説明

見事な出来映えで、欠点らしい欠点のない螺鈿細工鞘の短刀が入荷いたしました。 刀身は研ぎ上げ済みの極めて健全な状態で、まさに無類の状態と言えます。 地鉄は板目肌がよく練れ、地景が細かに現れています。 刃文は匂口の明るい、僅かにのたれを帯びた直刃を焼いています。 茎には「正善」と銘が切られています。正善は室町時代後期の天文頃に備後国で活躍した「貝三原」派の名工です。 この一派は銘に「貝」の字を冠することから貝三原と称されます。 三原正系の作風は各時代を通じて大和伝の特色を強く残しており、特に直刃を焼くことに長けているのが特徴です。 外装は、目を引く美しい緑色の螺鈿を施した鞘が付属します。 金茶色の正絹柄糸は経年による変色が見られますが、それがかえって時代物らしい独特の趣を醸し出しています。 小柄も備わっており、保存状態は極めて良好です。 美しい拵の短刀をお探しの方には、自信を持っておすすめできる一振りです。 長さ:21.9 cm 反り:内反り 目釘穴:2個 元幅:20.6 mm 元重:6.8 mm 銘:正善(表) 時代:古刀 造り:鎬造、庵棟 地鉄:小糠肌 刃文:直刃 帽子:真っ直ぐ入り、先尖って返る 重量:140 g(刀身のみ)/270 g(鞘を払って) 茎:生茎 拵:金茶色正絹糸巻柄、緑螺鈿塗鞘 登録証番号:香川県 第32675号 お探しの刀剣が掲載されていない場合は、お気軽にお問い合わせください。

Authentic Koto Era Tanto for Sale - Masayoshi, NBTHK Hozon Certificate | Tozando

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短刀

$450,000

世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ

仕様

長さ

21.9 cm

元幅

2.06 cm

流派について

Mihara School三原派

備後国三原派の起源と展開 備後国三原派は、鎌倉時代末期の正和または正中年間(一三一二〜一三二六)頃に正家を祖として興り、南北朝時代を経て室町時代末期に至るまで繁栄した一派である。一派のうち鎌倉末期より南北朝期にかけてのものを古三原と汎称し、正家・正広を双璧とし、他に正光・政清・正信・政広などの工が知られる。備後国はもとより古代から鉄製品の産地として名高く、『政事要略』の延喜十四年(九一四)の条にもその記述が見られる。この地方は永く大和の東寺や蓮華王院、高野山など畿内中央の社寺の荘園が多く置かれており、大和との交流が頻繁に行われていた。三原派の作風に大和気質が色濃く窺われるのは、こうした地理的・社会的背景によるものと推察される。 三原派の作風と技術的特質 三原派の作風は前述の如く大和気質が顕著にあらわれるものであるが、大和本国のものに比べては地刃の沸が弱いのが一般的で、独特の特色を備えている。鍛えは板目に杢目や流れ肌が交じり、処々強く流れて柾がかり、総体に肌立ちごころとなり、地沸が微塵につき、淡く白け映りが立つ点が顕著である。刃文は直刃を基調とし、細直刃調に小互の目を交えて焼き、匂口が締まりごころとなり、小沸がつき、刃縁に細かなほつれや打のけ、喰違い刃などが頻りに交じり、匂口が沈みごころとなるのが特徴的である。帽子は直ぐに小丸または大丸風に返り、先を細かに掃きかける、いわゆる「三原もの独特の滝落とし風」となって穏やかな趣を示す。姿は南北朝時代の特色を反映し、身幅が広めで元先の幅差が目立たず、反りが浅くつき、中鋒または大鋒に結んだ堂々とした体配を呈するものが多く、また鎬が高めとなり、この点にも大和気質の影響が認められる。 伝承と文化的意義 古三原の作刀は、大和伝の技術的影響を受けながらも備後国独自の個性を確立した点において、日本刀史上重要な位置を占めている。その地刃の様相に大和色を強くあらわしながらも、白け映りの立つ独特の地鉄や締まった匂口など、大和本国とは異なる特質を顕現させており、大和伝亜流としての独自性を如実に物語っている。堂々とかつ雄渾な姿形には迫力があり、刃縁にあらわれた細かな働きは味わい深く、頑健な体配と相俟って武用に適した実践的な美を備えている。藩政時代には吉川家など諸大名家に伝来したものも多く、その評価の高さが窺われる。本阿弥家による鑑定においても三原極めの折紙が数多く伝存しており、江戸時代以降の刀剣鑑賞史においても重視されてきた一派である。

刀剣商

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