鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.28 南北朝時代に因幡国(鳥取県)で活躍した因州景長の重要刀剣指定作品。因州景長は山城国粟田口吉正の弟子と伝え、通称を因幡小鍛冶と言い、鎌倉時代末期から室町時代に至るまで名跡が受け継がれている。その作風は直刃を得意とし、やや地鉄に白けごころがあるのを見どころという。本作は南北朝時代の作と鑑せられる作品で、伝統的な直刃ではなく、備前国景光辺りを範にしたと思われる肩落互の目の刃文を焼いている点が珍しく、同時代において、山を隔てた備前国と因幡国との交流を明示する資料的にも貴重な優品である。
因州景長は因幡小鍛冶と通称されよく知られているが、その初代は山城国粟田口吉正の弟子と伝え、時代を嘉元頃と いい、二代を建武、以後室町末期まで名跡が受け継がれている。伝統的に景長といえば細直刃をおもうが、この短刀は備 前景光にヒントを得たとおもわれるような互の目乱れを焼いている点が注目されるもので、その作域を知る上でも貴重な 作である。景長に年紀のあるものは少ないため銘振によって年代を判定するのは難かしいが、本作は概ね南北朝の作と鑑 せられる。
在銘 · 南北朝 · 長さ 27.2cm






因州景長は因幡小鍛冶と通称されよく知られているが、その初代は山城国粟田口吉正の弟子と伝え、時代を嘉元頃と いい、二代を建武、以後室町末期まで名跡が受け継がれている。伝統的に景長といえば細直刃をおもうが、この短刀は備 前景光にヒントを得たとおもわれるような互の目乱れを焼いている点が注目されるもので、その作域を知る上でも貴重な 作である。景長に年紀のあるものは少ないため銘振によって年代を判定するのは難かしいが、本作は概ね南北朝の作と鑑 せられる。
脇物 · 因幡 · 1362-1368頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位21%
脇物 · 因幡
因州景長は因幡国に興った刀工の系で、通称を因幡小鍛冶(因州小鍛冶)といい、説示はその初代を山城国粟田口吉正の弟子と伝える。来国俊の門人とする一説や、藤四郎吉光の門とする所伝もあり、いずれも山城伝の流れを汲むものとして語られている。初代の時代は嘉元頃と伝え、建長頃を初代とし二代を建武とする銘鑑の記載もあって、鎌倉時代末期より室町時代にかけて同名数工が相継いで景長を名乗った。説示が扱う作はこの初代の鎌倉最末期と目されるものから南北朝期、室町初期に及び、応永九年の年紀を有する太刀や脇指、大身槍を含む。現存する有銘作は太刀・短刀ともに極めて稀で、応永年紀の遺例も数口を見るにとどまり、槍に至っては他にほとんど類を見ない。銘には「因州住景長」の五字銘を主とし、なかには「千二浦住」「千二原住」と冠した珍しい例も伝わる。 作風は山城伝の直刃を本領とし、説示が繰り返し記すところでは、鍛えは板目肌に流れ肌を交え、刃寄りが流れて柾がかり、地沸が細かにつき、白けごころ(白気)をおびて映りの立つものがある。地鉄はやや弱いと評され、地斑映りが看取される一口は備前の雲類を思わせるとも記される。刃文は細直刃を得意とし、小沸がつき、ほつれ・打のけ・二重刃ごころ・喰違刃を交え、小足や逆足が入り、匂口は締まりまた沈みごころとなる。帽子は直ぐに小丸あるいは丸く返り、先を掃きかけ、尖るものもある。室町期に入ると伝統的な直刃のほかにのたれや互の目乱れの刃文も現れ、備前景光に手がかりを得たと思われる互の目を焼いた短刀もあって、作域に広がりを見せる。直刃に丸い帽子の調子は大和手搔を思わせる出来とも評される。見分けの要としては、佩表棟寄りに五字銘を切るのが掟であり、茎中央に銘を切る例外は注目される点として記される。 鑑定にあたっては、同名数代にわたって銘振りが続くため銘によって時代を判ずるのは至難とされ、説示は姿と地刃の古調の度合いによって制作期を測る。古調なものは鎌倉最末期、地斑映りを伴うものは南北朝期、匂口締まりのたれや互の目を交えるものは室町期と鑑せられている。代表的な遺品としては、折返銘の太刀や、応永九年紀を伴う脇指・太刀、平三角造の大身槍などが挙げられ、いずれも有銘作の少ない同工にあって貴重な基準作とされる。伝来の上では大磨上無銘ながら所伝を首肯すべき太刀もあり、「新版日本刀講座」や光山押形に所載を見る作も含まれる。応永の年紀を備えた作は室町期における景長の作風を研究するうえで資料的価値が高く、鎌倉末期に遡る古い遺例とともに、因幡の地に長く続いたこの系を知る手がかりとして位置づけられている。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお客様都合による返品は作品到着後二日以内にお申し出ください。※お品物に手を加えた物等は対応できません※返品送料はお客様のご負担となります※お品代以外の費用(振込手数料、代引手数料等)は返金できません。※お届け先が海外の場合は返品や返金は出来ません
鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.28 南北朝時代に因幡国(鳥取県)で活躍した因州景長の重要刀剣指定作品。因州景長は山城国粟田口吉正の弟子と伝え、通称を因幡小鍛冶と言い、鎌倉時代末期から室町時代に至るまで名跡が受け継がれている。その作風は直刃を得意とし、やや地鉄に白けごころがあるのを見どころという。本作は南北朝時代の作と鑑せられる作品で、伝統的な直刃ではなく、備前国景光辺りを範にしたと思われる肩落互の目の刃文を焼いている点が珍しく、同時代において、山を隔てた備前国と因幡国との交流を明示する資料的にも貴重な優品である。
因州景長は因幡小鍛冶と通称されよく知られているが、その初代は山城国粟田口吉正の弟子と伝え、時代を嘉元頃と いい、二代を建武、以後室町末期まで名跡が受け継がれている。伝統的に景長といえば細直刃をおもうが、この短刀は備 前景光にヒントを得たとおもわれるような互の目乱れを焼いている点が注目されるもので、その作域を知る上でも貴重な 作である。景長に年紀のあるものは少ないため銘振によって年代を判定するのは難かしいが、本作は概ね南北朝の作と鑑 せられる。
在銘 · 南北朝 · 長さ 27.2cm






因州景長は因幡小鍛冶と通称されよく知られているが、その初代は山城国粟田口吉正の弟子と伝え、時代を嘉元頃と いい、二代を建武、以後室町末期まで名跡が受け継がれている。伝統的に景長といえば細直刃をおもうが、この短刀は備 前景光にヒントを得たとおもわれるような互の目乱れを焼いている点が注目されるもので、その作域を知る上でも貴重な 作である。景長に年紀のあるものは少ないため銘振によって年代を判定するのは難かしいが、本作は概ね南北朝の作と鑑 せられる。
脇物 · 因幡 · 1362-1368頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位21%
脇物 · 因幡
因州景長は因幡国に興った刀工の系で、通称を因幡小鍛冶(因州小鍛冶)といい、説示はその初代を山城国粟田口吉正の弟子と伝える。来国俊の門人とする一説や、藤四郎吉光の門とする所伝もあり、いずれも山城伝の流れを汲むものとして語られている。初代の時代は嘉元頃と伝え、建長頃を初代とし二代を建武とする銘鑑の記載もあって、鎌倉時代末期より室町時代にかけて同名数工が相継いで景長を名乗った。説示が扱う作はこの初代の鎌倉最末期と目されるものから南北朝期、室町初期に及び、応永九年の年紀を有する太刀や脇指、大身槍を含む。現存する有銘作は太刀・短刀ともに極めて稀で、応永年紀の遺例も数口を見るにとどまり、槍に至っては他にほとんど類を見ない。銘には「因州住景長」の五字銘を主とし、なかには「千二浦住」「千二原住」と冠した珍しい例も伝わる。 作風は山城伝の直刃を本領とし、説示が繰り返し記すところでは、鍛えは板目肌に流れ肌を交え、刃寄りが流れて柾がかり、地沸が細かにつき、白けごころ(白気)をおびて映りの立つものがある。地鉄はやや弱いと評され、地斑映りが看取される一口は備前の雲類を思わせるとも記される。刃文は細直刃を得意とし、小沸がつき、ほつれ・打のけ・二重刃ごころ・喰違刃を交え、小足や逆足が入り、匂口は締まりまた沈みごころとなる。帽子は直ぐに小丸あるいは丸く返り、先を掃きかけ、尖るものもある。室町期に入ると伝統的な直刃のほかにのたれや互の目乱れの刃文も現れ、備前景光に手がかりを得たと思われる互の目を焼いた短刀もあって、作域に広がりを見せる。直刃に丸い帽子の調子は大和手搔を思わせる出来とも評される。見分けの要としては、佩表棟寄りに五字銘を切るのが掟であり、茎中央に銘を切る例外は注目される点として記される。 鑑定にあたっては、同名数代にわたって銘振りが続くため銘によって時代を判ずるのは至難とされ、説示は姿と地刃の古調の度合いによって制作期を測る。古調なものは鎌倉最末期、地斑映りを伴うものは南北朝期、匂口締まりのたれや互の目を交えるものは室町期と鑑せられている。代表的な遺品としては、折返銘の太刀や、応永九年紀を伴う脇指・太刀、平三角造の大身槍などが挙げられ、いずれも有銘作の少ない同工にあって貴重な基準作とされる。伝来の上では大磨上無銘ながら所伝を首肯すべき太刀もあり、「新版日本刀講座」や光山押形に所載を見る作も含まれる。応永の年紀を備えた作は室町期における景長の作風を研究するうえで資料的価値が高く、鎌倉末期に遡る古い遺例とともに、因幡の地に長く続いたこの系を知る手がかりとして位置づけられている。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお客様都合による返品は作品到着後二日以内にお申し出ください。※お品物に手を加えた物等は対応できません※返品送料はお客様のご負担となります※お品代以外の費用(振込手数料、代引手数料等)は返金できません。※お届け先が海外の場合は返品や返金は出来ません