時代 : 江戸中期 国 : 山城国 証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会 保存刀装具 鑑定書 形 : 分銅形 鉄地 据紋象嵌色絵 丸耳 縦 : 70.1mm 横 : 54.3mm 耳 : 4.9mm Period : Mid Edo 17~18c Country : Yamashiro Paper : NBTHK Hozon Paper Length : 70.1mm(2.76inches) Width : 54.3mm(2.14inches) thickness : 4.9mm(0.19inches) 埋忠とは桃山時代から江戸時代にかけて京都で活躍した一門で、中でも実質的な祖と言われるのは埋忠明寿です。埋忠一門は刀剣、刀身彫刻、鐔等の刀装具の製作に加え、古い名刀の仕立て直しや金象嵌銘の嵌入、その他鎺の製作や名刀の記録作業もてがけ、かなり幅広い活動を行っていたようです。 本作は分銅形で、小柄、笄櫃穴を大きく取った形となっています。野辺にうち捨てられた髑髏や骨を表す野晒図は戦国時代、生死は常に隣り合わせであるということから、このような意匠が生まれたと考えられています。桃山の三名人である金家、信家、埋忠明寿にも野晒の鐔があると言われていますが、こちらの鐔も埋忠一門が製作したものと極められた鐔です。
Certificate reading — 無銘(埋忠)








新刀 · Kyoto
現在49点販売中
埋忠派は桃山時代を代表する金工集団であり、刀装具制作において後藤家と並び称される名流である。その鐔制作の技術は他の追随を許さず、古来より「埋忠鐔」の名を以て絶賛されている。特に埋忠彦次郎を中心とする本流は、吉川広家指料の「碇切り」に代表される苔鑢の妙技で知られ、金無垢地に施された鑢目の高尚な品格は筆舌に尽くせないほどである。桃山期における溌剌とした芸術精神を反映し、鐔の世界に新生面を拓いた。 作風の特徴として、金無垢、素銅、真鍮など多様な地金を用い、絶妙な肉取りの平地に締まった肉置きを見せる。斜めに掛けられた鑢や角耳の鑢仕立ては埋忠の真髄であり、切羽台外周に施された微妙な角度の配慮は、拵や刀装具を熟知した技術者ならではの工夫である。意匠は桜花透、胡蝶透、葡萄文、菊唐草文など図案化された文様を陰透や平象嵌で表し、明寿が創始した赤銅・銀・金の平象嵌研出しの技法は極めて効果的である。家紋を散らした刻印打込や七宝象嵌など装飾性に富み、絵画的で雅な雰囲気が満ちている。 江戸時代に入ると京都金工界において後藤、平田、正阿弥と各派が互いに影響し合い、埋忠派もその作風に変化を見せている。埋忠寿斉の銘がある慶長十年正月の縁頭は、金無垢地に家紋散図を施した豪華な仕立てであり、上層武家の需要に応えた作例として知られる。金無垢の鐔は度々の激動期に鋳潰されたため桃山期以前の作品は極めて少なく、現存する作例は資料的にも貴重である。埋忠二字銘の作品も江戸前期に見られ、明寿に近い出来を示すものもある。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後3日以内にお電話にてご連絡の上、翌日にご返送ください。その際の郵送料、セキュリティーサービス料はお客様のご負担となります。
¥380,000
時代 : 江戸中期 国 : 山城国 証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会 保存刀装具 鑑定書 形 : 分銅形 鉄地 据紋象嵌色絵 丸耳 縦 : 70.1mm 横 : 54.3mm 耳 : 4.9mm Period : Mid Edo 17~18c Country : Yamashiro Paper : NBTHK Hozon Paper Length : 70.1mm(2.76inches) Width : 54.3mm(2.14inches) thickness : 4.9mm(0.19inches) 埋忠とは桃山時代から江戸時代にかけて京都で活躍した一門で、中でも実質的な祖と言われるのは埋忠明寿です。埋忠一門は刀剣、刀身彫刻、鐔等の刀装具の製作に加え、古い名刀の仕立て直しや金象嵌銘の嵌入、その他鎺の製作や名刀の記録作業もてがけ、かなり幅広い活動を行っていたようです。 本作は分銅形で、小柄、笄櫃穴を大きく取った形となっています。野辺にうち捨てられた髑髏や骨を表す野晒図は戦国時代、生死は常に隣り合わせであるということから、このような意匠が生まれたと考えられています。桃山の三名人である金家、信家、埋忠明寿にも野晒の鐔があると言われていますが、こちらの鐔も埋忠一門が製作したものと極められた鐔です。
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埋忠派は桃山時代を代表する金工集団であり、刀装具制作において後藤家と並び称される名流である。その鐔制作の技術は他の追随を許さず、古来より「埋忠鐔」の名を以て絶賛されている。特に埋忠彦次郎を中心とする本流は、吉川広家指料の「碇切り」に代表される苔鑢の妙技で知られ、金無垢地に施された鑢目の高尚な品格は筆舌に尽くせないほどである。桃山期における溌剌とした芸術精神を反映し、鐔の世界に新生面を拓いた。 作風の特徴として、金無垢、素銅、真鍮など多様な地金を用い、絶妙な肉取りの平地に締まった肉置きを見せる。斜めに掛けられた鑢や角耳の鑢仕立ては埋忠の真髄であり、切羽台外周に施された微妙な角度の配慮は、拵や刀装具を熟知した技術者ならではの工夫である。意匠は桜花透、胡蝶透、葡萄文、菊唐草文など図案化された文様を陰透や平象嵌で表し、明寿が創始した赤銅・銀・金の平象嵌研出しの技法は極めて効果的である。家紋を散らした刻印打込や七宝象嵌など装飾性に富み、絵画的で雅な雰囲気が満ちている。 江戸時代に入ると京都金工界において後藤、平田、正阿弥と各派が互いに影響し合い、埋忠派もその作風に変化を見せている。埋忠寿斉の銘がある慶長十年正月の縁頭は、金無垢地に家紋散図を施した豪華な仕立てであり、上層武家の需要に応えた作例として知られる。金無垢の鐔は度々の激動期に鋳潰されたため桃山期以前の作品は極めて少なく、現存する作例は資料的にも貴重である。埋忠二字銘の作品も江戸前期に見られ、明寿に近い出来を示すものもある。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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