商品詳細 特別保存刀剣 備州三原住正直作 ご成約御礼 登録証 東京 令和6年6月11日 時代 室町末期 法量 刃長:28.1cm(九寸二分七厘) 反り:0cm 目釘孔:2(1個埋) 元幅:26.8mm 先幅:23mm 元重:7.3mm 先重:5.4mm 裸身重量:235g 正直は備後国の刀工。三原派は天平頃(729年~)尾道で作刀した正家を高祖とし、その後三原に移住し室町時代にかけて三原派は大いに繁栄した。 古来から備前刀と比べられる気の毒な備後三原刀ですが、応仁の乱以降に斬れ味が良いことで再評価されたと言われており、細川藤孝(幽斎)秘蔵の大三原の他、現在でも重要文化財や重要美術品などに多く指定されています。 銘鑑によれば永正頃(1504年~)と永禄~天正頃(1558年~)に二名の"正直"がおり、本刀は銘ぶりと作風から永禄~天正頃に作刀した正直の作と思われます。 本刀は在銘の短刀。刃文は直刃調の小互の目、切先の辺りは湾れ気味になり、差表は部分的に二重刃掛かる。肌は板目に杢交じり所々柾掛かる。帽子の返りは"三原の滝落とし"と呼ばれる滝の流れの如くストンと落ちる。表に素剣、裏に梵字の彫物。素剣は三鈷柄剣を簡略化したもので、浄化や魔除けなどに使われる密教法具。梵字は大日如来を意味する"バン"が彫られており、霊験灼然な一振りです。 状態は非常に健全で、出来も良く中々の入念作。戦国時代の刀としては研ぎ減り少なく、大切に伝来してきたことが見受けられます。 鎺は銀着せの二重鎺が付属します。白鞘も一般的な材かと思いきや虎班が出ていて良いですね。 物打のやや下のあたりからスレ疵が入っているのが玉に瑕です。深い疵ではないので勿論研ぎですぐ消えますが、その分価格も頑張らせて頂きました。写真にて詳細ご確認頂ければと思います。


















































大和伝 · 備後
現在32点販売中
備後国三原派の起源と展開 備後国三原派は、鎌倉時代末期の正和または正中年間(一三一二〜一三二六)頃に正家を祖として興り、南北朝時代を経て室町時代末期に至るまで繁栄した一派である。一派のうち鎌倉末期より南北朝期にかけてのものを古三原と汎称し、正家・正広を双璧とし、他に正光・政清・正信・政広などの工が知られる。備後国はもとより古代から鉄製品の産地として名高く、『政事要略』の延喜十四年(九一四)の条にもその記述が見られる。この地方は永く大和の東寺や蓮華王院、高野山など畿内中央の社寺の荘園が多く置かれており、大和との交流が頻繁に行われていた。三原派の作風に大和気質が色濃く窺われるのは、こうした地理的・社会的背景によるものと推察される。 三原派の作風と技術的特質 三原派の作風は前述の如く大和気質が顕著にあらわれるものであるが、大和本国のものに比べては地刃の沸が弱いのが一般的で、独特の特色を備えている。鍛えは板目に杢目や流れ肌が交じり、処々強く流れて柾がかり、総体に肌立ちごころとなり、地沸が微塵につき、淡く白け映りが立つ点が顕著である。刃文は直刃を基調とし、細直刃調に小互の目を交えて焼き、匂口が締まりごころとなり、小沸がつき、刃縁に細かなほつれや打のけ、喰違い刃などが頻りに交じり、匂口が沈みごころとなるのが特徴的である。帽子は直ぐに小丸または大丸風に返り、先を細かに掃きかける、いわゆる「三原もの独特の滝落とし風」となって穏やかな趣を示す。姿は南北朝時代の特色を反映し、身幅が広めで元先の幅差が目立たず、反りが浅くつき、中鋒または大鋒に結んだ堂々とした体配を呈するものが多く、また鎬が高めとなり、この点にも大和気質の影響が認められる。 伝承と文化的意義 古三原の作刀は、大和伝の技術的影響を受けながらも備後国独自の個性を確立した点において、日本刀史上重要な位置を占めている。その地刃の様相に大和色を強くあらわしながらも、白け映りの立つ独特の地鉄や締まった匂口など、大和本国とは異なる特質を顕現させており、大和伝亜流としての独自性を如実に物語っている。堂々とかつ雄渾な姿形には迫力があり、刃縁にあらわれた細かな働きは味わい深く、頑健な体配と相俟って武用に適した実践的な美を備えている。藩政時代には吉川家など諸大名家に伝来したものも多く、その評価の高さが窺われる。本阿弥家による鑑定においても三原極めの折紙が数多く伝存しており、江戸時代以降の刀剣鑑賞史においても重視されてきた一派である。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品詳細 特別保存刀剣 備州三原住正直作 ご成約御礼 登録証 東京 令和6年6月11日 時代 室町末期 法量 刃長:28.1cm(九寸二分七厘) 反り:0cm 目釘孔:2(1個埋) 元幅:26.8mm 先幅:23mm 元重:7.3mm 先重:5.4mm 裸身重量:235g 正直は備後国の刀工。三原派は天平頃(729年~)尾道で作刀した正家を高祖とし、その後三原に移住し室町時代にかけて三原派は大いに繁栄した。 古来から備前刀と比べられる気の毒な備後三原刀ですが、応仁の乱以降に斬れ味が良いことで再評価されたと言われており、細川藤孝(幽斎)秘蔵の大三原の他、現在でも重要文化財や重要美術品などに多く指定されています。 銘鑑によれば永正頃(1504年~)と永禄~天正頃(1558年~)に二名の"正直"がおり、本刀は銘ぶりと作風から永禄~天正頃に作刀した正直の作と思われます。 本刀は在銘の短刀。刃文は直刃調の小互の目、切先の辺りは湾れ気味になり、差表は部分的に二重刃掛かる。肌は板目に杢交じり所々柾掛かる。帽子の返りは"三原の滝落とし"と呼ばれる滝の流れの如くストンと落ちる。表に素剣、裏に梵字の彫物。素剣は三鈷柄剣を簡略化したもので、浄化や魔除けなどに使われる密教法具。梵字は大日如来を意味する"バン"が彫られており、霊験灼然な一振りです。 状態は非常に健全で、出来も良く中々の入念作。戦国時代の刀としては研ぎ減り少なく、大切に伝来してきたことが見受けられます。 鎺は銀着せの二重鎺が付属します。白鞘も一般的な材かと思いきや虎班が出ていて良いですね。 物打のやや下のあたりからスレ疵が入っているのが玉に瑕です。深い疵ではないので勿論研ぎですぐ消えますが、その分価格も頑張らせて頂きました。写真にて詳細ご確認頂ければと思います。


















































大和伝 · 備後
現在32点販売中
備後国三原派の起源と展開 備後国三原派は、鎌倉時代末期の正和または正中年間(一三一二〜一三二六)頃に正家を祖として興り、南北朝時代を経て室町時代末期に至るまで繁栄した一派である。一派のうち鎌倉末期より南北朝期にかけてのものを古三原と汎称し、正家・正広を双璧とし、他に正光・政清・正信・政広などの工が知られる。備後国はもとより古代から鉄製品の産地として名高く、『政事要略』の延喜十四年(九一四)の条にもその記述が見られる。この地方は永く大和の東寺や蓮華王院、高野山など畿内中央の社寺の荘園が多く置かれており、大和との交流が頻繁に行われていた。三原派の作風に大和気質が色濃く窺われるのは、こうした地理的・社会的背景によるものと推察される。 三原派の作風と技術的特質 三原派の作風は前述の如く大和気質が顕著にあらわれるものであるが、大和本国のものに比べては地刃の沸が弱いのが一般的で、独特の特色を備えている。鍛えは板目に杢目や流れ肌が交じり、処々強く流れて柾がかり、総体に肌立ちごころとなり、地沸が微塵につき、淡く白け映りが立つ点が顕著である。刃文は直刃を基調とし、細直刃調に小互の目を交えて焼き、匂口が締まりごころとなり、小沸がつき、刃縁に細かなほつれや打のけ、喰違い刃などが頻りに交じり、匂口が沈みごころとなるのが特徴的である。帽子は直ぐに小丸または大丸風に返り、先を細かに掃きかける、いわゆる「三原もの独特の滝落とし風」となって穏やかな趣を示す。姿は南北朝時代の特色を反映し、身幅が広めで元先の幅差が目立たず、反りが浅くつき、中鋒または大鋒に結んだ堂々とした体配を呈するものが多く、また鎬が高めとなり、この点にも大和気質の影響が認められる。 伝承と文化的意義 古三原の作刀は、大和伝の技術的影響を受けながらも備後国独自の個性を確立した点において、日本刀史上重要な位置を占めている。その地刃の様相に大和色を強くあらわしながらも、白け映りの立つ独特の地鉄や締まった匂口など、大和本国とは異なる特質を顕現させており、大和伝亜流としての独自性を如実に物語っている。堂々とかつ雄渾な姿形には迫力があり、刃縁にあらわれた細かな働きは味わい深く、頑健な体配と相俟って武用に適した実践的な美を備えている。藩政時代には吉川家など諸大名家に伝来したものも多く、その評価の高さが窺われる。本阿弥家による鑑定においても三原極めの折紙が数多く伝存しており、江戸時代以降の刀剣鑑賞史においても重視されてきた一派である。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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