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菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 縦82.0ミリ 横75.2ミリ 切羽台厚3.9ミリ 重量142.0グラム 江戸中期 The middle Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 埋忠は桃山時代から江戸時代初期にかけて、京都を中心に活躍した刀工・装剣金工の一派です。なかでも京都西陣に住した埋忠明寿は、新刀鍛冶の祖とも称され、作刀、刀身彫刻、鐔の製作に優れた名工として知られています。 埋忠一門は刀剣や刀装具の製作にとどまらず、古名刀の磨上げや仕立て直し、金象嵌銘の施入、鎺などの金具製作、名刀の記録にも携わりました。彫刻や象嵌を巧みに用いた斬新で格調高い作風を確立し、後世の刀工や装剣金工に大きな影響を与えています。 埋忠重光は江戸中期の18世紀に京都西陣で活躍した埋忠派の金工で、「山城國西陣住埋忠重光」と銘し、鉄地へ雲、菊花、桐、楓などを肉彫と透かしで表し、金の細部を添えた作例が知られています。大振りの文様を明快に捉えながら、花弁や葉脈には繊細な鏨を用い、埋忠派の伝統的な鎚目地と装飾性を調和させるところに重光の持ち味があります。 菊は長寿、高潔、繁栄を象徴し、楓は秋の深まりと季節の移ろいを表すことから、両者を取り合わせた菊花楓図は錦秋の華やぎと吉祥の願いを一面へ託した格調高い画題です。丸く豊かに開く菊花と、鋭く伸びる楓葉では輪郭も葉脈も大きく異なるため、二つの植物を対角へ配することで、静かな均衡の中に心地よい変化が生まれます。 本品は四方に張りを持たせた木瓜形の鉄槌目地へ、表の右上に大きく開く菊花、左下に楓葉を配し、上方には菊花と雲の輪郭に沿うような小透を設け、鋤出彫による図柄を切羽台や耳へ滑らかに連結しています。菊花は広い花弁を放射状に開かせ、金色の花心を中心として堂々と表し、楓葉は細長く伸びる裂片と葉脈を金で際立たせることで、黒褐色の鉄地に錦秋の静かな輝きを添えています。 菊の花心と楓の葉脈には金を添え、深い黒褐色の地鉄へ秋の光を差すような気品あるアクセントを与えています。裏面では菊花の位置を左上へ移し、表と呼応させながら簡潔にまとめることで、鐔を返した際にも季節の景色が自然に続き、鎚目地の柔らかな起伏と木瓜形の量感がいっそう引き立ちます。 在銘の埋忠重光作として、江戸中期の制作年代、京都西陣に受け継がれた埋忠派の鉄味、地透と肉彫を一体化する構成力、金色を抑制して用いる雅趣を余すところなく味わえます。大振りで堂々とした形姿、季節と吉祥を兼ね備えた画題、作者と流派を明確に伝える銘振りがそろい、鑑賞性と資料性の双方に優れた、埋忠物を収集するうえでも見逃し難い一枚です。

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刀装具›平安城象嵌›重光›菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 12-1786
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重光

菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 12-1786

在銘 · Umetada · 江戸

¥275,000
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山城

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在銘

鑑定書

保存 (NBTHK)

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菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 縦82.0ミリ 横75.2ミリ 切羽台厚3.9ミリ 重量142.0グラム 江戸中期 The middle Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 埋忠は桃山時代から江戸時代初期にかけて、京都を中心に活躍した刀工・装剣金工の一派です。なかでも京都西陣に住した埋忠明寿は、新刀鍛冶の祖とも称され、作刀、刀身彫刻、鐔の製作に優れた名工として知られています。 埋忠一門は刀剣や刀装具の製作にとどまらず、古名刀の磨上げや仕立て直し、金象嵌銘の施入、鎺などの金具製作、名刀の記録にも携わりました。彫刻や象嵌を巧みに用いた斬新で格調高い作風を確立し、後世の刀工や装剣金工に大きな影響を与えています。 埋忠重光は江戸中期の18世紀に京都西陣で活躍した埋忠派の金工で、「山城國西陣住埋忠重光」と銘し、鉄地へ雲、菊花、桐、楓などを肉彫と透かしで表し、金の細部を添えた作例が知られています。大振りの文様を明快に捉えながら、花弁や葉脈には繊細な鏨を用い、埋忠派の伝統的な鎚目地と装飾性を調和させるところに重光の持ち味があります。 菊は長寿、高潔、繁栄を象徴し、楓は秋の深まりと季節の移ろいを表すことから、両者を取り合わせた菊花楓図は錦秋の華やぎと吉祥の願いを一面へ託した格調高い画題です。丸く豊かに開く菊花と、鋭く伸びる楓葉では輪郭も葉脈も大きく異なるため、二つの植物を対角へ配することで、静かな均衡の中に心地よい変化が生まれます。 本品は四方に張りを持たせた木瓜形の鉄槌目地へ、表の右上に大きく開く菊花、左下に楓葉を配し、上方には菊花と雲の輪郭に沿うような小透を設け、鋤出彫による図柄を切羽台や耳へ滑らかに連結しています。菊花は広い花弁を放射状に開かせ、金色の花心を中心として堂々と表し、楓葉は細長く伸びる裂片と葉脈を金で際立たせることで、黒褐色の鉄地に錦秋の静かな輝きを添えています。 菊の花心と楓の葉脈には金を添え、深い黒褐色の地鉄へ秋の光を差すような気品あるアクセントを与えています。裏面では菊花の位置を左上へ移し、表と呼応させながら簡潔にまとめることで、鐔を返した際にも季節の景色が自然に続き、鎚目地の柔らかな起伏と木瓜形の量感がいっそう引き立ちます。 在銘の埋忠重光作として、江戸中期の制作年代、京都西陣に受け継がれた埋忠派の鉄味、地透と肉彫を一体化する構成力、金色を抑制して用いる雅趣を余すところなく味わえます。大振りで堂々とした形姿、季節と吉祥を兼ね備えた画題、作者と流派を明確に伝える銘振りがそろい、鑑賞性と資料性の双方に優れた、埋忠物を収集するうえでも見逃し難い一枚です。

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重光

鐔工

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重光 — 詳細鐔工派

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流派について

平安城象嵌

鐔工

現在26点販売中

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平安城象嵌鐔は、山城国の都・京都を中心に展開した技法的地域伝統である。NBTHK説示において本派は一貫して「応仁鐔の流れを汲む流派」[[c:1]]と位置付けられているが、その古いところは時代的にも応仁鐔にほぼ近く、両者はおおむね同時期に栄えたものと理解される。また鎌倉鐔などとの関連性も考えられている。本派は室町時代末期から桃山期にかけて盛行し、江戸初期に至るまで繁栄を見た。この門からは小池与四郎が出て一派をおこした。与四郎は小池氏で和泉守を受領し名を直正といい、出身は京都であるが後に加賀国に移住し、金工加賀象嵌の先駆をなしたと伝えられる。銘を記すものが多く、作者銘の前に「平安城住」「山城国住」と製作地を冠するのが通例で、政重・長吉・吉久・吉家などの銘が多く見られる。 作風はおおむね二様に大別される。一つは据紋象嵌、他は平象嵌であり、いずれも真鍮を多用しているところに顕著な特色がある。意匠については、前者は紋唐草を施して文様風に展開させ、後者には唐草文・桔梗文のように草花をあらわしたものを多く見る。時代が下るにつれて真鍮以外の金・銀・素銅・赤銅・山金などを併用するようになり、意匠も絵風のものが加わり、据文と平象嵌を混用したり鋤出高彫を施した作例もある。小池与四郎の一派はさらに独自の造込みを示し、薄手の鉄板鐔の耳際に家紋を連ねて透し、地に唐草の平象嵌を一面に施して毛彫を加えたものをその典型とする。平象嵌がわずかに地よりも盛り上った感じとなるところ、また耳際にわずかに肉を落とした肉置の処理は与四郎鐔の造込みの特色とされる。 説示を通じて本派の作品は繰り返し京都的な美意識をもって評価されている。「意匠が雅びでいかにも京風」[[c:2]]「構図・彫法共に洗練味があり」[[c:3]]「画面からは京風の雅びやかさが看て取れる」[[c:4]]「文様にも雅致があり」[[c:5]]といった審査語が重ねられ、都の工房文化に根ざした洗練が一貫して認められる。長吉のように鋤出高彫と真鍮・赤銅象嵌を駆使して山水図のごとき絵風鐔の世界を展開し得た作者の存在は、本派が単なる象嵌装飾にとどまらず、絵画的表現にまで到達した技術的幅の広さを物語る。鉄地に真鍮象嵌という素材と技法の組み合わせを基軸としながら、独自の意匠感覚と都風の雅趣をもって鐔の一大系譜を確立した点に、平安城象嵌鐔の伝統としての意義がある。 詳しく見る →

3名の刀工指定7口
主要刀工
刀工時代指定
重光—0
英貞—0
忠次—0
吉久—0
吉長—0
平安城象嵌流派を見る →
NBTHK鑑定書
保存刀装具Hozon Tōsōgu
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銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。

NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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販売店
刀
刀心
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平安城象嵌派の作

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宝刀堂
保存
Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 平安城象嵌松樹図鐔 無銘Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 平安城象嵌松樹図鐔 無銘

鍔

作平安城象嵌派
江戸
¥120,000
刀心
Tsuba - 作 平安城象嵌派 - 武鑑透鐔 無銘(与四郎) -Mumei(Yoshiro)- 12-1713Tsuba - 作 平安城象嵌派 - 武鑑透鐔 無銘(与四郎) -Mumei(Yoshiro)- 12-1713

鍔

作平安城象嵌派
桃山
¥55,000
山城屋
保存
Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - ●雲龍図鐔 (平安城象嵌)Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - ●雲龍図鐔 (平安城象嵌)

鍔

作平安城象嵌派
江戸
¥220,000
刀心
保存
Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 丸紋透瓢箪棚図 無銘(平安城象眼)Mumei(Heianjo) 12-1109Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 丸紋透瓢箪棚図 無銘(平安城象眼)Mumei(Heianjo) 12-1109

鍔

作平安城象嵌派
江戸
¥143,000
Nihonto Art
Tsuba - 作 平安城象嵌派 - 鍔:古正阿弥平安城風Tsuba - 作 平安城象嵌派 - 鍔:古正阿弥平安城風

鍔

作平安城象嵌派
江戸
¥850
刀友会
保存
Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 笹雪図鐔 無銘 平安城象嵌 保存刀装具鑑定書Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 笹雪図鐔 無銘 平安城象嵌 保存刀装具鑑定書

鍔

作平安城象嵌派
江戸
¥100,000
勝武堂
保存
Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 鐔 無銘 平安城象嵌 文様散図Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 鐔 無銘 平安城象嵌 文様散図

鍔

作平安城象嵌派
江戸
¥95,000
刀心
保存
Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 菊花透綾杉図鐔 無銘(平安城象嵌)Mumei(Heianjou zougan) 12-439Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 菊花透綾杉図鐔 無銘(平安城象嵌)Mumei(Heianjou zougan) 12-439

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作平安城象嵌派
江戸
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菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 縦82.0ミリ 横75.2ミリ 切羽台厚3.9ミリ 重量142.0グラム 江戸中期 The middle Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 埋忠は桃山時代から江戸時代初期にかけて、京都を中心に活躍した刀工・装剣金工の一派です。なかでも京都西陣に住した埋忠明寿は、新刀鍛冶の祖とも称され、作刀、刀身彫刻、鐔の製作に優れた名工として知られています。 埋忠一門は刀剣や刀装具の製作にとどまらず、古名刀の磨上げや仕立て直し、金象嵌銘の施入、鎺などの金具製作、名刀の記録にも携わりました。彫刻や象嵌を巧みに用いた斬新で格調高い作風を確立し、後世の刀工や装剣金工に大きな影響を与えています。 埋忠重光は江戸中期の18世紀に京都西陣で活躍した埋忠派の金工で、「山城國西陣住埋忠重光」と銘し、鉄地へ雲、菊花、桐、楓などを肉彫と透かしで表し、金の細部を添えた作例が知られています。大振りの文様を明快に捉えながら、花弁や葉脈には繊細な鏨を用い、埋忠派の伝統的な鎚目地と装飾性を調和させるところに重光の持ち味があります。 菊は長寿、高潔、繁栄を象徴し、楓は秋の深まりと季節の移ろいを表すことから、両者を取り合わせた菊花楓図は錦秋の華やぎと吉祥の願いを一面へ託した格調高い画題です。丸く豊かに開く菊花と、鋭く伸びる楓葉では輪郭も葉脈も大きく異なるため、二つの植物を対角へ配することで、静かな均衡の中に心地よい変化が生まれます。 本品は四方に張りを持たせた木瓜形の鉄槌目地へ、表の右上に大きく開く菊花、左下に楓葉を配し、上方には菊花と雲の輪郭に沿うような小透を設け、鋤出彫による図柄を切羽台や耳へ滑らかに連結しています。菊花は広い花弁を放射状に開かせ、金色の花心を中心として堂々と表し、楓葉は細長く伸びる裂片と葉脈を金で際立たせることで、黒褐色の鉄地に錦秋の静かな輝きを添えています。 菊の花心と楓の葉脈には金を添え、深い黒褐色の地鉄へ秋の光を差すような気品あるアクセントを与えています。裏面では菊花の位置を左上へ移し、表と呼応させながら簡潔にまとめることで、鐔を返した際にも季節の景色が自然に続き、鎚目地の柔らかな起伏と木瓜形の量感がいっそう引き立ちます。 在銘の埋忠重光作として、江戸中期の制作年代、京都西陣に受け継がれた埋忠派の鉄味、地透と肉彫を一体化する構成力、金色を抑制して用いる雅趣を余すところなく味わえます。大振りで堂々とした形姿、季節と吉祥を兼ね備えた画題、作者と流派を明確に伝える銘振りがそろい、鑑賞性と資料性の双方に優れた、埋忠物を収集するうえでも見逃し難い一枚です。

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刀装具›平安城象嵌›重光›菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 12-1786
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菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 12-1786

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菊花楓図鐔 山城國西陣住埋忠重光 -Yamashiro no Kuni Nishijin ju Umetada Shigemitsu- 縦82.0ミリ 横75.2ミリ 切羽台厚3.9ミリ 重量142.0グラム 江戸中期 The middle Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 埋忠は桃山時代から江戸時代初期にかけて、京都を中心に活躍した刀工・装剣金工の一派です。なかでも京都西陣に住した埋忠明寿は、新刀鍛冶の祖とも称され、作刀、刀身彫刻、鐔の製作に優れた名工として知られています。 埋忠一門は刀剣や刀装具の製作にとどまらず、古名刀の磨上げや仕立て直し、金象嵌銘の施入、鎺などの金具製作、名刀の記録にも携わりました。彫刻や象嵌を巧みに用いた斬新で格調高い作風を確立し、後世の刀工や装剣金工に大きな影響を与えています。 埋忠重光は江戸中期の18世紀に京都西陣で活躍した埋忠派の金工で、「山城國西陣住埋忠重光」と銘し、鉄地へ雲、菊花、桐、楓などを肉彫と透かしで表し、金の細部を添えた作例が知られています。大振りの文様を明快に捉えながら、花弁や葉脈には繊細な鏨を用い、埋忠派の伝統的な鎚目地と装飾性を調和させるところに重光の持ち味があります。 菊は長寿、高潔、繁栄を象徴し、楓は秋の深まりと季節の移ろいを表すことから、両者を取り合わせた菊花楓図は錦秋の華やぎと吉祥の願いを一面へ託した格調高い画題です。丸く豊かに開く菊花と、鋭く伸びる楓葉では輪郭も葉脈も大きく異なるため、二つの植物を対角へ配することで、静かな均衡の中に心地よい変化が生まれます。 本品は四方に張りを持たせた木瓜形の鉄槌目地へ、表の右上に大きく開く菊花、左下に楓葉を配し、上方には菊花と雲の輪郭に沿うような小透を設け、鋤出彫による図柄を切羽台や耳へ滑らかに連結しています。菊花は広い花弁を放射状に開かせ、金色の花心を中心として堂々と表し、楓葉は細長く伸びる裂片と葉脈を金で際立たせることで、黒褐色の鉄地に錦秋の静かな輝きを添えています。 菊の花心と楓の葉脈には金を添え、深い黒褐色の地鉄へ秋の光を差すような気品あるアクセントを与えています。裏面では菊花の位置を左上へ移し、表と呼応させながら簡潔にまとめることで、鐔を返した際にも季節の景色が自然に続き、鎚目地の柔らかな起伏と木瓜形の量感がいっそう引き立ちます。 在銘の埋忠重光作として、江戸中期の制作年代、京都西陣に受け継がれた埋忠派の鉄味、地透と肉彫を一体化する構成力、金色を抑制して用いる雅趣を余すところなく味わえます。大振りで堂々とした形姿、季節と吉祥を兼ね備えた画題、作者と流派を明確に伝える銘振りがそろい、鑑賞性と資料性の双方に優れた、埋忠物を収集するうえでも見逃し難い一枚です。

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Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 鐔 無銘 平安城象嵌 文様散図Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 鐔 無銘 平安城象嵌 文様散図

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Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 菊花透綾杉図鐔 無銘(平安城象嵌)Mumei(Heianjou zougan) 12-439Tsuba - Hozon - 作 平安城象嵌派 - 菊花透綾杉図鐔 無銘(平安城象嵌)Mumei(Heianjou zougan) 12-439

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