1800年前後、水心子正秀は著述をもって、鍛刀は古作の法に立ち返るべしと説いた。復古刀の運動である。最大の後継者直胤は、数百年絶えていた備前伝と相州伝を確信をもって再現した。
本作の会津住長尾将尊(まさたか)は河沼群村岡村(現在の福島県西会津町村岡)文化十四年(1817)生れ。松軒元興(元興三代・江戸に於て石堂運寿是一に学ぶ)門。安政から慶応にかけて作刀を遺すが少ない。明治二十七年(1894)77歳没。本作は、身幅広く重ね厚くそり頃合いの頑健な姿。地鉄は小板目詰んで潤い地沸付き地景入る。刃文は沸出来の矢筈刃と互の目が交互に並び金筋をみる。堂々とした優作。令和4年(2022)特別保存刀剣審査合格。

















新々刀 復古の運動
1800年前後、水心子正秀は著述をもって、鍛刀は古作の法に立ち返るべしと説いた。復古刀の運動である。最大の後継者直胤は、数百年絶えていた備前伝と相州伝を確信をもって再現した。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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