日本刀 脇差 銘 武州下原住広重(特別保存刀剣鑑定書付) 【解説】 本作は、武州下原住広重(ぶしゅうしたはらじゅうひろしげ)による一振りです。「下原」とは現在の東京都八王子市にあたる地名で、本作はこの地で打たれました。日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、製作年代は江戸時代初期(17世紀初頭から中葉)とされており、弊社にて同協会へ確認済みです。 広重が属した武州下原鍛冶は、現在の東京都八王子市を拠点とした一派です。山本周重を始祖と伝え、室町時代末期から江戸時代末期(16世紀後半〜19世紀後半)にかけて隆盛を極めました。 下原鍛冶は、室町時代末期には有力大名である後北条氏の庇護下で活躍しました。安土桃山時代に豊臣氏によって北条氏が滅ぼされた後は、徳川氏のお抱え鍛冶として仕えています。下原鍛冶の多くは「山本」姓を名乗り、特に室町末期から江戸初期にかけて大きく繁栄しました。 彼らは幕末に至るまで徳川家のために作刀を続けましたが、広重はその一派の中でも特に名高く、その銘は数代にわたって受け継がれました。 ■誉疵(ほまれきず)について 本作には戦いの中で生じたと思われる「誉疵」が見受けられ、実戦で用いられた歴史を物語っています。誉疵は武士にとっての名誉の証とされ、刀剣の歩んできた歴史を示す肯定的な特徴として愛好家にも尊ばれています。 ■鑑定書 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良く、かつ美術的価値の高い真作の日本刀に対してのみ発行されるものです。 ※棟(むね)に鍛え疵が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):53.8 cm 反り(Sori):0.10 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる中心(なかご)部分。 日本の刀工は、柄内部での赤錆を防ぐために茎に黒錆を残します。この茎の経年変化(錆色)は、専門家が製作年代を推定する際の重要な指標となります。 【外装:拵】 拵(Koshirae)とは、鞘、柄、鍔などの刀装具一式を指します。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端を保護し装飾する一対の金具。 柄・目貫(Tsuka / Menuki):柄は握り部分、目貫はその装飾です。 本作の柄には、左右で異なる虫の図の目貫が配されています。経年により色絵は落ち着いていますが、表面には金の色揚げが施されています。一方のモチーフは「蝉(せみ)」です。蝉は幼虫から成虫へと姿を変え、地上へ出て羽ばたくことから、不老不死や再生の象徴、あるいは仙人の姿に例えられ、古来より高潔な意匠として尊ばれてきました。 鍔・鎺(Tsuba / Habaki):鍔は拳を守る護法具、鎺は刀身を鞘の中に固定し、刀身が鞘の内側に触れるのを防ぐための金具です。


























武蔵 · 1624-1644頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位60%
現在2点販売中
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 脇差 銘 武州下原住広重(特別保存刀剣鑑定書付) 【解説】 本作は、武州下原住広重(ぶしゅうしたはらじゅうひろしげ)による一振りです。「下原」とは現在の東京都八王子市にあたる地名で、本作はこの地で打たれました。日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、製作年代は江戸時代初期(17世紀初頭から中葉)とされており、弊社にて同協会へ確認済みです。 広重が属した武州下原鍛冶は、現在の東京都八王子市を拠点とした一派です。山本周重を始祖と伝え、室町時代末期から江戸時代末期(16世紀後半〜19世紀後半)にかけて隆盛を極めました。 下原鍛冶は、室町時代末期には有力大名である後北条氏の庇護下で活躍しました。安土桃山時代に豊臣氏によって北条氏が滅ぼされた後は、徳川氏のお抱え鍛冶として仕えています。下原鍛冶の多くは「山本」姓を名乗り、特に室町末期から江戸初期にかけて大きく繁栄しました。 彼らは幕末に至るまで徳川家のために作刀を続けましたが、広重はその一派の中でも特に名高く、その銘は数代にわたって受け継がれました。 ■誉疵(ほまれきず)について 本作には戦いの中で生じたと思われる「誉疵」が見受けられ、実戦で用いられた歴史を物語っています。誉疵は武士にとっての名誉の証とされ、刀剣の歩んできた歴史を示す肯定的な特徴として愛好家にも尊ばれています。 ■鑑定書 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良く、かつ美術的価値の高い真作の日本刀に対してのみ発行されるものです。 ※棟(むね)に鍛え疵が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):53.8 cm 反り(Sori):0.10 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる中心(なかご)部分。 日本の刀工は、柄内部での赤錆を防ぐために茎に黒錆を残します。この茎の経年変化(錆色)は、専門家が製作年代を推定する際の重要な指標となります。 【外装:拵】 拵(Koshirae)とは、鞘、柄、鍔などの刀装具一式を指します。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端を保護し装飾する一対の金具。 柄・目貫(Tsuka / Menuki):柄は握り部分、目貫はその装飾です。 本作の柄には、左右で異なる虫の図の目貫が配されています。経年により色絵は落ち着いていますが、表面には金の色揚げが施されています。一方のモチーフは「蝉(せみ)」です。蝉は幼虫から成虫へと姿を変え、地上へ出て羽ばたくことから、不老不死や再生の象徴、あるいは仙人の姿に例えられ、古来より高潔な意匠として尊ばれてきました。 鍔・鎺(Tsuba / Habaki):鍔は拳を守る護法具、鎺は刀身を鞘の中に固定し、刀身が鞘の内側に触れるのを防ぐための金具です。


























武蔵 · 1624-1644頃
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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