縦77.6ミリ 横67.8ミリ 切羽台厚4.8ミリ 重さ129.4グラム 江戸 The Edo era 附属 ― 素銅を下地とし、その表裏に赤銅の薄板を貼り合わせ、さらに耳にも赤銅の薄板を覆輪として廻らせた、手間を惜しまぬ献上仕様の鐔です。赤銅は銅に微量(3~5%)の金を加えた合金で、仕上げと時代を経ることで得られる深く沈んだ紫黒色は、古来より格調高い金工材料として珍重されてきました。 本作においても、その赤銅特有の落ち着いた色調が、異材を組み合わせた構成に静かな緊張感と品位を与え、異なる地金を巧みに組み合わせることで生まれる質感の対比と、赤銅ならではの奥行きある色味が相俟って、全体に静謐で上品な気品を漂わせています。 本来は鑑賞の上でこそ評価されるべき作ですが、近年の金相場高騰の影響もあり、赤銅の無垢か否かを確かめる目的で鑢を当てられた痕跡が見受けられる点は、誠に惜しまれるところです。 しかしながら、構造上いずれも修復は十分可能であり、適切な処置を施すことで、本来の姿と品格を取り戻すことが出来ます。 由緒ある献上鐔としての価値を正しく後世へ伝えるためにも、修復をご検討の際は是非ご相談ください。理解ある方の手に渡り、再び相応しい扱いを受けることを願ってやまない一枚です。







無銘
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