三人の天下人が戦国の世紀を終わらせ、刀は新しい秩序の道具となった。1588年の刀狩は刀を武士の標章とし、名刀は条約のごとく家々の間を行き交い、鑑定は以後この境で古刀と新刀を分かつ。
ホーム 戻る お問い合わせ 脇差:同田貫正次(銘:同[ ]貫正次) DK0561 生茎(うぶなかご)の古刀脇差で、「同[ ]貫正次」と銘があります。 造り込みは鎬造、庵棟、大切先。 刃渡り:1尺6寸2分9厘(49.37cm)、元幅:3.06cm、先幅:2.08cm、重ね:7.3mm。 刃文は沸出来の直刃小乱れに、小互の目が交じり、刃縁は明るく冴えます。刃中の沸よくつき、金筋が見て取れます。帽子は小丸に中返り。地鉄は精緻に詰んだ板目肌が明るく、細かな地沸がつきます。 研ぎ上がり済で白鞘に収まっており、ハバキは柄と一体の構造となっています。本作は未鑑定(審査未提出)の個体です。 正次は天正年間(1573年〜1592年)頃に活躍した工です。「同田貫」の語源は「胴太貫(胴を貫くほど太い)」とも言われ、その圧倒的な切味を象徴しています。同田貫派は肥後国を拠点とし、肥後延寿派の流れを汲みます。延寿派は徳治元年(1305年)、来国行の門人である延寿国村によって創始されました。延寿派の衰退後、16世紀半ばに肥後の同田貫の地で同田貫派が興り、正国がその祖と伝えられています。 同田貫には備前伝の作風も見られますが、本作は肥後延寿の特色を色濃く反映しています。茎の状態に惜しまれる点はありますが、身幅は健全です。切先に微細な炭ごもりと、鎬地に僅かな縦割れが見られますが(画像参照)、鑑賞を損なうものではありません。 愛刀家にとって非常に魅力的な一振りと言えます。 (微細な縦割れおよび炭ごもりあり、いずれも致命的なものではありません) 『日本刀銘鑑』所載:同田貫正次











備前伝 · 肥後
現在18点販売中
同田貫は肥後国の菊池に室町末期から興り、新刀期に及んで活躍した一派である。説示は本派を九州肥後を代表する流派として位置づけ、その一門に正国・上野介・又八(又八左衛門)・正広・兵部・左馬介・国勝らの工があったことを伝える。年紀を備えた遺例には天正から慶長に跨がる作が見られ、上野介には慶長九年・慶長十六年八月吉日の銘があって、新古を跨ぐ形でこの工が活躍したことが知られる。正国の薙刀は桃山時代の製作と鑑せられ、刀身とほぼ同時期に誂えられた拵を伴う例もある。説示の伝える工と年紀からは、戦国末から江戸初頭にかけての肥後にあって、実用の需に応えた工房の姿がうかがえる。 作風は、身幅広く重ね厚く平肉の豊かな豪壮な造込みを基調とする。説示はこれを武骨な姿とも記し、鎬造の刀のほかに大身槍や大振りの薙刀の作例も数多く経眼されると述べる。鍛えは板目肌で、処々に流れ肌や杢目を交え、やや肌立ちごころとなり、地沸がつく。刃文はのたれを基調に小互の目・小丁子・小尖り刃などが交じり、足・葉がよく入り、匂口は締りがちで叢沸となり、飛焼や棟焼を見せ、金筋・砂流しの細かにかかる作がある。互の目乱れを主とする例や、正広の薙刀のように直刃を焼いて匂口の沈む作も伝えられ、一派のうちに振幅のあることが説示から読み取れる。見分けに当たっては、頑健な姿態と、匂口の締まった乱刃に叢沸・飛焼・棟焼の交じる地刃の様相が手がかりとなる。 伝承の面では、説示はこの派の刀の鋭利さが古くから賞讃され、実用刀として知られてきたことを繰り返し記す。代表工とされる上野介には、常に見る同派の作域よりも変化に富み野趣の感じられる作があり、沈みごころの地刃に渋い味わいの醸される一口が同工および同派を代表する出来として挙げられている。正国の薙刀は、地沸の微塵に厚くついた鍛えと、同派の常以上に明るく沸づいて刃中の頻りに働く刃文をもって秀作と評され、黒漆金蒔絵柄鞘薙刀拵を附帯する。又八の薙刀には匂口の締まった作に沸のつく一派の特色がよく示され、黒塗薙刀拵を伴う。資料は僅少ながら、これらの遺例は、肥後にあって頑健と切れ味を旨とした同田貫の性格を、刀・薙刀の双方に即して伝えるものといえる。 詳しく見る →
桃山時代
三人の天下人が戦国の世紀を終わらせ、刀は新しい秩序の道具となった。1588年の刀狩は刀を武士の標章とし、名刀は条約のごとく家々の間を行き交い、鑑定は以後この境で古刀と新刀を分かつ。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
Three day, no penalty, inspection on every item. Returns must be in the same condition as shipped. Actual costs will be charged on returned items. No restocking fee. If you did not like the item is a good enough reason for return.
$2,800
ホーム 戻る お問い合わせ 脇差:同田貫正次(銘:同[ ]貫正次) DK0561 生茎(うぶなかご)の古刀脇差で、「同[ ]貫正次」と銘があります。 造り込みは鎬造、庵棟、大切先。 刃渡り:1尺6寸2分9厘(49.37cm)、元幅:3.06cm、先幅:2.08cm、重ね:7.3mm。 刃文は沸出来の直刃小乱れに、小互の目が交じり、刃縁は明るく冴えます。刃中の沸よくつき、金筋が見て取れます。帽子は小丸に中返り。地鉄は精緻に詰んだ板目肌が明るく、細かな地沸がつきます。 研ぎ上がり済で白鞘に収まっており、ハバキは柄と一体の構造となっています。本作は未鑑定(審査未提出)の個体です。 正次は天正年間(1573年〜1592年)頃に活躍した工です。「同田貫」の語源は「胴太貫(胴を貫くほど太い)」とも言われ、その圧倒的な切味を象徴しています。同田貫派は肥後国を拠点とし、肥後延寿派の流れを汲みます。延寿派は徳治元年(1305年)、来国行の門人である延寿国村によって創始されました。延寿派の衰退後、16世紀半ばに肥後の同田貫の地で同田貫派が興り、正国がその祖と伝えられています。 同田貫には備前伝の作風も見られますが、本作は肥後延寿の特色を色濃く反映しています。茎の状態に惜しまれる点はありますが、身幅は健全です。切先に微細な炭ごもりと、鎬地に僅かな縦割れが見られますが(画像参照)、鑑賞を損なうものではありません。 愛刀家にとって非常に魅力的な一振りと言えます。 (微細な縦割れおよび炭ごもりあり、いずれも致命的なものではありません) 『日本刀銘鑑』所載:同田貫正次











備前伝 · 肥後
現在18点販売中
同田貫は肥後国の菊池に室町末期から興り、新刀期に及んで活躍した一派である。説示は本派を九州肥後を代表する流派として位置づけ、その一門に正国・上野介・又八(又八左衛門)・正広・兵部・左馬介・国勝らの工があったことを伝える。年紀を備えた遺例には天正から慶長に跨がる作が見られ、上野介には慶長九年・慶長十六年八月吉日の銘があって、新古を跨ぐ形でこの工が活躍したことが知られる。正国の薙刀は桃山時代の製作と鑑せられ、刀身とほぼ同時期に誂えられた拵を伴う例もある。説示の伝える工と年紀からは、戦国末から江戸初頭にかけての肥後にあって、実用の需に応えた工房の姿がうかがえる。 作風は、身幅広く重ね厚く平肉の豊かな豪壮な造込みを基調とする。説示はこれを武骨な姿とも記し、鎬造の刀のほかに大身槍や大振りの薙刀の作例も数多く経眼されると述べる。鍛えは板目肌で、処々に流れ肌や杢目を交え、やや肌立ちごころとなり、地沸がつく。刃文はのたれを基調に小互の目・小丁子・小尖り刃などが交じり、足・葉がよく入り、匂口は締りがちで叢沸となり、飛焼や棟焼を見せ、金筋・砂流しの細かにかかる作がある。互の目乱れを主とする例や、正広の薙刀のように直刃を焼いて匂口の沈む作も伝えられ、一派のうちに振幅のあることが説示から読み取れる。見分けに当たっては、頑健な姿態と、匂口の締まった乱刃に叢沸・飛焼・棟焼の交じる地刃の様相が手がかりとなる。 伝承の面では、説示はこの派の刀の鋭利さが古くから賞讃され、実用刀として知られてきたことを繰り返し記す。代表工とされる上野介には、常に見る同派の作域よりも変化に富み野趣の感じられる作があり、沈みごころの地刃に渋い味わいの醸される一口が同工および同派を代表する出来として挙げられている。正国の薙刀は、地沸の微塵に厚くついた鍛えと、同派の常以上に明るく沸づいて刃中の頻りに働く刃文をもって秀作と評され、黒漆金蒔絵柄鞘薙刀拵を附帯する。又八の薙刀には匂口の締まった作に沸のつく一派の特色がよく示され、黒塗薙刀拵を伴う。資料は僅少ながら、これらの遺例は、肥後にあって頑健と切れ味を旨とした同田貫の性格を、刀・薙刀の双方に即して伝えるものといえる。 詳しく見る →
桃山時代
三人の天下人が戦国の世紀を終わらせ、刀は新しい秩序の道具となった。1588年の刀狩は刀を武士の標章とし、名刀は条約のごとく家々の間を行き交い、鑑定は以後この境で古刀と新刀を分かつ。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
Three day, no penalty, inspection on every item. Returns must be in the same condition as shipped. Actual costs will be charged on returned items. No restocking fee. If you did not like the item is a good enough reason for return.
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