(銘)武州住正次 襷透四方紋散図鐔でございます。 この作品は特別保存刀装具の証書が付いております。 切羽台から四方に細い透かしがあり、襷に似せた図となっております。また銀色の象嵌を鐔の地の下に表しており、櫃穴の色と共に赤銅磨地の地の色と対照的な色合いを出すことで、少々煌びやかしつつ、落ち着いた印象の作品となっております。また耳も色絵象嵌により、明るく映えるものとなっています。 正次は小田原藩大久保家の抱工。伊藤派の初期の工人で正長と縁がある。武州住正次、小田原住正次と銘し、伊藤式の工法の鐔を造る。七十一歳の行年や延享の年紀を添えた作品がある。
Certificate reading — 銘 武州住 正次作





武蔵
在銘
特別保存 (NBTHK)
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト¥440,000