説明

本刀は無銘ながら、日本美術刀剣保存協会により「三原」の作と鑑定され、保存刀剣鑑定書が発行されています。 研ぎ上げ済みの刀身は欠けや割れもなく極めて健全ですが、差裏の区(まち)から約3センチの箇所に、打ち跡(槌跡)と思われる痕跡が見受けられます。 地鉄は板目に政目が交じり、よく練れて湯走りも鮮明に現れています。刃文は非常に細やかな直刃で、匂口は極めて柔らかく仕上がっています。 茎は無銘ですが、2018年に日本美術刀剣保存協会より三原派の作として認められ、歴史的価値の高い一振りとして保存刀剣鑑定書が交付されました。 三原派とは、鎌倉時代末期から室町時代にかけて、備後国(現在の広島県)の三原や尾道周辺で栄えた刀工集団を指します。 大和伝の気風を強く残す鋭い切れ味と、実戦本位の作風が特徴で、制作年代により「古三原」「中三原」「末三原」と分類されます。 その実用性と斬れ味の良さは高く評価されており、大和伝を継承した直刃調の刃文は、武士の実用刀として絶大な人気を博しました。 白鞘のままその気品ある姿を鑑賞するも良し、また別途費用にて打刀拵を製作することも可能です(ご希望の場合は備考欄にその旨をご記入ください。後日、オプションカタログをメールにて送付いたします)。 優美さと高い実用性を兼ね備えたこの名刀を、ぜひ貴殿のコレクションにお加えください。 長さ:70.2 cm 反り:1.7 cm 目釘穴:1個 先幅:17.6 mm 先重:4.2 mm 元幅:27.3 mm 元重:6.7 mm

Authentic Koto Era Katara for Sale - Mumei, NBTHK Hozon Certificate(Mihara) | Tozando
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Authentic Koto Era Katara for Sale - Mumei, NBTHK Hozon Certificate(Mihara) | Tozando

売却済

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仕様

長さ

70.2 cm

反り

1.7 cm

元幅

2.73 cm

先幅

1.76 cm

流派について

Mihara School三原派

備後国三原派の起源と展開 備後国三原派は、鎌倉時代末期の正和または正中年間(一三一二〜一三二六)頃に正家を祖として興り、南北朝時代を経て室町時代末期に至るまで繁栄した一派である。一派のうち鎌倉末期より南北朝期にかけてのものを古三原と汎称し、正家・正広を双璧とし、他に正光・政清・正信・政広などの工が知られる。備後国はもとより古代から鉄製品の産地として名高く、『政事要略』の延喜十四年(九一四)の条にもその記述が見られる。この地方は永く大和の東寺や蓮華王院、高野山など畿内中央の社寺の荘園が多く置かれており、大和との交流が頻繁に行われていた。三原派の作風に大和気質が色濃く窺われるのは、こうした地理的・社会的背景によるものと推察される。 三原派の作風と技術的特質 三原派の作風は前述の如く大和気質が顕著にあらわれるものであるが、大和本国のものに比べては地刃の沸が弱いのが一般的で、独特の特色を備えている。鍛えは板目に杢目や流れ肌が交じり、処々強く流れて柾がかり、総体に肌立ちごころとなり、地沸が微塵につき、淡く白け映りが立つ点が顕著である。刃文は直刃を基調とし、細直刃調に小互の目を交えて焼き、匂口が締まりごころとなり、小沸がつき、刃縁に細かなほつれや打のけ、喰違い刃などが頻りに交じり、匂口が沈みごころとなるのが特徴的である。帽子は直ぐに小丸または大丸風に返り、先を細かに掃きかける、いわゆる「三原もの独特の滝落とし風」となって穏やかな趣を示す。姿は南北朝時代の特色を反映し、身幅が広めで元先の幅差が目立たず、反りが浅くつき、中鋒または大鋒に結んだ堂々とした体配を呈するものが多く、また鎬が高めとなり、この点にも大和気質の影響が認められる。 伝承と文化的意義 古三原の作刀は、大和伝の技術的影響を受けながらも備後国独自の個性を確立した点において、日本刀史上重要な位置を占めている。その地刃の様相に大和色を強くあらわしながらも、白け映りの立つ独特の地鉄や締まった匂口など、大和本国とは異なる特質を顕現させており、大和伝亜流としての独自性を如実に物語っている。堂々とかつ雄渾な姿形には迫力があり、刃縁にあらわれた細かな働きは味わい深く、頑健な体配と相俟って武用に適した実践的な美を備えている。藩政時代には吉川家など諸大名家に伝来したものも多く、その評価の高さが窺われる。本阿弥家による鑑定においても三原極めの折紙が数多く伝存しており、江戸時代以降の刀剣鑑賞史においても重視されてきた一派である。

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