第四十五回 重要刀装具 後藤乗真 小柄 後藤家三代(1512 - 1562) 後藤家三代当主、乗真による重要刀装具の傑作小柄です。 乗真は若山恒次氏の評価において最高位の「名工」に列せられ、重要刀装具の指定品は80点を超えます。 武士でもあった乗真は、軍務の傍ら作刀装具の制作に励みました。その武勇は後奈良天皇(1527-1557)の認めるところとなり、恩賞を賜ったと伝えられています。永禄五年(1562年)、大垣の戦場にて討死しました。 本品の裏面には「紋 乗真 光守(花押)」と銘があります。これは、本作の意匠(紋)が乗真の手によるものであることを、後藤家十四代当主・光守(桂乗、1751-1804)が極めた(鑑定した)ことを示しています。 重要刀装具図譜より抜粋: 平成十一年十月二十九日指定 第四十五回 重要刀装具 鼓図 笄直小柄 銘 紋 乗真 光守(花押) 【解説】 「乗真は後藤家三代。二代宗乗の子。通称を次郎、名は義久、後に源四郎晴光と称した。足利義晴・義輝の二代の将軍に仕え、近江国坂本に領地を有していた。後に北近江の浅井氏と抗争し、永禄五年(1562年)三月六日、浅井亮政の軍に攻められ、五十一歳で戦死した。 右のように、乗真は金工であると同時に武将でもあった。その勇猛剛毅な性格を反映してか、その作風は概して大振りで力強く、画面一杯に彫り上げる点に特色がある。」 本作は金鑞流し(きんろうながし)の技法が光る「笄直(こうがいなおし)」の小柄です。元は笄であったものを小柄へと仕立て直したもので、将軍家が嗜んだ能楽に用いられる「鼓」を題材に、画面一杯に力強く肉高に彫り上げられています。裏面の金袋(裏板)の仕立ても極めて優美です。 売約済









後藤乗真
室町
在銘
重要 #45 (NBTHK)
家彫 · 山城 · 1512-1562頃
現在6点販売中
後藤乗真は、後藤家二代宗乗の嫡男で、俗名を二郎、諱を吉久、のち源四郎治光と称した。足利将軍家義晴・義輝の二公に仕え、近江国坂本に三百町の所領を有していた。永禄五年三月六日、北近江の浅井氏と確執があり、浅井亮政の襲撃を受けて戦死した。享年五十一歳。乗真は彫金工とは別に武将でもあったといわれ、剛勇の性格であったと伝えられている。
乗真の作風は、大振りで力強く、額面いっぱいに彫るのが特徴とされる。特に「山高く谷深く」と形容される雄渾な彫技が目を惹き、対象を高々と彫り上げ、横に拡張する画面構成と相まって雄大な空間を表現する。金紋を据えた作品も多く、その肉置は豊かで力が漲っている。また、赤銅魚子地を高彫とした作例が多く見られ、金、銀、色絵などを施した華やかな作風も存在する。倶利迦羅龍図や獅子文など、後藤家の掟物にも独自の作風を示し、龍の爪は大きく長く、爪先が開くという特色が顕著である。笄を小柄に仕立て直した作品も遺されており、その場合でも額面いっぱいに力強く彫り込まれている。
乗真の作品は、その力強い作風と量感豊かな彫技が高く評価されている。「大振りで力強く」、「額面いっぱいに彫る」[[c:1]]といった特徴は、説示において繰り返し言及される。また、「山高く谷深し」と評される彫りの深さ、抑揚のある肉置、手強い鏨運びなども、乗真作品の魅力として挙げられる。後藤家における重要な刀装具師として、その名跡は後代にも影響を与え、光孝や光守といった後藤家の刀工によって極められた作品も存在する。
後藤乗真の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
家彫 · 山城
時期区分: 古後藤· 1440–1573
現在317点販売中
特別保存刀装具の中から、特に出来が優れ、美術工芸的価値が極めて高く、国認定の重要美術品に準ずると判断されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト3 day inspection period on all sales. Items can be returned for any reason for a full refund, less return shipping cost. Returned items must be in the same condition as when purchased.
第四十五回 重要刀装具 後藤乗真 小柄 後藤家三代(1512 - 1562) 後藤家三代当主、乗真による重要刀装具の傑作小柄です。 乗真は若山恒次氏の評価において最高位の「名工」に列せられ、重要刀装具の指定品は80点を超えます。 武士でもあった乗真は、軍務の傍ら作刀装具の制作に励みました。その武勇は後奈良天皇(1527-1557)の認めるところとなり、恩賞を賜ったと伝えられています。永禄五年(1562年)、大垣の戦場にて討死しました。 本品の裏面には「紋 乗真 光守(花押)」と銘があります。これは、本作の意匠(紋)が乗真の手によるものであることを、後藤家十四代当主・光守(桂乗、1751-1804)が極めた(鑑定した)ことを示しています。 重要刀装具図譜より抜粋: 平成十一年十月二十九日指定 第四十五回 重要刀装具 鼓図 笄直小柄 銘 紋 乗真 光守(花押) 【解説】 「乗真は後藤家三代。二代宗乗の子。通称を次郎、名は義久、後に源四郎晴光と称した。足利義晴・義輝の二代の将軍に仕え、近江国坂本に領地を有していた。後に北近江の浅井氏と抗争し、永禄五年(1562年)三月六日、浅井亮政の軍に攻められ、五十一歳で戦死した。 右のように、乗真は金工であると同時に武将でもあった。その勇猛剛毅な性格を反映してか、その作風は概して大振りで力強く、画面一杯に彫り上げる点に特色がある。」 本作は金鑞流し(きんろうながし)の技法が光る「笄直(こうがいなおし)」の小柄です。元は笄であったものを小柄へと仕立て直したもので、将軍家が嗜んだ能楽に用いられる「鼓」を題材に、画面一杯に力強く肉高に彫り上げられています。裏面の金袋(裏板)の仕立ても極めて優美です。 売約済









後藤乗真
室町
在銘
重要 #45 (NBTHK)
家彫 · 山城 · 1512-1562頃
現在6点販売中
後藤乗真は、後藤家二代宗乗の嫡男で、俗名を二郎、諱を吉久、のち源四郎治光と称した。足利将軍家義晴・義輝の二公に仕え、近江国坂本に三百町の所領を有していた。永禄五年三月六日、北近江の浅井氏と確執があり、浅井亮政の襲撃を受けて戦死した。享年五十一歳。乗真は彫金工とは別に武将でもあったといわれ、剛勇の性格であったと伝えられている。
乗真の作風は、大振りで力強く、額面いっぱいに彫るのが特徴とされる。特に「山高く谷深く」と形容される雄渾な彫技が目を惹き、対象を高々と彫り上げ、横に拡張する画面構成と相まって雄大な空間を表現する。金紋を据えた作品も多く、その肉置は豊かで力が漲っている。また、赤銅魚子地を高彫とした作例が多く見られ、金、銀、色絵などを施した華やかな作風も存在する。倶利迦羅龍図や獅子文など、後藤家の掟物にも独自の作風を示し、龍の爪は大きく長く、爪先が開くという特色が顕著である。笄を小柄に仕立て直した作品も遺されており、その場合でも額面いっぱいに力強く彫り込まれている。
乗真の作品は、その力強い作風と量感豊かな彫技が高く評価されている。「大振りで力強く」、「額面いっぱいに彫る」[[c:1]]といった特徴は、説示において繰り返し言及される。また、「山高く谷深し」と評される彫りの深さ、抑揚のある肉置、手強い鏨運びなども、乗真作品の魅力として挙げられる。後藤家における重要な刀装具師として、その名跡は後代にも影響を与え、光孝や光守といった後藤家の刀工によって極められた作品も存在する。
後藤乗真の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
家彫 · 山城
時期区分: 古後藤· 1440–1573
現在317点販売中
特別保存刀装具の中から、特に出来が優れ、美術工芸的価値が極めて高く、国認定の重要美術品に準ずると判断されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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