風をいたみ 蓮の浮葉に 宿しめて 涼しき玉に 蛙鳴くなり(後鳥羽院、『新後拾遺和歌集 巻三 夏』) 歌にも詠まれ、古来より格好の取り合わせとして絵画や器物の好画題とされた蓮の葉と蛙。本作では表を磨地、裏を石目地仕立てとしている。背中にちょっと傷のある蛙が蓮の葉にちょこんと乗っている。何とも言えないユーモラスな表情を湛えて。無銘ながら秋田の正阿弥傳兵衛一門の作であろう。






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