (2尺4寸4分) 反り:0.97 cm (3分2厘) 目釘穴:4個 元幅:3.1 cm 先幅:2.2 cm 重ね:0.75 cm 重量:850 グラム 時代:南北朝時代(14世紀頃) 体配:身幅広く重ね厚く、反り浅めで中切先となる。 地鉄:板目肌に木目、さらに流れごころの肌が交じり、地景が入る。 刃文:直刃に浅い互の目、匂口締まりごころに沸がつき、ほつれ、砂流しが入る。 特徴: 備後法華派は、鎌倉時代末期に備前から福山に移住した助包を祖と伝えています。南北朝時代から室町時代にかけて備後国で活躍した一派で、その作風は大和伝の影響が強く、鎬地の柾目肌や、ほつれを伴う直刃調の刃文などに特色が顕著です。 本作は、南北朝時代特有の力強く豪壮な体配を保った優品です。長寸であり、樋がないため鎬地の働きを存分に鑑賞できる点も魅力の一つと言えます。 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 葵美術評価鑑定書 全身押し形 ※送料は価格に含まれておりません。 オークション開始価格:950,000円 入札する 関連作品: 刀:無銘(延寿)(第26回重要刀剣) 刀:無銘(青江)(第70回重要刀剣) 刀:無銘(青江)(第25回重要刀剣) 刀:無銘(雲重)(特別保存刀剣)(特別貴重刀剣鑑定書写し・折紙付) 刀:無銘(青江)(第44回重要刀剣) 刀:無銘(伝雲重)(特別保存刀剣)(委託販売品)
Certificate reading — 無銘(法華一乗)





大和伝 · 備後
現在7点販売中
法華派は備後国葦田郡を本拠とした一群の刀工で、南北朝時代より室町期にかけて活躍した。『古今銘尽大全』に拠れば、同じ備後の三原物とは別系の葦田郡物に属し、その流祖を助国とする。一乗の号を冠する工が多く、三原正家の子と伝える一乗を祖として同名数代が室町に及び、銘は「法華一乗」「法華作」「一乗作」あるいは「一」の字のみ[[c:2]]、さらに一の下に個銘を加えるものや個名だけのものなど多様である。現存する作の銘から、一乗のほか兼安、行吉、重安、重家、信兼、重吉、重康、季次、親次、吉次といった工が知られ、室町期には草戸千軒の地に金次が活躍した例も確認される。草戸は中世に栄えた都市であり、ここに法華一乗派の作例が認められることは、一派の広がりを示すものである。 作風は説示に共通して記される。鍛えは板目に杢や流れ肌を交え、刃寄りはしばしば柾がかって総体に肌立ち、地沸がつき地景が入って、かねは白け、白け映りないし映り風が立つ。ややねっとりとした粘り気のある肌合を呈する作と、荒く肌立つ作とがある。刃文は焼の低い穏やかな直刃、あるいは直刃調に小互の目が連れて交じるものを基調とし、足・葉が入り、匂勝ちに小沸がついて、刃縁にほつれ・打のけ・喰違刃などを交え、砂流し・金筋がかかる。匂口は沈みごころとなるのが常で、締まりごころのものもある。帽子には二様があり、直ぐ調ないし乱れ込んで先を焼詰める大和気質の窺えるものと、先が尖って長く返るものとが見られる。彫物は棒樋や添樋を掻き流すことが多い。これらは板目の流れる地鉄、白け映り、沈みごころの匂口に大和の特色を示しつつ、備後物らしい趣を備える。 鑑定の要点は近隣の作との見分けにある。地刃に三原を思わせるところがありながら、沸が一段と強くつき、帽子が尖って深く返る点に法華の独自性が窺える。また直刃調に小丁子・小互の目を交え匂勝ちに小沸のつく出来は一見青江派さながらであるが、鎬の高い造り込みや細かに掃きかける帽子に大和気質が看取され、備後物に見られる大和気質と青江風の混在として理解される。「備州住」と居住地をきる銘は鎌倉末より南北朝にかけて多く備後国を指し、銘鑑に載らぬ工もこの作域から同派と判断される。代表的な遺品には正平・応安・貞治・明徳の年紀を帯びた在銘作があり、なかでも生ぶ茎在銘年紀入りの太刀は南北朝最盛期の遺例として貴重とされる。光忠が無銘の一刀を一乗と極めた例も伝わり、後世の鑑定における同派の位置づけを示している。 詳しく見る →
南朝が大和国吉野に都を置いたとき、大和の諸派は最盛期にあった。包永以後の手掻、尻懸則長、そして保昌の純然たる柾目である。その技はすでに諸国へ広がりつつあった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
番号:AS25091 刀:白鞘入り(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣) 銘:無銘(法華一乗) 当社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作の出来は、無銘(法華一乗)としては「上々作」にランクされる作品です。 ハバキ: 長さ:74.09 cm (2尺4寸4分) 反り:0.97 cm (3分2厘) 目釘穴:4個 元幅:3.1 cm 先幅:2.2 cm 重ね:0.75 cm 重量:850 グラム 時代:南北朝時代(14世紀頃) 体配:身幅広く重ね厚く、反り浅めで中切先となる。 地鉄:板目肌に木目、さらに流れごころの肌が交じり、地景が入る。 刃文:直刃に浅い互の目、匂口締まりごころに沸がつき、ほつれ、砂流しが入る。 特徴: 備後法華派は、鎌倉時代末期に備前から福山に移住した助包を祖と伝えています。南北朝時代から室町時代にかけて備後国で活躍した一派で、その作風は大和伝の影響が強く、鎬地の柾目肌や、ほつれを伴う直刃調の刃文などに特色が顕著です。 本作は、南北朝時代特有の力強く豪壮な体配を保った優品です。長寸であり、樋がないため鎬地の働きを存分に鑑賞できる点も魅力の一つと言えます。 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 葵美術評価鑑定書 全身押し形 ※送料は価格に含まれておりません。 オークション開始価格:950,000円 入札する 関連作品: 刀:無銘(延寿)(第26回重要刀剣) 刀:無銘(青江)(第70回重要刀剣) 刀:無銘(青江)(第25回重要刀剣) 刀:無銘(雲重)(特別保存刀剣)(特別貴重刀剣鑑定書写し・折紙付) 刀:無銘(青江)(第44回重要刀剣) 刀:無銘(伝雲重)(特別保存刀剣)(委託販売品)
Certificate reading — 無銘(法華一乗)





大和伝 · 備後
現在7点販売中
法華派は備後国葦田郡を本拠とした一群の刀工で、南北朝時代より室町期にかけて活躍した。『古今銘尽大全』に拠れば、同じ備後の三原物とは別系の葦田郡物に属し、その流祖を助国とする。一乗の号を冠する工が多く、三原正家の子と伝える一乗を祖として同名数代が室町に及び、銘は「法華一乗」「法華作」「一乗作」あるいは「一」の字のみ[[c:2]]、さらに一の下に個銘を加えるものや個名だけのものなど多様である。現存する作の銘から、一乗のほか兼安、行吉、重安、重家、信兼、重吉、重康、季次、親次、吉次といった工が知られ、室町期には草戸千軒の地に金次が活躍した例も確認される。草戸は中世に栄えた都市であり、ここに法華一乗派の作例が認められることは、一派の広がりを示すものである。 作風は説示に共通して記される。鍛えは板目に杢や流れ肌を交え、刃寄りはしばしば柾がかって総体に肌立ち、地沸がつき地景が入って、かねは白け、白け映りないし映り風が立つ。ややねっとりとした粘り気のある肌合を呈する作と、荒く肌立つ作とがある。刃文は焼の低い穏やかな直刃、あるいは直刃調に小互の目が連れて交じるものを基調とし、足・葉が入り、匂勝ちに小沸がついて、刃縁にほつれ・打のけ・喰違刃などを交え、砂流し・金筋がかかる。匂口は沈みごころとなるのが常で、締まりごころのものもある。帽子には二様があり、直ぐ調ないし乱れ込んで先を焼詰める大和気質の窺えるものと、先が尖って長く返るものとが見られる。彫物は棒樋や添樋を掻き流すことが多い。これらは板目の流れる地鉄、白け映り、沈みごころの匂口に大和の特色を示しつつ、備後物らしい趣を備える。 鑑定の要点は近隣の作との見分けにある。地刃に三原を思わせるところがありながら、沸が一段と強くつき、帽子が尖って深く返る点に法華の独自性が窺える。また直刃調に小丁子・小互の目を交え匂勝ちに小沸のつく出来は一見青江派さながらであるが、鎬の高い造り込みや細かに掃きかける帽子に大和気質が看取され、備後物に見られる大和気質と青江風の混在として理解される。「備州住」と居住地をきる銘は鎌倉末より南北朝にかけて多く備後国を指し、銘鑑に載らぬ工もこの作域から同派と判断される。代表的な遺品には正平・応安・貞治・明徳の年紀を帯びた在銘作があり、なかでも生ぶ茎在銘年紀入りの太刀は南北朝最盛期の遺例として貴重とされる。光忠が無銘の一刀を一乗と極めた例も伝わり、後世の鑑定における同派の位置づけを示している。 詳しく見る →
南朝が大和国吉野に都を置いたとき、大和の諸派は最盛期にあった。包永以後の手掻、尻懸則長、そして保昌の純然たる柾目である。その技はすでに諸国へ広がりつつあった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。