二つの朝廷、六十年の戦、そして刀剣史上もっとも劇的な姿。幅広の刀身、延びた切先、後代に磨上げられて雄大な刀となった大太刀。相州風がこの時代の様式であった。
豊後国の高田時行の作と極められた大磨上無銘の刀。時行は南北朝中期応安頃に活躍した刀工で、豊後高田鍛冶の始祖友行の子といわれており、左文字の門流とも伝えられ、太刀一振が国宝、短刀一振が重要文化財に指定されている、九州古作を代表する刀工の一人です。 この刀は反り浅く、切先延びた豪壮な姿で、地鉄は板目流れごころに杢交じって肌立ち、地沸ついて地景入り、白け映り立ち、刃文は直刃調子の刃取りに湾れや小互ノ目を交え、小乱れ混じって小足入り、砂流見られ、刃縁には湯走も看守でき、鋩子は直ぐ調に、表裏共に気持ち湾れ込んで、先丸く返っており、いかにも南北朝期の刀らしい迫力ある昨日です。 現状のままでも鑑賞に支障はありませんが、古研ぎ身故に余力ある方は化粧直し等を施して、地刃の妙味を存分にご堪能頂ければと思います。
Certificate reading — 無銘(高田時行)










豊後 · 1368-1375頃
刀剣大鑑 上位23%
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南北朝時代
二つの朝廷、六十年の戦、そして刀剣史上もっとも劇的な姿。幅広の刀身、延びた切先、後代に磨上げられて雄大な刀となった大太刀。相州風がこの時代の様式であった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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