二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
本作高平は辻村伝右衛門。初代兼若(辻村四郎衛門・越中守高平)の孫で、二代兼若(辻村又助)の次男。慶安四年(1651)生まれ。高平の名跡を継いで延宝二年(1674)出羽守を受領。作刀は延宝二年から元禄九年(1696)にわたる。作柄は二代兼若に似て箱乱れが交じり砂流し掛かる。刃文の華麗さは兼若一族第一といわれる。本作は高平(伝右衛門)の特徴をあらわす華麗な刃文の冠落し脇指。昭和62年(1987)特別保存刀剣審査合格。

















江戸時代
二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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