室町時代の実用鐔に施された装飾は、鉄地に真鍮象嵌を施した応仁鐔、その進化形の平安城象嵌鐔などが知られている。 点と線による装飾から次第に風物などが図柄として取られるようになるその平安城象嵌極めの中で、応仁鐔のような簡潔な手法のみを採っているのが本作。 カランと乾いたような響音を呈する鉄地に、細かな櫛形を連続させた線状の真鍮地金を全面に施している。一際古風な印象の強い作である。



保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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