日本刀 刀:無銘 寿命(江戸初期) 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)保存刀剣鑑定書付 【解説】 本作は江戸時代初期(17世紀前半から中頃)の寿命(じゅみょう)一派による作と極められた一振りです。寿命は「としなが」とも呼ばれ、その源流は大和国(現在の奈良県)にあり、鎌倉時代に美濃国へと移住しました。以来、その伝統は江戸時代末期まで数世紀にわたって受け継がれました。「寿命」という名は「命の長さ(長寿)」を意味し、その極めて縁起の良い名から、武家社会においては大名家への進物や慶事の贈り物として珍重されました。 美濃国の刀工たちは、不屈の精神と比類なき技術により「美濃伝」と呼ばれる独自の作風を確立しました。その特徴は、直刃調のなかに尖り刃が交じる点や、白く現れる映りなどに見て取れます。鎌倉時代末期(1280年〜1330年頃)の大和伝をルーツに持つ美濃伝は、南北朝から室町時代(1333年〜1573年)にかけて隆盛を極め、江戸時代(1603年〜1868年)に至るまでその系譜を繋ぎました。美濃伝の進化と永続性は、刀工たちの卓越した技量と芸術性の証といえます。 特に戦国時代、武器としての需要が高まったことで美濃伝は飛躍的に発展しました。美濃国は地理的にも、明智光秀が治めた美濃、織田信長の尾張、徳川家康の駿河といった有力大名の領地に隣接しており、これら有力諸侯やその家臣団から絶大な需要がありました。また、関東と京の中間に位置する交通の要所であったことも、注文が相次いだ要因の一つです。美濃刀は実用性と切れ味においても定評があり、多くの戦国大名に愛用されました。その優れた鍛刀技術は江戸時代へと継承され、本作の「寿命」はその好例といえるでしょう。 本刀は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「保存刀剣」として鑑定されています。この鑑定書は、美術的価値が高く、保存状態の優れた正真の日本刀にのみ与えられるものです。 ※棟(むね)に数箇所の鍛え傷がございます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):70.4 cm 反り(Sori):1.8 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって生じる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる中心(なかご)部分。 日本の刀工は、柄内部の赤錆を防ぐために茎に黒錆を残します。この錆色は時の経過とともに形成され、専門家が制作年代を推定する際の重要な指標となります。 【外装】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などで構成される刀の外装。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端を保護する一対の金具。 本作の縁頭の図案は「波」です。波は日本美術において、自然の力強さや回復力、人生の浮き沈みを象徴する代表的なモチーフです。この意匠は、動的な動きの美しさを強調するだけでなく、日本文化において深く尊ばれる「水」の調和と力を反映しています。波文様を取り入れることで、自然界の均衡とエネルギーを体現し、審美性と深い精神性を兼ね備えた意匠となっています。 柄・目貫(Tsuka / Menuki):柄は刀の握り部分。目貫は柄の装飾と滑り止めを兼ねた金具です。























美濃伝 · 美濃
現在15点販売中
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 刀:無銘 寿命(江戸初期) 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)保存刀剣鑑定書付 【解説】 本作は江戸時代初期(17世紀前半から中頃)の寿命(じゅみょう)一派による作と極められた一振りです。寿命は「としなが」とも呼ばれ、その源流は大和国(現在の奈良県)にあり、鎌倉時代に美濃国へと移住しました。以来、その伝統は江戸時代末期まで数世紀にわたって受け継がれました。「寿命」という名は「命の長さ(長寿)」を意味し、その極めて縁起の良い名から、武家社会においては大名家への進物や慶事の贈り物として珍重されました。 美濃国の刀工たちは、不屈の精神と比類なき技術により「美濃伝」と呼ばれる独自の作風を確立しました。その特徴は、直刃調のなかに尖り刃が交じる点や、白く現れる映りなどに見て取れます。鎌倉時代末期(1280年〜1330年頃)の大和伝をルーツに持つ美濃伝は、南北朝から室町時代(1333年〜1573年)にかけて隆盛を極め、江戸時代(1603年〜1868年)に至るまでその系譜を繋ぎました。美濃伝の進化と永続性は、刀工たちの卓越した技量と芸術性の証といえます。 特に戦国時代、武器としての需要が高まったことで美濃伝は飛躍的に発展しました。美濃国は地理的にも、明智光秀が治めた美濃、織田信長の尾張、徳川家康の駿河といった有力大名の領地に隣接しており、これら有力諸侯やその家臣団から絶大な需要がありました。また、関東と京の中間に位置する交通の要所であったことも、注文が相次いだ要因の一つです。美濃刀は実用性と切れ味においても定評があり、多くの戦国大名に愛用されました。その優れた鍛刀技術は江戸時代へと継承され、本作の「寿命」はその好例といえるでしょう。 本刀は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「保存刀剣」として鑑定されています。この鑑定書は、美術的価値が高く、保存状態の優れた正真の日本刀にのみ与えられるものです。 ※棟(むね)に数箇所の鍛え傷がございます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):70.4 cm 反り(Sori):1.8 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって生じる鋼の表面模様。 切先(Kissaki):刀身の先端部分。 茎(Nakago):柄に収まる中心(なかご)部分。 日本の刀工は、柄内部の赤錆を防ぐために茎に黒錆を残します。この錆色は時の経過とともに形成され、専門家が制作年代を推定する際の重要な指標となります。 【外装】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などで構成される刀の外装。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端を保護する一対の金具。 本作の縁頭の図案は「波」です。波は日本美術において、自然の力強さや回復力、人生の浮き沈みを象徴する代表的なモチーフです。この意匠は、動的な動きの美しさを強調するだけでなく、日本文化において深く尊ばれる「水」の調和と力を反映しています。波文様を取り入れることで、自然界の均衡とエネルギーを体現し、審美性と深い精神性を兼ね備えた意匠となっています。 柄・目貫(Tsuka / Menuki):柄は刀の握り部分。目貫は柄の装飾と滑り止めを兼ねた金具です。























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銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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