新田庄に在住している刀工で現存品は少ない。 本刀は米国の収集家ロバートベンソン氏の所有であったもので里帰りの優品といえる。






備前伝 · 備前 · 1312-1332頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位10%
現在1点販売中
備前国新田庄に在住した刀工、親依は、鎌倉時代末期に活動した刀工である。同時代には則次も新田庄に在住していたことが知られるが、則次の作は稀有であり、親依の作が現存する。親依の作には文保、元応、嘉暦、元徳などの年号が刻まれたものが存在し、製作時期は明確である。元応二年銘の作には右衛門尉を冠している。
親依の作風は、総じて焼の低い直刃を焼く点に特徴がある。刃文は匂口淋しく小足が入り、姿は細身で小鋒となる傾向を示す。作風は丁子の目立つ出来のものも僅かに存在するが、多くは直刃調に僅かに小互の目ごころ交じり、小沸つく出来となる。地鉄は板目肌立ち、地沸つき、幽かに映りが立つものが見られる。茎は生ぶ、先つまんで栗尻、鑢目筋違となるものが多い。
親依の作は、同時代の長船物に比較して技量がやや見劣りすると評されることがある。しかし、年紀銘が資料的に貴重であること、また、作風が典型的な鎌倉時代末期の備前物を示すことから、資料価値は高い。現存する作刀は少ないながらも、備前鍛冶の一派として、その作風を知る上で重要な刀工である。
親依の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代
備前伝 · 備前
現在1点販売中
新田庄は備前国にあった地名で、鎌倉時代末期にこの地に住した一群の刀工を新田庄物と呼ぶ。説示が挙げる工は親依・氏依・則次・保則らで、親依には文保・元応・嘉暦・元徳、氏依には正安・嘉元・元亨、則次には暦応・文和の年紀が見え、一派の制作年代はほぼ明らかである。氏依は銘鑑において親依の族とされ、保則は新田庄に住した則吉の師としてその名を留める。年代は鎌倉末期から南北朝期に及ぶ。説示は同時代の長船物に技量がやや見劣りすると記し、また新田庄に続けて唐河派・土師派の名を挙げて、いずれも作刀が稀有な備前の小集団として位置づける。新田庄は備前圏に連なる一派であるが、説示は親依・氏依・則次・保則を個々の名で扱い、一文字や長船との直接の師承関係には踏み込まない。 姿は細身の太刀に小切先または中鋒を結び、腰反りのつくものが多い。氏依の一作のように身幅広く重ね厚く、踏張りのある堂々たる姿を示す例もある。鍛えは小板目または板目で、よくつんで杢を交え、處々流れ肌や大肌が交じり肌立ちごころとなるものもある。地沸が細かにつき、地斑調の肌合を交え、淡く乱れ映りが立つことを諸作に共通して記す。刃文は焼の低い直刃を基調とし、細直刃または中直刃に小足・葉が入り、處々小互の目ごころや小丁子が連れて交じる。匂出来で匂口締まりごころに小沸がつき、處々ややうるみ、僅かに金筋・砂流しがかかるものもある。帽子は直ぐに小丸に返り、掃きかけるものや焼詰め風となるものも見える。親依の作には焼の低い淋しい直刃に小足の入る穏和な出来が多い一方、丁子に互の目を交え佩裏に腰刃風の乱れを交えた華やかな一作もあり、一派の中に振幅がある。 鑑定の要点は、細身の太刀姿に焼の低い直刃を焼き、小足・葉を交えて乱れ映りの立つ穏和な出来口にある。則次の文和年紀の一作は中直刃に小沸づき、同国の雲類に似るとされ、雲生一派の研究の資料としても重んじられる。氏依の左兵衛尉銘嘉元三年紀の太刀や、親依の元応二年紀・元徳年紀の作が在銘の基準作として挙げられ、氏依の一作は同派中で最も精緻な鍛えを見せる点が特記される。保則は現存が稀で、新田庄に住した一類と共通する作風を示すことからこれに該当する可能性が高いと推量される。伝来では雲州松平家の旧蔵品が知られ、日枝神社の重要文化財には親依の在銘作が伝わる。新田庄物はいずれも在銘作の現存が少なく、各工の作域を知り得る基準として、また年紀を備えて制作年代を明らかにする資料として価値が高い。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト新田庄に在住している刀工で現存品は少ない。 本刀は米国の収集家ロバートベンソン氏の所有であったもので里帰りの優品といえる。






備前伝 · 備前 · 1312-1332頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位10%
現在1点販売中
備前国新田庄に在住した刀工、親依は、鎌倉時代末期に活動した刀工である。同時代には則次も新田庄に在住していたことが知られるが、則次の作は稀有であり、親依の作が現存する。親依の作には文保、元応、嘉暦、元徳などの年号が刻まれたものが存在し、製作時期は明確である。元応二年銘の作には右衛門尉を冠している。
親依の作風は、総じて焼の低い直刃を焼く点に特徴がある。刃文は匂口淋しく小足が入り、姿は細身で小鋒となる傾向を示す。作風は丁子の目立つ出来のものも僅かに存在するが、多くは直刃調に僅かに小互の目ごころ交じり、小沸つく出来となる。地鉄は板目肌立ち、地沸つき、幽かに映りが立つものが見られる。茎は生ぶ、先つまんで栗尻、鑢目筋違となるものが多い。
親依の作は、同時代の長船物に比較して技量がやや見劣りすると評されることがある。しかし、年紀銘が資料的に貴重であること、また、作風が典型的な鎌倉時代末期の備前物を示すことから、資料価値は高い。現存する作刀は少ないながらも、備前鍛冶の一派として、その作風を知る上で重要な刀工である。
親依の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代
備前伝 · 備前
現在1点販売中
新田庄は備前国にあった地名で、鎌倉時代末期にこの地に住した一群の刀工を新田庄物と呼ぶ。説示が挙げる工は親依・氏依・則次・保則らで、親依には文保・元応・嘉暦・元徳、氏依には正安・嘉元・元亨、則次には暦応・文和の年紀が見え、一派の制作年代はほぼ明らかである。氏依は銘鑑において親依の族とされ、保則は新田庄に住した則吉の師としてその名を留める。年代は鎌倉末期から南北朝期に及ぶ。説示は同時代の長船物に技量がやや見劣りすると記し、また新田庄に続けて唐河派・土師派の名を挙げて、いずれも作刀が稀有な備前の小集団として位置づける。新田庄は備前圏に連なる一派であるが、説示は親依・氏依・則次・保則を個々の名で扱い、一文字や長船との直接の師承関係には踏み込まない。 姿は細身の太刀に小切先または中鋒を結び、腰反りのつくものが多い。氏依の一作のように身幅広く重ね厚く、踏張りのある堂々たる姿を示す例もある。鍛えは小板目または板目で、よくつんで杢を交え、處々流れ肌や大肌が交じり肌立ちごころとなるものもある。地沸が細かにつき、地斑調の肌合を交え、淡く乱れ映りが立つことを諸作に共通して記す。刃文は焼の低い直刃を基調とし、細直刃または中直刃に小足・葉が入り、處々小互の目ごころや小丁子が連れて交じる。匂出来で匂口締まりごころに小沸がつき、處々ややうるみ、僅かに金筋・砂流しがかかるものもある。帽子は直ぐに小丸に返り、掃きかけるものや焼詰め風となるものも見える。親依の作には焼の低い淋しい直刃に小足の入る穏和な出来が多い一方、丁子に互の目を交え佩裏に腰刃風の乱れを交えた華やかな一作もあり、一派の中に振幅がある。 鑑定の要点は、細身の太刀姿に焼の低い直刃を焼き、小足・葉を交えて乱れ映りの立つ穏和な出来口にある。則次の文和年紀の一作は中直刃に小沸づき、同国の雲類に似るとされ、雲生一派の研究の資料としても重んじられる。氏依の左兵衛尉銘嘉元三年紀の太刀や、親依の元応二年紀・元徳年紀の作が在銘の基準作として挙げられ、氏依の一作は同派中で最も精緻な鍛えを見せる点が特記される。保則は現存が稀で、新田庄に住した一類と共通する作風を示すことからこれに該当する可能性が高いと推量される。伝来では雲州松平家の旧蔵品が知られ、日枝神社の重要文化財には親依の在銘作が伝わる。新田庄物はいずれも在銘作の現存が少なく、各工の作域を知り得る基準として、また年紀を備えて制作年代を明らかにする資料として価値が高い。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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