国内の戦乱と海外への貿易が、室町の備前を国内随一の刀剣産地にした。応仁の乱以後は戦国の需要が一世紀続き、遣明船は数万振の単位で刀を運んでいる。
刀工の技量に基づき、刀剣を最上作、上々作、上作、中作に分類しております。 本作は無銘(長船盛重)の上々作にランクされます。 姿:身幅、重ね共に標準的で、長さも通常、反り深く、大切っ先となる姿の整った刀です。 地鉄:小板目肌に木目肌が交じり、映りが現れる美しい地鉄で、精良な質の高い鋼です。 刃紋:一文字派を彷彿とさせる刃紋で、丁子乱れに互の目乱れが交じります。 帽子は乱れ込み、詳しく見ると金筋が働いています。 特徴:良位物:中古刀:上作。 長船盛重は、応永備前の主要な刀工である盛光の子であると言われています。 葵美術のコメント:一見すると一文字とも見紛うような、丁子乱れの見事な出来映えの作品です。 帽子は乱れ込み、映りが現れています。 盛重の通常の水準を超える出来の作品です。 地鉄はよく鍛えられ、肌がよく見えます。 詳細に観察すると、細かな金筋が走っているのが見て取れます。 拵もまた、堅実な造りとなっています。 柄巻き直しをご希望の場合は、別途35,000円にて承ります。 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣
Certificate reading — 無銘(長船盛重)






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備前伝 · 備前 · 1429-1441頃
藤代 中上作
現在1点販売中
盛重の位置づけを、日本刀全体および伝法・時代・時期ごとに示します。各区分(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
備前伝 · 備前
現在6点販売中
大宮派は、備前国長船の地に働きながら、その出自を京都山城に持つ点において他の備前鍛冶と趣を異にする一派である。説明書はこの一門を、もと山城国猪熊大宮の住人であった遠祖国盛に遡らせ、これが鎌倉時代の文応の頃に備前へ移り住んだと伝える。すなわち京の大宮の血が備前の地に根を下ろし、山城の精美な地鉄と備前の華やかな丁子乱れとを併せ呑んだところに、この一派の本質がある。初期の国盛・助盛の作は稀有で、一門が最も栄えるのは南北朝時代に入ってからであり、応安・貞治・永和・嘉慶の各年にわたり「備州長船盛景」などと長銘を切った盛景がその中心に立つ。説明書は「南北朝時代の同派中では盛景が最も作品が多く上手でもある」[[c:1]]と端的に記し、盛重がこれに続いて南北朝から室町へと一派を伝えた。 この一派を貫く手は、長船本流の丁子そのものではなく、山城の地を帯びた相伝備前の刃である。地鉄は肌立ちごころの板目に杢を交え、処々肌の開いた地に地沸細かにつき、地景入り地斑を交えて、その上に備前の乱れ映りが在銘無銘いずれにも立つ。地刃ともに沸の強い点が、本派における相伝備前の証と判ぜられる。刃文は小のたれを基とし、これに互の目、角ばる刃、尖りごころの刃を交え、足・葉よく入り、匂を主調に小沸つき、刃中に細かく砂流し・金筋がかかる。匂口は同時代長船一流の明るく華やかな刃に対して、やや沈みごころに傾くところに一派の気質があらわれる。なかでも尖りごころの刃は作域を越えて繰り返し現れ、長船本流の丁子主調と大宮の手とを分かつ静かな看どころとなる。作域は広く、のたれを主調とするもの、丁子や互の目の交じる華やかな乱れ刃、角互の目を主調とするもの、さらに青江風の直刃にまで及び、説明書は永和二年紀の盛景の太刀を「正に青江や雲類を想わせる直刃の作柄」[[c:2]]と評してその多彩を示す。帽子は乱れ込んで尖りごころまたは小丸に返り掃きかけ、彫物は棒樋から二筋樋、最上手の梵字・三鈷剣に及ぶ。盛重に至っては大宮派の特色が薄れ、末備前の長船と異ならぬ作も見え、これは一派が次第に長船派へ併呑されていったことを示すと読まれている。 鑑定の勘所は、まず鮮明な乱れ映りで一門を備前と読み、次に長船嫡流との別を分かつことにある。明るい乱れ映りと沈みごころに丁子を交えた刃は、より広くおおどかな兼光の刃から本派を分かち、その近さの一方で長義一派の箱がかった大乱れとも異にする。とはいえ長義との近接は確かで、ある特別重要刀剣の刀の説明書は大宮派が兼光や長義に隠れがちであることを述べたうえで「作風は長義に似て並ぶ程である」[[c:3]]と記し、薙刀直しののたれが兼光ほどおおどかにならず裾野短く頭やや角ばる点をもって盛景の手を明示するとする。主要工の格は盛景を筆頭とし、藤代はこれを上々作に位置づけ、現存に最も時代の溯る鎌倉末期の在銘太刀は同名作と地刃を異にして資料的に頗る貴重とされる。なお近年、作風および逆鏨に切る銘字の共通性より、長銘の盛景はむしろ近景・義景に連なる長船傍系の工で、二字に太鏨大振りに銘を切る鍛冶こそが真の大宮鍛冶ではないかとする説が説明書に記され、一派の名そのものがなお研究に委ねられている。伝来は大名家のそれで、肥前鍋島家、上杉家、伊達家、松山藩久松松平家などに伝わり、一口は本間による御物台帳に所載される。在銘年紀の大宮盛景が世に出ることは時折に限られるが、現れればそれは、京の大宮の精美を備前の地に移し、相伝備前の第一線に身を置いたこの一派の手を、確かに伝える証である。 詳しく見る →
室町時代の備前
国内の戦乱と海外への貿易が、室町の備前を国内随一の刀剣産地にした。応仁の乱以後は戦国の需要が一世紀続き、遣明船は数万振の単位で刀を運んでいる。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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